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『ゴールデンカムイ』153話 ネタバレ考察「京都」あらすじ感想 人斬り用一郎の正義と榎本武揚

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こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むことぶき@akitoshijp )です。

2018年3月29日発売の『週間ヤングジャンプ』17号収録の『ゴールデンカムイ』153話「京都」を読みました。

前回の『ゴールデンカムイ』152話「人斬り」のネタバレ考察はこちらを見てください。

人斬り用一郎(土井新蔵)は認知症で記憶が混濁しています。

人斬り用一郎の幕末の記憶がよみがえる

普段はヨボヨボの老人ですが、刺客に襲われたとき、幕末の時代を思い出し、剣術の記憶がよみがえりました。

ことぶき
実際に認知症で脳が衰えていても、身体が覚えた動きは後々まで残っていることが多いです。

土方歳三が現れたときも、土方を新撰組副長だったときの姿で見ています。

土方歳三は刺客を次々と銃で撃ち殺し、牛山辰馬も乱入し、蹴散らします。

人斬り用一郎も心の中では昔の姿に立ち返り、「天誅!!」と言いながら刺客を斬ります。

人斬り用一郎(土井新蔵):『ゴールデンカムイ』153話「京都」より引用

人斬り用一郎(土井新蔵):『ゴールデンカムイ』153話「京都」より引用

人斬り用一郎の勤王派に対する遺恨とは?

人斬り用一郎は刺客を全滅させると、空想の京の街を駆け抜けていきます。

牛山辰馬は土方に仲間に入れるのかと聞きますが、土方は否定します。

ことぶき
同じ幕末の動乱期を生きた土方は人斬り用一郎が、当時のままの心でいることが分かったんでしょうね。

人斬り用一郎は、むかし捕縛されたときのことを思い出し、勤王主義者にトカゲの尻尾切りされたことを悔しがっています。

土方歳三は、歴史を鑑みれば人斬り用一郎の思想のほうが正しかったのではないかとと考えます。

ことぶき
明治維新から150年で明治に関する研究が熱いですが、最近は旧幕府側から見た記憶の掘り起こしが盛んです。

近代化し、日清・日露と戦争に勝ちましたが、幕府側の人間も別の角度から見れば正義であり、「種」を残していたのだと。

榎本武揚はなぜ北海道を「蝦夷共和国」にしようとしたのか?

特に函館の五稜郭の戦いで明治政府軍に最後まで抵抗した榎本武揚《えのもとたけあき》が建てた「蝦夷共和国」を評価しているようです。

土方によれば、榎本武揚は北海道がロシアと近すぎることから、緩衝国として蝦夷共和国を建てようとしていたとのこと。

日本が日露戦争に勝ってもロシアの南下は止まらないことは当時の賢人には分かっていました。

ことぶき
現代の東欧でもロシアはウクライナを再統合しようとしていたり、南化への欲望はロシアの遺伝子みたいなものといえます。

日本は余力が無くて戦争を続けることが事実上不可能だったのでロシアから賠償金が取れなかったのです。

榎本武揚は北海道を独立させて、海外から移民を呼び寄せ多民族国家を作り、北方を守ることで本州を発展させることができると考えていたのです。

ことぶき
これは昭和初期に石原莞爾たちが満州国を建てた論理と似ていますね。

人斬り用一郎は土方歳三の未だ日本を思う心意気を聞いて、自分が老いたことを思い出します。

そして「俺は疲れたよ 長く生きすぎた」と言い、大きく刀を振りかぶりますが土方のするどい斬撃にやられてしまいました。

といったところで153話「京都」は終わります。

日露戦争後の世界でもこうして、幕末の遺恨はまだ残っていて、人々の人生に深い影を落としています。

現在もグローバル化で激動の時代ですが、当時の社会の変化に比べたらまだカワイイものかもしれません。

人斬り用一郎は土方歳三の仲間にはならなかったですが、入れ墨は土方のものになりました。

これで土方たちは一歩金塊に近づきました。

次回の154話「残り時間」のネタバレ考察記事はこちらを見てください。

154話
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