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僕のヒーローアカデミア 22巻 考察「受け継ぐモノ」感想 B組のプライドをかけたA組との戦いが熱い レビュー

堀越耕平『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』22巻「受け継ぐモノ」を読みました。

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22巻は以下の12話を収録したうえ、巻末には「あきやま陽光先生」の四コマ漫画がついた豪華版です。

  • 201話「先を見据えて」
  • 202話「第3セット」
  • 203話「柔軟!骨抜柔造
  • 204話「チューニング」
  • 205話「遠回り」
  • 206話「第3セット決着」
  • 207話「先手必勝!」
  • 208話「第4セット決着」
  • 210話「ワン・フォー・オール」の夢
  • 211話「受け継ぐモノ」
  • 212話「続・受け継ぐモノ」

雄英高校のA組とB組の激しいチーム戦が続いています。

正直、ちょっと長すぎるので中だるみするかなと思いました。

でも、実は物語の重要な伏線がちりばめられている上、今まで「脇役」だったB組の意外な強さと矜持

そしてB組に活躍の場を与えた堀越耕平先生の心意気にシビれました。

ジェントル・クリミナルとラブラバ、エンデヴァーの物語も、コンプレックスで打ちひしがれそうな人間がいかに活路を見いだしていくかという話でしたが、B組の物語にもそれを感じます。

第2セットの勝敗は?八百万大活躍、B組は圧倒されるが

A組の構成メンバー

  • 八百万《やおよろず》
  • 常闇踏陰《とこやみふみかげ》
  • 葉隠透《とおる》(インビジブルガール)

に対して、B組は

  • 小森希乃子《こもりきのこ》
  • 吹出
  • 黒色
  • 拳藤一佳《けんどういっか》

という戦いです。

八百万は物を創造することができ、頭も切れるため、順当に行けばA組勝利は堅いなと思わされます。

常闇もNo.2ヒーローであるホークスに師事して、実力を大幅にアップさせています。

ホークスの「疾さは力に勝る」との薫陶から

深淵暗躯(ブラックアンク)「夜宴(サバト)」

という中二病あふれる技を繰り出し、小森を倒したと思いきや、菌糸に肺をやられてしまいます。

ある意味、細菌兵器。眼に見えない胞子は防ぎようがないため、敵になると怖いですね。

八百万は健闘するものの拳藤一佳に腕力で負けたことにより、葉隠れも負けて、ゲームセット。

B組の勝利となります。

紙一重の名勝負と言えるでしょう。

第3セットは紙一重の戦い B組の底力が示される

第3セットはB組

  • 角取ポニー
  • 回原旋《かいばらせん》
  • 骨抜柔造《ほねぬきじゅうぞう》
  • 鉄哲徹鐵《てつてつてつてつ》

に対して、A組は

  • 轟焦凍《とどろきしょうと》
  • 飯田天哉《てんや》インゲニウム
  • 尾白猿夫《おじろましらお》
  • 障子目蔵《しょうじめぞう》

という陣容です。

轟焦凍という強力なキャラがいる上、飯田天哉もチューニングによって新たな力を得ています。

これは第2セットとは違って、すぐA組勝利ではと思いました。

しかし、鉄哲徹鐵と轟焦凍の個性の相性が悪くて、思わぬ苦戦を強いられます。

ただ、苦しいとき程、成長する機会であるとも言えます。

轟焦凍は父・エンデヴァーとの葛藤を克服して、最大火力を出すことができました。

骨抜柔造も回原旋も、かなりの強さで角取ポニーも天然っぽいかわいらしいキャラでありながら、遠隔こうげきで手強いです。

結果は引き分けとなり、B組の底力とチームワークの強さを感じさせる戦いでした。

第4セット は爆豪の成長が光る 取蔭切奈は敵にすると厄介

第4セットは爆豪、耳郎等、よく活躍するキャラに対し、B組

  • 取蔭切奈《とかげせつな》
  • 凡戸固次郎《ぼんどこじろう》
  • 泡瀬洋雪《あわせようせつ》
  • 鎌切尖《かまきりとがる》

という陣容です。

取蔭切奈はかなりセクシーなだけでなく、推薦入学者であり、「トカゲのしっぽ切り」全身バラバラに切り離し行動できるというチート級のキャラです。

身体を最大50に分割できるというのは、敵になればやっかいです。

凡戸固次郎の「セメダイン」と鎌切尖の「刃鋭《じんえい》」も強力な個性で、A組がやられる!?と思ったとき、

爆豪が身を挺して仲間を助けました。

連載初期は完全にいじめっ子のジャイアン的な存在だった爆豪のことを考えると意外すぎる行動です。

この爆豪の協調性は、徐々に培われてきましたが、「文化祭のバンド」での競演によって、堅いものになったと思います。

チームワークでA組の完勝でした。

脇役の意地とプライドがかっこいいB組のメンツ

最後の戦いは、A組・緑谷デク、麗日らにたいしてB組は

  • 物間
  • 小大唯
  • 柳レイ子
  • 庄田二連撃
  • 心操

という陣容です。

物間は嫌みばかり言う「花輪君」の性格悪い版みたいなキャラですが

誰もが他人の人生の脇役であり
自分の人生の主役なんだ

と心操《しんそう》に語りかけるところは心が熱くなりました。

現実世界で生きている人は、みんなどこかで

あ、自分は主役じゃなくて、脇役なんだ

と思い知らされることばかりです。

どれだけ努力していても、家族や外部の圧力で、夢断たれることはよくあります。

私も思い描いていた人生と違う、脇の人生になってしまったという哀しみが常にあります。

物間は単体で「スーパーヒーロー」になれる個性を持って生まれていません。

決して単体で主役を張れない脇役、でも自分の人生にどう落とし前をつけるかにおいてはやはり「主人公」なんです。

ささいなセリフですが、堀越耕平先生の万感の思いが込められていると思います。

ジェントル・クリミナル、ラブラバ、エンデヴァーもコンプレックスを抱えながらもどうにか自分の人生と折り合いを付けていきました。

主人公の緑谷デクも「無個性」として生まれ、それを克服してきたキャラですね。

ワン・フォー・オールの力が暴走し、後継者(オネェ)出現?

B組とA組の、互いのプライドと総力をかけた戦いの中で、

ワン・フォー・オールの力が暴走

してしまいます。

心操がどうにか止めるのに成功しますが、歴代後継者の一人がデクの前に現れます。そして「雑念マシマシで使ったらダメ」と念を押した後、

「頑張りなさいよ!!」

と激励します。

急に現れたワン・フォー・オールの後継者に驚くよりも、ゴツい顔をした「オネェ」口調なのに驚きました。

オール・フォー・ワンも拘束されているのに不気味な動きをしていますし、ワン・フォー・オールの力の秘密も少しずつ明らかになってきました。

あきやま陽光のおまけ四コマ漫画 葉隠の顔とジェントル、ラブラバ登場

22巻ではあきやま陽光先生の豪華4コマ漫画が付いています。

透明人間・葉隠の真の顔をどうにか知りたいクラスメイトの奮闘が涙ぐましいです。

葉隠れ本人は楊貴妃とザビエルを足して2で割ったような顔と言っているので、たぶん知的な美人顔なのでしょう。

葉隠の顔はいつ明らかになるのでしょう。

かなり終盤にならないと出てこないような気もします。

また、ジェントル・クリミナルとラブラバの四コマ漫画も微笑ましくて良いです。

この二人にはまたぜひ出て欲しいですね。

今度は味方として活躍する展開だと熱いです。

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