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ワンピース 考察 お菊は「男の娘」?ヤマタノオロチ伝説と歌舞伎との関係から

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

913話で初登場したおこぼれ茶屋の「看板娘」お菊が話題となっています。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

913話のネタバレ考察はこちらを見てください。

ネットでは「お菊」の正体についていろいろと考察されていますが、私なりの考察をしてみたいと思います。

私はお菊のかわいさと美しさから、お菊がお玉の言っていた「妖艶なくノ一」なのではないかと思っていました。

お菊:『ワンピース』913話「鶴の恩返し」より引用

お菊:『ワンピース』913話「鶴の恩返し」より引用

普段は茶屋の娘に変装しているけど、実は女忍者というのは時代劇とかでもありそうな展開です。

お菊は「男の娘」なのか?

しかし914話「おこぼれ町」ではお菊が実は剣士で「侍《サムライ》」と判明しました。

914話「おこぼれ町」のネタバレ考察はこちらを見てください。

しかも、お菊が実は「男」なのではないかという考察もあります。

侍《サムライ》の語源は「貴人のそばに仕える男」ですから、言葉の定義からすると「男」ということになります。

また、「拙者《せっしゃ》」も男が使う一人称なので、「男」であると考えるほうが自然になってきます。

『ワンピース』はイワンコフやボン・クレーという、私も大好きなオカマキャラがいますから、「男の娘」が登場しても不思議ではありません。

『週刊少年ジャンプ』では『ストップ!! ひばりくん!』というかわいい「男の娘」が出てくる漫画が1981年から1983年まで連載されていました。

私はリアルタイムでは見ていないですが、先駆的な漫画でした。ひばりくんとお菊の髪型も「姫カット」で似てますね。

歌舞伎の「女形」菊之介、菊五郎との関連性は?

歌舞伎は女性役も男が演じる「女形《おやま・おんながた》」という伝統があります。

そして女形で有名な歌舞伎役者として

  • 尾上 五郎《おのえ きくごろう》
  • 尾上之助《おのえ きくのすけ》

がいます。

どちらも「菊」がついていて、『ワンピース』の「お菊」との関連性が感じられますね。

ヤマタノオロチ伝説、スサノオとヤマトタケルと女装

ワノ国の悪の将軍は「黒炭オロチ」です。

この名前から「八岐大蛇《ヤマタノオロチ》」の関連が考えられます。

ヤマタノオロチを倒したスサノオは、ヤマタノオロチとの戦いの時に、クシナダヒメの櫛《くし》を髪に挿して戦ったとされています。

このクシを挿すという描写から、スサノオは一説には女装して戦っていたといわれています。

また、日本神話では皇族のヤマトタケルも女装して熊襲《クマソ》を倒しています。

もし「お菊」が女装した美少年だとしたら、黒炭オロチを倒すキーパーソンとなりそうです。

ワノ国は「将軍」が勢力を持つ「幕府」が支配していると考えられますが、現実の日本と同じように「天皇」がいる「朝廷」もあるでしょう。

お菊は朝廷の皇子の一人なのかもしれません。

歴史上の女サムライ・別式の可能性も

ブルックによると「ワノ国」が鎖国していて、世界政府にも加盟していない状態が保てるのは侍《サムライ》が強すぎて海軍も手を出せないからです。

ワノ国の侍は、鉄や岩を簡単に切断できる上、刀に武装色をまとわせて、何でも斬ることができます。

赤犬(サカズキ)も恐れるくらいですし、もしお菊が侍《サムライ》であれば、ルフィたちにとって強力な味方となりそうです。

ただ日本の歴史上、「別式《べつしき》・別式女」という女の武芸者もいました。

源平の時代には木曾義仲と共に戦った「巴御前」もいましたし、石田三成と戦って善戦した「甲斐姫」などの女傑もいます。

『ワンピース』の世界ではビッグ・マムやその娘を始め、サンジの姉レイジュなど、強い女性はたくさんいますので、お菊もメチャクチャ強い女剣士ということも十分考えられます。

今の段階ではまだどの考察もハッキリしないので、これからの展開に注目ですね。

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