こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。
西尾維新の『化物語』が大暮維人作画の漫画で新連載が始まりました!
記念すべき第1話は『週刊少年マガジン』2018年15号(3月14日発売)に掲載されています。
西尾維新と大暮維人のコラボはどうなのか?
なぜ今、漫画化なのか?
そして、
なぜ大暮維人が描くのか?
という疑問が浮かんだ人が多かったと思います。
台湾の光の魔術師VOFANのイラストと大暮維人の画風がどうしても結びつかなかったのです。
『化物語』漫画化、私の中で大ヒット。毎週の楽しみが増えました。
まず、なぜ「今」なのか問題ですが、原作を読んだり、アニメを見たのがかなり昔のため、内容をふんわりとしか覚えていないのです。
また、大暮維人の絵はどうなの問題ですが、「案外いい」というか「すごく良い」です。
戦場ヶ原ひたぎが、やたらとセクシーダイナマイツになってしまっているのがイメージと違うし、
阿良々木暦《あららぎこよみ》が無闇にイケメン化しているところがちょっと原作ファンとしては違和感があります。
でも、読みすすめていくと、「これはこれでアリ!」と思わされます。
西尾維新の過剰なセリフ回しと地の文にマッチした装飾的な絵がすばらしいです。
物語は原作の通り、不穏な空気の中はじまる
話としては普通に『化物語』の小説版の第1話のとおりですが、原作にはなかったようなセリフも入っていて、原作やアニメで見た人にもオススメできるものとなってます。
物語の主人公は阿良々木暦という冴えない男子学生。
バナナの皮にすべって、階段から落ちてきた戦場ヶ原ひたぎを受け止め、戦場ヶ原に体重が全くないことに気付きます。
それが今では誰とも話さず、友達も一人も作らないという状態になっています。
戦場ヶ原ひたぎのエキセントリックな反応とは?
自分に体重がないことを悟られ、羽川に自分のことを探られていると思った戦場ヶ原ひたぎは阿良々木暦の口の中にカッターナイフとホッチキスを押し込んで、詰問します。
戦場ヶ原は2年前、原因不明の体重減少に見舞われたとのこと。
同情する阿良々木暦に対して、優しさは必要なくて、「沈黙と無関心だけ」を望む戦場ヶ原。
戦場ヶ原の希望に同意した阿良々木暦ですが、ホッチキスで口の中を閉じられてしまいます。
ここまでの酷いことをされても、戦場ヶ原を追う阿良々木暦。
戦場ヶ原ひたぎの宣戦布告とは?
自分に反抗してきたと思った戦場ヶ原は、有名なセリフ
戦争を、しましょう
と宣戦布告します。
しかし、阿良々木暦は否定。
「優しさも敵対行為とみなす」という戦場ヶ原ひたぎは阿良々木暦は襲いますが、阿良々木暦はさっきの傷が完治した口の中を見せて、自分も普通の人間ではないことを示します。
阿良々木暦の回想によると、阿良々木暦は春休み、吸血鬼に襲われたとのこと。
それもヨーロッパに行ったからとかではなく、日本の直江津町でふいに吸血鬼が出てきたというのです。
このときの顛末は『傷物語』で語られることになります。
『化物語』ではキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードのイメージが少し出てくるだけですが、キスショットは大暮維人の画風にピッタリです。
阿良々木暦はこの瀕死の吸血鬼・キスショットに血を飲ませたことで自身も吸血鬼化したのでした。
阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎは忍野メメの住む廃ビルまで来ました。
ここでビルの手すりが崩れて、戦場ヶ原が落ちてしまい、阿良々木暦が空中で受け止めるというシーンがあります。
第1話の最後にはこれから登場する千石撫子《せんごくなでこ》、八九寺真宵《はちくじまよい》、神原駿河《かんばらするが》のビジュアルも登場します。
西尾維新と大暮維人のコラボレーション、舞城王太郎と大暮維人がタッグを組んだ漫画『バイオーグトリニティ』のようになるかと思いましたが、いい意味で期待を裏切られました。
第2話のネタバレあり考察はこちらを見てください。 西尾維新の『化物語』、大暮維人作画の漫画で新連載が始まって第2回目。 第2話は『週刊少年マガジン』2018年16号(3月 ...
『化物語』考察 2話 感想 戦場ヶ原ひたぎの心の傷とは?
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