『週刊少年ジャンプ』で連載中の堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』はアラフォーの大人でも楽しめる傑作です。
少年漫画好きだけでなく、学園ドラマやアメコミ好きの人も楽しめます。
現在、アニメ版はU-NEXTで配信中で、今すぐ無料で楽しむことができます。
『僕のヒーローアカデミア』「あらすじ」と設定
『僕のヒーローアカデミア』の世界では世界の人々のうち、約8割が「個性」と呼ばれる超能力を持っています。
超常的な力を持った人間の中には、悪いことに使おうと思う者も当然現れます。
このサイキック能力「個性」を悪用する「敵(ヴィラン)」を取り締まるのがヒーローで、人々から尊敬されています。
ヒーローになるには厳しい選抜が行われ、ヒーローになるための学校まであり、難関の国立雄英高校ヒーロー科が漫画の舞台となっています。
主人公の少年デク(緑谷出久)はこの学校に入ろうとしていますが、超能力を生まれつき持っていない「無個性」です。
ヒーローに憧れて、日々努力していますが、持って生まれた能力がゼロではどうしようもありません。
幼馴染で優秀な「個性」を持つ爆豪勝己からはなかなか酷いいじめを受けています。
そんな生活の中、主人公デクは敵(ヴィラン)の襲撃を受けますが、あこがれのヒーロー・オールマイトに助けられます。
そして、このオールマイトから「個性」を継承し、ヒーローになるキッカケを得ることができました。
なぜこの作品が超能力を「個性」と名付けているのか、ずっと疑問でしたが、今の日本の教育が「個性を持て」とうるさく言っていることと無関係ではないと思います。
ちょっとオタク気味な主人公デクが自らの「無個性」と向き合い、葛藤しつづけていくところに漫画を見ている少年は共感していくのだと思います。
キャラクターが良い
主人公が入学した雄英高校のキャラクターは全国から「個性」を持った学生が集まっているだけあって、かなりキャラが立っています。
火と氷や重力をあやつる強い「個性」だけでなく、体の一部がモチみたいになったり、セロテープを飛ばすみたいな微妙な「個性」のキャラもいます。
なかでもカエル化できる蛙吹梅雨(あすい つゆ)はかわいくて良いですね。
透明になれる個性を持った女の子は一切が謎です。
主人公のデクが真面目すぎる一途なキャラなのですが、まわりのキャラがぶっとんでいるので、良いバランスになっていると思います。
敵(ヴィラン)が良い
敵の設定はバットマンの映画『ダークナイト』のジョーカーを思わせる迫力があります。
秩序を破壊する過剰な力の行使をためらわない敵(ヴィラン)連合は現在の無差別テロを彷彿させます。
同じヒーロー漫画として『ワンパンマン』とよく対比されますが、敵の怖さと不気味さは『僕のヒーローアカデミア』のほうに軍配が上がります
ジョーカーと書きましたが、この漫画の設定はかなりアメコミを研究して作られていると思います。
絵柄が丸々マーベルの『X-MEN』ぽくなる時もありますし。
教師たちの眼差しに感動
『僕のヒーローアカデミア』は少年向けの漫画ですが、アラフォー・アラフィフの大人でも楽しめます。
主人公たちは15~17歳位の高校生ですが、先生たちはそれなりに酸いも甘いも経験した大人です。
そして、その教師陣がまたカッコイイ。主人公あこがれのオールマイトもそうですが、子供たちに決して多くは語りません。
むしろ無愛想と思われるほど無口で、ぶっきらぼうな先生もいます。
しかし、しっかり背中で語り、学生たちの主体的な気付きを誘発します。なんでも言葉で動かそうとしても人は動きません。やはり人格と覚悟が伴っていなければならないと、かつて海外で教師をしていた自分は自戒を込めて反省しました。
同じジャンプの傑作『暗殺教室』も先生側の立場から読むことによって、大人でも楽しむことができましたが、『僕のヒーローアカデミア』でも、後進を育てるにはどうすればいいのかという気付きがいろいろなところにあります。
アニメ『僕のヒーローアカデミア』
アニメにもなっていて「U-NEXT」で今すぐ無料で視聴することができます。
31日間無料でアニメ『僕のヒーローアカデミア』がすべて見放題です。
スマホでもタブレットPC(iPad)でもパソコンでも見られます。
※ 本ページの情報は2020年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。