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ハンターハンター

『ハンターハンター』366話「其々」 久々に登場のクロロ団長と各王子の動向

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2017年7月31日発売の『週刊少年ジャンプ 35号』HUNTER X HUNTER 第366話「其々(それぞれ)」は各王子たちの動向と久々に連載登場のクロロ団長登場が描かれます。

ネタバレ有りの感想と考察なので、未読の方はご注意ください。

ブラックホエール1号が出港してから4時間。クラピカが護る第14王子・ワブルの警護がほとんど排除されてしまうという急展開でした。

カキン王国のナスビ=ホイコーロ国王には母親の異なる14人の子供がいて、男女関係なく「王子」と呼ばれています。カキン王国の伝統として、念獣同士のバトルロイヤルを制したものが王位につくことになっています。

今回の話では第13王子から順に王子の様子と王子を取り巻く状況が語られ、クラピカが護る第14王子の話になります。

第13王子 マラヤーム(1013号室)

【母】 セヴァンチ
【警護】 ビスケ

まだまだ子供で、母にあやされているマラヤームですが、たくましい龍のような念獣が付いています。

ハンゾー曰く「確実にデカくなってる」。ビスケも同意しています。

第13王子マラヤームと警護のビスケとハンゾー

食事をしている場面なのでマラヤーム王子が食べると念獣も大きくなるということなのでしょうか。

ハンゾーは第12王子・モモゼの警護を担当しているが、母セヴァンチの依怙贔屓でマラヤームの護衛をしています

ゴンとキルアの師匠であるウィングのそのまた師匠であるビスケ圧倒的実力でハンター試験を突破したハンゾーが警護でついているので、王子自体の力と念獣の能力を差し引いてもかなり有利な王子だと思います。

第12王子 モモゼ(1012号室)

【母】 セヴァンチ
【警護】 ハンゾー

スヤスヤ眠る第12王子モモゼと警護

スヤスヤ寝ているモモゼ。王子同士のバトルロイヤルという緊迫した状況の中、これだけゆっくり眠れるというのはかなり精神的にタフなのかも。

寝ているとちょっと大人びた感じになっています。

前述の通り、ハンゾーは母セヴァンチにより、モモゼの警護を解かています。

そして残った警護兵はすべて上位の他王子たちの刺客。まさに四面楚歌。王子たちの中では一番危うい状況にあります。

しかし、クラピカの同僚を仕留めた念獣が不気味に見守っているので、そうそう簡単に退場することはないでしょう。

モモゼの念獣が明らかになったのは以下の回です。

361話センターカラー、クラピカとカキン王家。91ページ。
『ハンターハンター』361話「辞退」。モモゼとハルケンブルグの念獣が明らかに

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上位の王子たちの警護兵たちも念を使える精鋭ですから、念獣が見えると思うのですが、この念獣は半透明に描かれているので、ふだんはステルス性能みたいなのがあって、念能力があっても見えないのかもしれません。

第11王子 フウゲツ(1011号室)

【母】 セイコ

第10王子・カチョウと双子のフウゲツ王子、カチョウ王子と仲良く登山したときの写真を見ながら泣いています

第10王子カチョウとの写真を見て泣く第11王子フウゲツ

否応なくカチョウを含む他の王子たちとバトルロイヤルすることになり、悲しんでいるのでしょうか。

警護の人たちはフウゲツ王子に忠誠を誓って、守ろうとしているようです。優しそうなので人徳があり、慕われているのかもしれません。

第10王子 カチョウ(1010号室)

【母】 セイコ
【警護】 センリツ

第10王子カチョウと警護のセンリツ

慕われている双子の姉妹フウゲツとは違い、警護の人たちに憎まれています。

何らかの理由で、わざと憎まれるような言動を繰り返しています。しかし声色から鼓動の動きまで、すべての音を繊細に聞きわけ、心を読めるセンリツにはそれが本心でないことはバレています。

センリツが言う「自分を偽ってまで望んでいること」とは何なのでしょうか。

第9王子 ハルケンブルグ(1009号室)

【母】 ドゥアズル

王位継承のバトルロイヤルを電撃辞退した人格者ハルケンブルグ。

念獣に気づいたかもしれない第9王子ハルケンブルグ

夢か何かで自分の念獣に気づいたような描写があります。ハルケンブルグの凶暴そうな念獣の腕には羽がありましたし。

本人は辞退しても念獣は王子のオーラを糧にして勝手に動き回り、他王子との戦いを続けます。ナスビ=ホイコーロ国王はハルケンブルグの突飛な行動にも冷静に対応していたんでしょうね。

第8王子 サレサレ(1008号室)

【母】 スィンコスィンコ

女遊びにうつつを抜かすサレサレ。

母に注意されるも、考えがあるとのたまいます。

晩餐会で何かを企む第8王子サレサレ

次回の晩餐会で何かをしでかすつもりらしいです。

サレサレもスィンコスィンコも、適当に付けたような名前で、一番王位には遠そうな人物に見えますが、もしかしたらこれは冨樫義博がわざと読者にそういう読み方をさせているのかも。

第7王子 ルズールス(1007号室)

【母】 ドゥアズル
【警護】 バショウ

クラピカ率いるノストラード組のバショウと薬物をキメているような描写。

現実世界の大麻みたいなものでしょうか。

薬をキメているような第7王子ルズールスと警護のバショウ

このルズールス王子も他の王子と同じく世俗のことなど気にしないヤバい人物なのかと思いきや、実は麻薬中毒者の更生を模索しているという善人。

バショウの言う「あんたが国王になるのが一番早道じゃねーのか?」という言葉にはうなずけますね。今のところ一番善政をしそうな王子です。

第6王子 タイソン(1006号室)

【母】 カットローン
【警護】 イズナビ

イケメンのみを警護に選び、自らの妄想の中に生きるタイソン王子。

「タイソン教」を広め、全人類をタイソン教徒にすれば真の世界平和が実現されると信じています。しかし、経典まで作ってしまうとは。

タイソン教を広めようとしている第6王子タイソンと警護のイズナビ

完全に頭がお花畑ですが、『ハンターハンター』世界の念能力は思いの強さに比例して強力になります。

その思いの強さは念獣にも影響して、強力なバックアップを得ることになるでしょう。

クラピカの師匠・イズナビが警護でついていますし、案外最後の方まで残る王子かもしれません。

第5王子 ツベッパ(1005号室)

【母】 ドゥアズル

クラピカと連携を考えているツベッパ。

比較的高位の王子かつ、かなりの切れ者ですが、第1王子・ベンジャミンの私設兵に監視されています。

第5王子ツベッパ

やはり正室ウンマとの間に生まれた第1王子の権力と権威は相当なもののようです。

第4王子 ツェリードニヒ(1004号室)

【母】 ウンマ(正室)

クラピカが奪還を画策しているクルタ族の「緋の眼」所有者で大量殺人者のサイコパス。

念獣も性格を反映してかなり気持ちが悪いものとなっています。

念能力の存在を知り、念を習得しようと訓練を受けています。

念能力は過酷な「ハンター試験」に合格した者ですら習得に苦労する特殊能力です。

ゴンやキルアでも天空闘技場編で習得するのにかなり苦労していた描写がありました。

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それをツェリードニヒはすぐに習得してしまいます。

念能力をすぐに習得した天才・第4王子ツェリードニヒ

習得速度だけで言えば、ゴンやキルアよりも上。

基礎体力や戦闘技術はゴンやキルアはおろか、他の一般のハンターよりも劣ると思われますが、念能力同士の戦いはそういう身体能力よりも念の強さと戦況を把握し適切な対処ができる頭のキレが重要となります。

ツェリードニヒの念が強化系なのか変化系なのか、それとも他の系統なのか、まだ判明していませんが、念をすぐに習得し終え、他の王子とクラピカたちの脅威となることは間違いないでしょう。

第3王子 チョウライ(1003号室)

【母】 トウチョウレイ

クラピカとオイトと会談し、第14王子・ワブルと一時的に同盟関係にあるチョウライ。

第3王子チョウライと会談するクラピカ

人手が足りていないクラピカたちのために私設兵2名を出向させるという配慮を見せます。

第2王子 カミーラ(1002号室)

【母】 ドゥアズル

母のドゥアズルにブランド物の買い物をさせる話をしたかと思ったら、

「ところでさ 最初に第1王子(ベンジャミン)で次に第9王子(ハルケンブルグ)殺すけどいいわね?」とサラッと暗殺の話をする非情な女性です。

しかもこれは「確認じゃなくて指示」と言い放ちます。

人徳があり、ハルケンブルグの信頼もあるドゥアズルをハルケンブルグの刺客にしようとしている模様。

第2王子カミーラと母ドゥアズル

ただこの会話、第1王子・ベンジャミンの警護兵であるムッセの念能力「裏窓の鳥(シークレットウィンドウ)」で盗聴されています。

王子同士が直接殺し合うのは厳禁というこのバトルロイヤル、カミーラの企みがバレれば王位継承戦から脱落してしまうところですが、会話だけでは物証に欠けるためまだムッセも動けません。

第1王子 ベンジャミン(1001号室)

【母】 ウンマ(正室)

完全なる武闘派で冷静な作戦など立てられないのではと思っていたベンジャミンですが、クラピカたちの行動を的確に分析し、更に策を打つ慎重な姿勢もあります。

武闘派だが頭も切れる第1王子ベンジャミン

各王子に私設兵を送り込める上、念能力まで習得しているベンジャミンは現時点で最も有利な立場にいるのは間違いありません。

第14王子 ワブル(1014号室)

【母】 オイト
【警護】 クラピカ

第3王子・チョウライから派遣された私設兵と第1王子・ベンジャミンの私設兵であるバビマイナを受け入れ、さらに緊迫する展開です。

もちろん第2王子カミーラの私設兵も入っていますし、情報が筒抜けになってしまうため何も自由にできない状況です。

第14王子ワブルと護衛クラピカ

クラピカは「緋の眼」になり、能力が底上げされるが「1秒で1時間寿命が縮む」という「絶対時間(エンペラータイム)」を解くこと能わず、なかなかピンチな状況です。

幻影旅団・クロロ団長(37564号室)

場所は変わって、一般の渡航者たちが乗る下層船室。

そこには天空闘技場でヒソカとの激闘を終え、団員であるシャルナークとコルトピを失ったクロロ団長の姿が。

ヒソカとの激闘の決着と、旅団員喪失の回はこちら

ハンターハンターのマチ
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作品世界では数時間の間を置いての登場ですが、現実世界では1年以上という久しぶりの登場。

他の渡航者に「今にも誰か殺しそうだぜ」と言われるほど険しい顔をしています。

クラピカに捕縛され、念能力を使用できなくされようとも動じず、いつも冷静さを失わないクロロのこんな表情は初めて見ます。

ヒソカに団員2名の命を奪われてしまったのが余程こたえたのでしょうか。

久々に登場した幻影旅団・クロロ団長

ここでゴキブリが出てきたのは次回367話「同期」の伏線となっていました。

この船室の番号は「37564」。「皆殺し」と読めます。これも何かの伏線になっているのかも。

他の乗客の「浮世の柵(しがらみ)なんてぜーんぶ忘れちまいなよ!」という言葉に対して、「柵(しがらみ)は…忘れるものではなく断ち切るもの」と応えているのも気になるところです。

ここで言う「柵(しがらみ)」とは何を表すのでしょうか。

普通に考えれば幻影旅団や流星街のことに思いますが、もしかしたら他に含意があるのかも。同時に乗ったはずの他の幻影旅団員の姿が見当たらないのも気になります。

カキン王国の王位継承戦も面白いのですが、久々にクロロ団長が出てきたのが嬉しかったです。

今後、王子同士の戦いにも幻影旅団やヒソカ、レオリオも加入した「十二支ん」が関わってくるのかもしれません。

そうなるとただでさえ複雑で、何度も読み直さなければ分からない展開がもっと複雑になりそうです。

まぁ1年間練りに練ったプロットだから複雑になるのは仕方がないし、ファンとしては嬉しい悲鳴です。

ただ、やはり心配はいつまた休載してしまうかということ。やはりいつものようにコミック1冊分、10回の連載だとしたら、展開が遅いので寂しい限りです。

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