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『キングダム』556話 考察「王翦の守り」あらすじ 感想 亜光の弱点と李牧の秘策とは?

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

2018年4月26日発売の『週刊ヤングジャンプ 21・22合併号』収録の原泰久『キングダム』556話「王翦《おうせん》の守り」を読みました。

『キングダム』555話「個別撃破」のネタバレ考察はこちらを見てください。

趙将・岳嬰と慶舎の関係と信との因縁とは?

趙の将軍・岳嬰《がくえい》は自分の主であった慶舎《けいしゃ》を信に殺されて恨みを持っています。

朱海平原の戦いで岳嬰と信は戦うことになり、岳嬰は

ようやく!!
この時を待っていたぞ
飛信隊 信!!

と闘志を燃やします。

岳嬰《がくえい》:『キングダム』556話「王翦の守り」より引用

岳嬰《がくえい》:『キングダム』556話「王翦の守り」より引用

膠着状態がつづく秦軍の九日目。

飛信隊が狙う趙将・岳嬰《がくえい》は慶舎《けいしゃ》の部下でした。

飛信隊の軍師・河了貂《かりょうてん》は、岳嬰も趙の4軍の中で決して弱いわけではないと警戒しています。

河了貂の見立てによると、岳嬰は「普通の軍なら間違いなく主力・主攻を担う強軍」であるとのこと。

また、慶舎の片腕だった岳嬰は主を討った仇である飛信隊に対して大きく士気を上げてくるはずとも分析しています。

信もそのことは十分わかっていると言います。

信と王賁が連携作戦とは?

岳嬰を確実に倒すためには、飛信隊と玉鳳隊の連携が欠かせませんが、河了貂はプライドの高い王賁《おうほん》は連携を受け入れないだろうと思っています。

しかし、王賁は自分から飛信隊との連携を持ちかけてきました。

王賁は岳嬰と信の因縁も知っていて、

  1. 飛信隊が前に出て戦う
  2. 岳嬰が乗って前に出てくる
  3. 左後方から玉鳳隊が回り込み横から岳嬰を攻撃

という作戦を王賁の方から作戦を持ちかけてきた。

王賁は単純な手だが、飛信隊と高度な連携を求めても無駄だとあおります。

河了貂は王賁の作戦に同意し、むしろ自分からその作戦を王賁に持ちかけようと思っていたと絶賛し単純だが十分それでいけると判断。

信は

お前が来る前におれが岳嬰の首取るけどな
カカカカ

と笑い飛ばします。

この「カカカ」という笑い方、完全に『キン肉マン』アシュラマンの笑い方ですね。

王賁の副官は信の責任感のなさそうな態度に激怒します。

王賁はそんな信の態度を見て、むかし蒙恬《もうてん》が「どんな戦況であっても自分勝手な景色を見ているのが大将軍」と言ったことを思い出します。

大将軍となれるためには、それぐらいの自身とポジティブさを持っていないとダメなんですね。

秦国軍と趙国軍の陣形とは?

朱海平原ではついに飛信隊が岳嬰軍に対面します。

王賁率いる玉鳳隊は飛信隊の後ろに隠れた形になっています。
朱海平原の戦いの陣形:『キングダム』556話「王翦の守り」より引用

朱海平原の戦いの陣形:『キングダム』556話「王翦の守り」より引用

この陣形を見て、趙の将軍・趙峩龍《ちょうがりゅう》は秦国軍は「岳嬰狙い」であり、亜光軍一軍で尭雲《ぎょううん》・馬南慈《ばなんじ》・趙峩龍を止めるという意図を見抜きます。

亜光軍は防戦の構えで固めています。

亜光の防戦の陣形は王翦ゆずりの強固さ

亜光は攻め重視の将軍ですが、守るときも鉄壁の守りを誇っています。

趙国軍は三軍で同時に攻撃しますが、第一防陣を抜くことすらできません。

長年王翦軍の第一将をつとめる亜光は王翦の戦術をいくつかそのまま使えて、この防陣も王翦の布陣のようです。

王翦の息子である王賁でさえ守りの攻略法が見つからないほどです。

李牧の作戦で馬南慈が突撃の構え

趙軍の李牧《りぼく》も亜光が王翦の守り方をそのまま使っていることを悟っています。

李牧はあの防陣はただの力業では崩せないと言います。

李牧の亜光に対する評価は「王翦の下に付かなければ大軍の総大将を十分張れる有能な将軍」とのこと。

李牧がこれほど評価するほどですから、亜光はかなり強いのでしょう。しかし、李牧は亜光を討ち取れば王翦軍にとって決定打となることも分かっています。

李牧は亜光の陣形を一目で王翦の戦術と分かるほど王翦のことを研究してますから、対王翦の策も持っているかも知れません。

前回、匈奴との戦いで戦果を上げた猛将・馬南慈のことが語られましたが、奮起した馬南慈は亜光の守備を崩壊させるために突撃の準備をします。

李牧と馬南慈:『キングダム』556話「王翦の守り」より引用

李牧と馬南慈:『キングダム』556話「王翦の守り」より引用

信と王賁に対する岳嬰軍の士気は最高点に達しています。

岳嬰の慶舎に対する忠誠は本物であり、慶舎の命を奪った信に猛攻をしかけます。

秦軍の弱点と李牧の秘策とは?

この展開はかなり危ういですね。信と王賁が岳嬰を破れず、亜光軍が馬南慈によって粉砕されそうです。

もし大将である亜光が討たれたり、亜光軍が壊滅することになれば形勢は一気に傾くでしょう。

信も王賁も有力な武将ですが、亜光が上に立っているため、亜光が崩れてしまえば秦国軍は崩壊しかねません。

趙は4将軍が並立していて、一将が討たれても壊滅しませんが、秦はそういうわけにはいきません。

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