才科学者Dr.ベガパンクは人造悪魔の実や人間兵器「パシフィスタ」、悪魔の実の能力を無効化する海楼石《かいろうせき》の技術などを発明した人物で、海軍の科学力を支えています。
単行本45巻の第433話で、ルフィの祖父ガープによって鍛えられたコビーがベガパンクについて初めて口にしています。
エッグヘッド（未来島）では海軍の特殊科学班「SSG」があり、王下七武海にとってかわる「セラフィム」と海楼石ボトルシップの開発を進めていました。
ベガバンクは多忙すぎるため、一人では仕事が回らず、自分の人格を「猫（サテライト）」と呼ばれる6人のロボットに移しています。
ベガパンクの六人の猫（サテライト）
なぜベガバンクは分割した人格を猫（サテライト）と呼んでいるのかというと「猫の手も借りたい」という諺と、サテライト（衛星：satellite）という意味が込められているからでしょう。
別の人格ですが、アンテナと念波によりベガバンク本体（ステラ）と繋がっていて、全員が知識と情報を共有しています。
そのため、全員がベガバンクとはいえるものの、役割と性格が異なります。
6人のサテライトの名前を一覧形式で紹介します。
シャカ（PUNK-01）正
サイボーグのような外見のシャカは真面目で冷静な性格で、ベガパンクの右腕として働いています。名前の由来は仏教の開祖「釈迦（シャカ）」からでしょう。ベガバンクのペルソナのうち、倫理や正義を担当しています。
リリス（PUNK-02）悪
シャカとは打って変わって、ベガバンクの悪のペルソナを担当しています。見た目はショートヘアで豪快な女性で、ルフィ達が初めて出会ったベガバンクであったため、読者も予想を裏切られました。目的を達成するためならどんなことでもするパンクな性格です。名前の由来はユダヤ教の伝承で男児を害すると信じられていた女性の悪霊のことで、エヴァンゲリオン等いろいろな作品でも名前が登場します。
エジソン（PUNK-03）想
発明王エジソンが名前の由来でしょう。名前の通り、セラフィムやパシフィスタ他、兵器の開発をしている模様です。見た目はレトロチックなロボットです。
ピタゴラス（PUNK-04）知
エジソンと同じく、ロボット型の猫（サテライト）です。名前の由来は「ピタゴラスの定理」でお馴染みのギリシアの哲学者でしょう。こちらもセラフィムなどの兵器開発をしていて、データ解析に秀でています。
アトラス（PUNK-05）暴
かなり巨大な女児型のサテライトです。白と黒のツートンカラーの特徴的な髪型で、ウタのようなファッションをしています。巨体から繰り出されるパンチは「暴」の名前にふさわしく、すさまじいパワーを発揮し、ルフィにもダメージが通るようです。
ヨーク（PUNK-06）欲
自堕落な女性型サテライトです。食べて寝てばかりですが、それは他の５体のサテライトと本体（ステラ）の分の食事と睡眠も担当しているからで、生理的欲求全てを一手に担う一番重要なサテライトといえます。
ベガバンクの悪魔の実「ノミノミの実」の能力
ベガパンクは「ノミノミの実」の能力者で、知識や体験をすでに覚えていられるようになりました。
そのため、驚異的な発明も可能になりましたが、副作用としてデータ量に応じて脳が大きくなりつづけるという身体になってしまいます。
もはや脳を維持したまま動くことができなくなったため、脳を切り離しデータバンクとして使っています。
パソコンのNAS（ネットワークHDD）みたいな感じでしょうか。この巨大すぎる脳が今後弱点となってくるかもしれません。