進撃の巨人

進撃の巨人 117話 考察 感想 ライナー VS エレン 勝敗は?ジークと「地鳴らし」起こせるのか

『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。

諫山創『進撃の巨人 第34巻』 (週刊少年マガジンコミックス) 表紙画像


こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

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2019年5月9日(木曜日)発売の『別冊少年マガジン 6月号』収録の諫山創『進撃の巨人』117話「断罪」を読みました。

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116話ではマーレの「車力の巨人」ピークちゃんが壁内に潜入し、エレンの頭に銃口をつきつけるという事態になりました。

ガビを救出するという使命も背負っているピークは、屋上にエレンを誘い出し、屋上の床に潜んでいた「顎《あぎと》の巨人」ガリアード(ポルコ)に襲わせます。

ガリアードの奇襲ではエレンは倒れず、ピークを巨人化させます。

巨人化するためには身体の一部を傷つければ良いのですが、ガリアードはピークの腕を手首から切り落とします。

これは、至近距離で巨人化してしまうと爆風でガビが死んでしまうからで、ガリアードとピークの連携は完璧ですね。

マーレはガリアードの登場と共に、飛行船部隊を壁内に突入させ、なんと落下傘部隊で町を制圧するつもりのようです。

人間だけではなく、武器・弾薬もパラシュートで落としています。パラディ島の立体機動装置のような変則的なものではないため、だれでも使える落下傘、マーレは物量作戦で来ました。

イェレナの助言を無視、ライナーと対峙するエレンは?

ジークの信奉者であるイェレナはエレンにいったん引いて、戦鎚の巨人の特殊能力で守りを固めるようアドバイスしますが、エレンはそんなことには耳も貸しません。

エレンはマーレが捨て身の物量作戦を立ててきたのは、ライナーが主導したことを分かっていたのです。ガビとファルコを誘拐され、戦う気力を取り戻したライナー、往年のライバルの戦いが熱いです。

一方ピークちゃんはガビをマガト隊長のもとに送り届けます。

エルディア人を人間とも思って無さそうだったマガトですが、ガビの無事を喜び、抱き寄せているところから見ると、厳しくしていても、自分の部下はやはりかけがえがなく、かわいい存在と思っているのでしょう。

ファルコの兄・コルトはファルコの居場所を尋ねますが、ジークの脊髄液を口にしてマーレの要人達と幽閉されていることを伝えます。

エレンとジークは「始祖の力」を発動するのか?

ピークは潜入してガビを助けるかたわら、パラディ島の兵力を把握することも忘れていません。

さすがピークちゃん

さらにピークは状況証拠からエレンが「始祖の巨人」の力を発動させるためには王家の血を引くと思われる「獣の巨人」ジークとの接触が必要なことまで推測しています。

ピークちゃんは情報の断片から、エレンとジークが接触すると終わりだということを良く理解しています。すごい分析能力と言えましょう。

しかもピークは話しながら(テレパシー?)超巨大なライフル銃のようなモノを背中に背負い、ライナーの加勢に行きます。

ライナーとエレンの肉弾戦と戦鎚の巨人の力

ライナーとエレンは、昔おたがいに訓練生だった頃のように肉弾戦で真っ向勝負しています。エレンはライナーにダメージを通すために拳こそ硬質化させていますが、「戦鎚の巨人」の力をまだ使いません。

おたがいに殴り合いながら、昔を思い出している感じもします。

しかし、そんな昔を懐かしむような一騎打ちは長くは続かず、「顎の巨人」ガリアードが戦鎚のときに舐めた辛酸を晴らすために襲いかかります。

顎の巨人は小型ながら動きが素早く、攻撃力もハンパなく、エレンは「戦鎚の巨人」の力を発動せざるをえませんでした。

戦鎚の剣山のような槍で串刺しにされたライナーとガリアードは「雷槍《らいそう》」でトドメを刺されそうになりますが、エレンは頭を吹っ飛ばされてしまいます。

頭を吹っ飛ばしたのは、さきほど巨大なライフルを背負っていたピークちゃん。

巨人は脳みそにダメージを受けると運動能力が低下するようです。うなじ以外に弱点があったんですね。というか、ここでうなじを打ち抜いていたら、勝負は決まっていましたね。

人間同士の戦いは制空権を握った者勝ち

顎と鎧の巨人に雷槍をたたき込もうと踏ん張っていた地上のパラディ兵士ですが、落下傘で降下したマーレの兵士に蜂の巣にされてしまいます。

アサルトライフルでの一斉掃射は機関銃にも匹敵する防御壁となります。

パラディ島兵士は立体機動装置で裏へ回り込もうとしますが、なんと飛行船からの掃射もあり、どんどんやられてしまいます。

やはり「進撃の巨人」世界も空軍の力が強くなり、現実の第一次世界大戦のように制空権を握った者が勝つ世界となりつつあります。

マガト元帥

いつのまにか「隊長」から「元帥」に昇格しているマガト。

この異例とも思われる急激な出世はエレンがマーレの上役を完膚なきまでに殺し尽くした上、アルミンが戦艦を破壊して軍に有力者がいなくなったからでしょう。

そのマガトは、タイバー家当主・ヴィリーが語ったように、真の英雄「へーロス」を求めています。

その英雄になり得るのが、今エレンと戦っているライナー。

この2人は永遠のライバルというか、因縁の対決で、2人とも巨人化の弊害であと数年の命というところもおなじです。

もはやたんなる憎しみだけではなく、栄誉でもなく、お互いに課された苛酷な使命を成し遂げるために戦っているだけです。

ピークの援護射撃で優位に立ったライナーですが、ここでジークが現れ、さらに戦局は一変しました。

『進撃の巨人』118話 エレンとジーク接触で「地鳴らし」発動?展開予想

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マーレが飛行船部隊を大量に引き連れて、空中から援護射撃し始めたので、もうマーレの独壇場かと思われましたが、ジーク登場で全く状況が変わりました。

ジークは「獣の巨人」自慢の投擲能力で石や瓦礫を飛ばし、飛行船を次々と落としていくでしょう。

戦闘機レベルになれば石で打ち落とすなど無理ですが、飛行船なら一撃でも当たれば、空気が抜けて終わりです。

マーレがどこかに「対巨人砲」を隠し持っている可能性もありますが、飛行船上から打出すのは無理でしょう。

ピークちゃんが背中の巨大ライフルで狙うという手もありますが、貫通力に特化したあの武器では致命傷を与えるのは難しいでしょう。

というか、獣の巨人と化したジーク、いぜんより体格が良くなり、強そうになっていませんか?

謎の少女の体内で復活を遂げ、外見も若返ったように見えるジーク。

いぜんより強くなっている可能性もありますね。

ピークやガリアードはジークとエレンの接触を避けようとするでしょうが、阻止することは難しいでしょう。

エレンとジークが接触する、すなわち座標の力が発動すると言うことになります。

するとどうなるか。

壁の中に大量に搭載されている超大型巨人が動き出し、破壊し尽くす「地鳴らし」が発動されることとなると思います。

ヒィズル国のキヨミはそれをどこかから眺めているのでしょうか。

エレンとジークには「エルディア人安楽死計画」という共通の目標がありますが、それはとりあえずこの難局を乗り越えてから、ということになりそうですね。

『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。

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