進撃の巨人

進撃の巨人 116話「天地」考察 感想 ピークの狙いとは?ライナー達マーレの反撃が始まる

『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。

諫山創『進撃の巨人 第34巻』 (週刊少年マガジンコミックス) 表紙画像


こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

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2019年4月9日(火曜日)発売の『別冊少年マガジン 5月号』収録の諫山創『進撃の巨人』116話「天地」を読みました。

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ピークちゃんがガビのところに現れました。

ピークはエレンの脳みそをぶちまけようとしますが、そうするとエレンの持つ「始祖の巨人」の継承がなされないので、無理です。

ピークはエレンの始祖の力を使って、マーレ帝国を倒そうと画策している模様です。

幽閉されたアルミン、ミカサ、コニー、ジャンたちの動向は?

シガンシナの英雄と呼ばれる、

  • アルミン
  • ミカサ
  • コニー
  • ジャン

たちは新生エルディア帝国のイェレナたちに幽閉されてしまっています。

サシャに惚れていたマーレの料理人、ニコロも幽閉されています。ジークの脊髄液の秘密を漏らしたことで、敵と認定されたのでしょうか。

ジャンはエレンとアルミンのケンカと諍いについて、問い詰めますが、ミカサはもういいといいますし、アルミンも遠慮して話しません。

ミカサにとってはエレンに言われたアッカーマン一族の遺伝子の秘密は相当ショックだったのでしょう。

ジャンはミカサがかなり気になる存在なため、何とか聞き出そうとしていますが、ミカサは完全に心を閉ざしてしまっています。

コニーは「エレンが完全に頭がおかしくなった」ともう見捨ててしまっているようです。

イェレナ、オニャンコポン、グリーズ それぞれの立場

イェレナ達、新生エルディア帝国派の面々は、もともとの計画が上手くいき、意気揚々としています。

イェレナだけではなく

  • オニャンコポン
  • グリーズ

も監獄の前に来ていますが、オニャンコポンも最終的にはイェレナ側に付いてしまったようです。

オニャンコポンはハンジと仲が良かったので、味方になってくれるかと思いきや、そうもいかなかったのですね。

グリーズというのは、初めて名前が明らかになった丸刈りの男ですが、ニコロの想い人であるサシャを「売女《ばいた》」と冒涜しまくります。

イェレナはそんなグリーズのこめかみを銃でズドンと撃って、射殺してしまいます。

ここでイェレナはジークの本来の願いであり、エレンが共感したエルディアの「安楽死計画」の詳細を明かすことにします。

ピークちゃんの裏切り?ガビのショック

ピークはエレンに対して、「エルディア人のマーレ帝国からの解放」を求めていることを話します。

そのためには仲間になってもいいと話すピークに、ガビはまた絶望します。

ガビはジークにも裏切られ、ピークにも裏切られたと思って絶望します。

ピークは巨人に変身できる「ユミルの民」は近代兵器の発達により、いずれ無用の存在となることを理解しています。

スラバ要塞では戦艦の艦砲射撃にたいして、獣の巨人も鎧の巨人も為すすべがありませんでした。航空兵器が発達すれば、さらに巨人は無力化されることでしょう。

ピークはエルディア人が「善良」であることを証明し続けても解放されるとき来ないという残酷な事実をしらせます。

そんなピークの言動を信じ切れないエレンは、証明しろと迫り、ピークは町に潜む仲間の位置を知らせることを確約します。

エルディア人 安楽死計画がアルミン達に明かされる

イェレナはジークから伝えられた「エルディア人安楽死計画」をそのままアルミンたちに伝えます。

どう民族全体を安楽死に追い込むのかというと、始祖の巨人の持つ「遺伝子操作」的な能力を発動し、子孫を残せなくするのです。

ジャンはエルディア人の数が少なくなれば、いずれ殲滅させられてしまうのではという懸念を伝えますが、イェレナたちは超大型巨人の「地鳴らし」を抑止力として使い、王家と始祖の継承は死守する考えのようです。

イェレナもさすがにこの計画が何の支障もなく遂行されるとは思ってはいない様子ですが、ジークから伝授されたこの計画に酔っているようです。

イェレナはジーク・エレン兄弟がこの先何千年も語り継がれる神話のような存在になると信じてうたがいません。

さらには「救世主として人類を照らす太陽となる」とも言って、完全に狂信者の顔をしています。

イェレナは普段、そこの見えない暗闇のような目ですが、ジークをたたえる時だけ目にキラキラと光を宿らせ、少女のようになります。

このイェレナの話を聴いて、なぜかアルミンは号泣。

なぜアルミンはこんなに感動してしまったのでしょうか。

頭が良く、冷静なアルミンらしくない行動と言えます。アルミンなら合理的思考で、計画にいろいろな穴を見つけていそうですが。

ただ、アルミンは超大型巨人・ベルトルトの記憶を継承してい、大昔からの物語を知っているので、ユミルの民(エルディア人)が辿ってきた苦難の歴史を思い、泣いてしまったのかもしれません。

ピークちゃんの計画 大成功 マーレの反撃が始まる!

ピークは仲間の場所を示すため、ガビと一緒に屋上に出ます。

イェレナもエレンもピークを信用してないのですが、ここはピークにやらせるしかありません。

ピークは「計画通り」といった顔をして、エレンの真下を示します。

するとそこからは「顎《あぎと》の巨人」ガリアードが飛び出して、エレンを捕食しようとしました。

エレンは警戒していたからか間一髪、足を持って行かれただけで済みましたが、もし食べられていたら

  • 進撃の巨人
  • 戦鎚の巨人
  • 始祖の巨人

を奪われて、完全に詰んでいました。

エレンはすかさず巨人化し、ガリアードと戦います。

「進撃の巨人」VS「顎の巨人」なら良い勝負でしょうが、エレンは「戦鎚の巨人」の力も使えるので有利です。

しかし、ピークちゃんは第二派の攻撃隊も用意していました。

それは飛行船5隻にものぼるマーレ軍です。

しかも、飛行船には「鎧の巨人」ライナー・ブラウンが乗っています。

ライナーはレベリオ収容区の戦いでは、心の迷いから弱体化していましたが、今は完全に立ち直っています。

飛行船からエレンを見下ろすライナーは、またさらに老けていますが、妙な貫禄と威厳があります。

『進撃の巨人』117話 エレン劣勢もジークが駆けつけるか?展開予想

117話「断罪」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。

ピークの策略により、一気にエレンがピンチに陥りました。

屋上のでの戦いは

エレン一人にたいして

  • 「鎧の巨人」ライナー
  • 「顎の巨人」ガリアード
  • 「車力の巨人」ピーク

という1対3の戦いになります。

アルミンも「超大型巨人」に変身できるものの、周りの人間を巻き込んでしまうため、変身できません。

アッカーマン一族にして人類最強の男「リヴァイ兵長」が駆けつければ逆転も可能でしょうが、リヴァイは雷槍を爆発させ、大けがをしているため、それも望めません。

もしエレンに援軍が現れるとするならば、謎の少女によって復活を遂げた「獣の巨人」ジークでしょう。

しかし、ジークはかつてガリアード、ピーク、ライナーと共に戦っていて、弱点を知り尽くされている可能性も高いです。

ジークが咆哮し、脊髄液を飲んだ人たちを無垢の巨人と化して、座標の力で襲わせるなどの強硬手段をとれば勝負は未知数となってきそうです。

ここシガンシナ区では

  1. エレンとジーク(新生エルディア帝国派)
  2. アルミンとミカサたち(壁内のエルディア人)
  3. ライナーとピーク達(マーレから攻めてきた軍隊)

という三つ巴の戦いが始まりました。

エレンとジークが行おうとしているのは、自分で自分の民族を抹殺しようとする(ジェノサイド)に他なりません。

制約の中でもつつましく暮らしている人がいる以上、その平和を取り去るべきではないとも思いますが、今後どうなるのでしょうか。

どちらにしろ、世界情勢の混乱も合わせて、ヘビーな展開が待っていそうです。

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