『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』。現在連載中の「暗黒大陸・王位継承戦編」では、カキン帝国の巨大輸送船「ブラックホエール(B・W)1号」を舞台に、かつてないスケールの群像劇が展開されています。
超大量の登場人物、複雑な人間関係。どれも気になりますが、やっぱり気になるのはヒソカとクロロを始めとする幻影旅団の戦いです。天空闘技場での激闘を経て、現在は完全にルール無視の純粋な「殺し合い」のフェーズへと突入した両者。
この記事では、幻影旅団の現在の状況から、クロロの今後の動向、そして「ルール無用のサバイバル戦」においてどちらが有利なのか、最新の展開を踏まえて徹底考察します。
幻影旅団の現在:ターゲットは「ヒソカの完全抹殺」
天空闘技場でのクロロとの死闘の末、一度は敗北したものの「死後に強まる念」によって驚きの復活を遂げたヒソカ。彼はその後、幻影旅団全員を狩ることを宣言。その手始めとして一瞬にしてシャルナークとコルトピを惨殺しました。
これに激怒したクロロをはじめとする旅団メンバーは、ヒソカを確実に仕留めるためB・W1号に乗船。現在は「ヒソカを見つけ次第、問答無用で殺す」という方針のもと、船内の下層フロアで血眼になって捜索を続けています。
マフィアとの抗争と過去編の開示
船内でのヒソカ探しは一筋縄ではいきません。ヒソカはふらふらしつつ、マフィアとも接触しています。
一方の幻影旅団もカキン帝国の裏社会を取り仕切る3大マフィアの抗争に深く巻き込まれています。特にノブナガ、フィンクス、フェイタンらは、無差別殺人を繰り返す「エイ=イ一家」と衝突し、頭脳戦を展開中です。
また、連載では幻影旅団の「流星街」での過去編が描かれました。彼らがなぜ冷酷な盗賊集団になったのか、幼馴染「サラサ」の凄惨な死という悲しい動機が明らかになり、物語にさらなる深みをもたらしています。
過去編が導入されたということは、物語の定石で言えば、幻影旅団に何らかの不幸が訪れそうな気がします。幻影旅団はクラピカの宿敵であり、明確に悪役と言えますが、物語のなかで背景が語られていくにつれて、どうしても感情移入してしまいます。なんとか穏便に収まって欲しいと思いながら読んでいます。
現在のメンバー編成の復習
ヒソカの狩りやクラピカとの戦いを経て、現在の幻影旅団は以下の編成となっています。けっこう激しく入れ替わってる上、連載が長期にわたっているので、一度まとめてみました。
生存メンバー: クロロ、ノブナガ、フェイタン、マチ、カルト、フィンクス、フランクリン、シズク、ボノレノフ、イルミ
死亡・脱退: ウボォーギン、パクノダ、シャルナーク、コルトピ、ヒソカ(脱退)
※イルミはヒソカ自身の依頼により、ヒソカを暗殺するために加入するという訳の分からない事態となっています。
クロロの今後の動向:冷静さを失った団長の危うさ
ヒソカ抹殺に向けて動くクロロですが、彼の今後の動向に関しては、いくつかの「死角」が存在すると思います。
マフィアの利用とゲリラ戦への適応
今回は前回の戦いの天空闘技場のように準備された舞台ではありません。マフィアの情報網を利用しつつ、閉鎖空間でのゲリラ戦に向けて「盗賊の極意(スキルハンター)」の新たな手札をどう構築するかが鍵となります。
怒りによる「隙」
かつて「自分の命より旅団を優先しろ」と説いたクロロですが、現在は仲間を殺された強い怒りと自責の念に駆られています。この感情的な揺さぶりが、冷徹な判断力を鈍らせる危険性があります。
正直、これが一番の不安要素です。いつでも冷静で頭脳が明晰だったクロロが、あれほど落ち込んだり不安定になっているのに比べて、ヒソカはいつもどおりの不敵な余裕を見せています。
クラピカとの因縁の交錯
旅団の本来の目的は、第1層(VVIPエリア)にある王族のお宝奪取です。上層へ向かえば、第14王子護衛中のクラピカや、緋の眼を持つ第4王子ツェリードニヒとの壮絶な激突は避けられません。
ヒソカも強敵ですが、クラピカは制約によって旅団に特化した能力を備える天敵です。ヒソカとクラピカ両方と対面しなければならなくなると、さすがの幻影旅団も存亡の危機となるでしょう。
クロロ vs ヒソカ再戦考察:ルール無用ならヒソカが圧倒的有利?
もし再び両者が激突した場合、勝敗はどうなるのでしょうか?
結論から言うと、「ルール無用・不意打ちありのサバイバル」においては、圧倒的にヒソカが有利と考えられます。
その理由は以下の3点です。
① 能力の性質(万能型 vs 条件型)
ヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」と「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」は、発動条件がなくどんな状況でも即座に使える万能能力です。
一方、クロロの「盗賊の極意(スキルハンター)」は強力ですが、本を開く・栞を挟むといった制約があり、突発的な遭遇戦ではタイムラグが命取りになります。
② 死後の念による「身体の規格外化」
一度死を経験したヒソカは、念の力で欠損した手足を補い、いわば「ガムの義肢を持つサイボーグ」状態です。痛みへの耐性や、ガムの収縮を利用した高速移動など、基礎的な身体能力が以前より底上げされています。
③ 狩る者と狩られる者の精神性
現在のヒソカはプライドや美学を完全に捨て去り、「トイレでの奇襲」すら厭わない純粋なハンターと化しています。クロロが旅団の頭としての責任やマフィアとの交渉など多くの荷物を抱えているのに対し、身軽さと殺意の純度においてヒソカが勝っています。
まとめ:B・W1号は史上最悪のデスゲーム会場へ
天空闘技場での戦いが「クロロの用意した盤面でヒソカが踊る」ものだったとすれば、現在のB・W1号での戦いは「ヒソカが仕掛けた理不尽なデスゲームに、クロロが巻き込まれる」という真逆の構図です。
誰に変装しているか分からないヒソカの影に怯えながら進む船内のサバイバル。そこにクラピカやマフィアの思惑がどう絡み合っていくのか、今後の展開から目が離せません。
今の連載ペースだと、ヒソカとクロロが再び戦うのはいつになるのは分かりません。5年後くらいに見られるといいかなと思います。ツェリードニヒとクラピカの間の戦いもあって、そちらも気になるけど、やっぱり初期からの因縁の対決は早くみたいです。