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ハンターハンター

『ハンターハンター』367話「同期」ゴキブリを操るオイト王妃、クラピカとバビマイナの心理戦

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2017年8月7日発売の『週刊少年ジャンプ 第36,37号(合併号)』掲載のHUNTER X HUNTER 第367話「同期」ではクラピカと第1王子・ベンジャミンの私設兵・バビマイナとの高度な心理戦が繰り広げられます。

要所要所で機転を利かせる第14王子・ワブルの母オイト王妃がなかなかの切れ者です。

以下ネタバレ有りの感想と考察なので、未読の方はご注意ください。

念能力で操れる小動物を探すクラピカ

王妃オイトと念能力で操れそうな小動物を探しているクラピカ。

小動物を探すクラピカとオイト『ハンターハンター 367話』

もうすぐ第5王子・ツベッパの兵隊が来る時間なので焦ってます。

第5王子・ツベッパの警護であるマオール登場。小動物は見つかりませんでした。そうそうそんな都合よく見つかりませんよね。

第5王子・ツベッパとは念能力についての情報提示を条件に和平を結ぶ予定です。

王子同士の連携に突っかかるバビマイナ

王子同士で連携されると都合が悪いからか、第1王子・ベンジャミンの私設兵バビマイナが事あるごとにつっかかって来ます。

小動物捜索のために奥の部屋に行こうとするが、それも拒否。

どうしてもクラピカたちに主導権を握らせたくないご様子。

自信満々なマオール

第5王子・ツベッパの警護・マオールは「情報は結局使う者次第だから」と余裕綽々。

クラピカは「念に関しては 目で見たものさえ 真実とは限らないぞ」と心のなかでツッコミ。

その言葉通りの展開が後半で畳み掛けられます。こうして要所要所で細かい伏線を入れて来ます。

クラピカによる「念獣」の説明

クラピカは現時点でわかっているカキン王家の「念獣」について解説していきます。

クラピカの説明をまとめると

「念獣」とは儀式によって生まれた念能力を持つ生物

王子達のオーラをエネルギー源にしている

宿主である王子を守る役目

王子達の資質や影響を多分に受ける

その能力や姿は多様で予断は禁物

共通しているのは「王子を守る」という目的

しかしそれが最優先という保証はない

アベンガネが持っている、クラピカがかけたクロロ団長の念を解除した念獣とはかなり性格が異なるもののようです。

王子を守るという目的が最優先ではないかもしれない
というのは意外です。

突如始まる『ジョジョ』的な描写

ゴゴゴゴゴと『ジョジョ』のような効果音で現れるゴキブリ『ハンターハンター 367話』

ここでいきなり

ゴ ゴゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴ
ドッドッ ドッドッドッ

という『ジョジョ』のような描写。

ここで満を持してのゴキブリ登場

かつてこれ程緊迫感があり、インパクトのあるゴキブリの登場シーンがあったでしょうか。

普段は忌み嫌われるゴキブリも、クラピカたちにとっては待ちに待った小動物の登場です。

バビマイナは「反応が少し過敏」と不審に思いますが、当然の反応ですね。

王妃オイトの機転

バビマイナが不審に思ったのに気づいたのか、オイト王妃が咄嗟の機転を利かせます。

不自然に思われないように、女性の標準的なゴキブリの怖がり方をしてみせます。

「何をボサッと見ているのです! 早く捕まえて!! 汚らしい!!」
「ここで殺すのは絶対ダメよ!!
どこか他の場所で処分してちょうだい!!」

と、自然に捕獲が可能なように仕向けます。

ゴキブリが嫌いな演技をするオイト王妃『ハンターハンター 367話』

バビマイナたちの目を盗んで密かにゴキブリを捕獲し、能力を発動する事は可能なのか…!?

クラピカの同僚・ビルによる念の偽装

現在、小動物を操る念能力はオイト王妃が持っていますが、それをそのまま使ってしまえばバビマイナにバレてしまいます。

そこでクラピカはビルに「念を用いてゴキブリを捕獲せよ」と指令。

虚実を混ぜて念の説明をするクラピカ『ハンターハンター 367話』

念能力の一端をお見せしようただし… 虚実を混ぜて…!!

ビルを物質や生物を操る操作系の念能力者と偽装します。

急に話を振られたビルは「オレには虫を生け捕りにする念能力なんてねーぞ!?」と焦りますが、クラピカはそんなの関係なく話をすすめます。

これからビルがあのゴキブリにオーラを飛ばす!

オーラ自体は視えなくとも

その後のやりとりで念能力の存在を証明してみせよう

と宣言し、オイト王妃が動いたところでビルもやっと撹乱工作だと悟ります。

クラピカもかなりの役者ですね。

ステルスドルフィンを操るオイト王妃とビル『ハンターハンター 367話』

オイトは「ステルスドルフィン」は自分とクラピカにしか視えていないことから能力の有無に関わらず周りの人にはビルが能力を使っている様にしか視えないということをきちんと把握しています。

ゴキブリとオイト王妃が同期完了『ハンターハンター 367話』

ここでオイトとゴキブリの認識能力が「同期完了」します。

この短期間で念の特性を理解するとは、オイト王妃も念を操る才能がありそうです。

王妃オイトの機転再び

捕獲生物の感覚をハック、ターゲットのゴキブリを自在に操作することが可能となったところで、演技派のオイトは立ちくらみの演技をはさみ、休みます。

ただこれも本当に疲れたのではなく、オイト王妃がゴキブリを操っているのではなく、ビルが操っているという偽装工作

クラピカも思わず心のなかで「上手いぞ」と褒めるほどの機転。

バビマイナは空中で指示通りに飛ばすように言うと、オイトはビルの言葉に従って、動かしてみせます。

縦横無尽に飛ぶゴキブリ『ハンターハンター 367話』

時計回りに旋回したり、観覧車みたく たてに旋回したり、横に8の字に回してみたり。

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これだけ自由に飛べるとは、台湾のゴキブリのようです。

ビルはその後、このゴキブリを処分しに行きます。

クラピカによる念能力の解説

場が落ち着いたところで、クラピカは念能力の説明を続けます。

念能力は条件次第でより強力な能力を使うことができる

精神的・肉体的・環境的・数量的など条件は多様だが原則ハイリスクハイリターン

基礎的な能力を得るだけでも通常の数倍から十数倍の力が出せる

故に念能力者とそうでない者とでは戦力に大きな差が生じる

比喩ではなく文字通り大人と子供以上の差

2週間で基礎的な能力を身に付ける

これによって全く無防備な状態で敵の念攻撃にさらされる危険を大幅に減らせる

ゴンやキルアでも苦労した念能力を2週間で身につけることができるのか、ちょっと疑問ですが、王子たちも警護も非凡なキャラばかりなので、それくらいでできるとクラピカも踏んでいるのかもしれません。

前回366話で第4王子・ツェリードニヒが一瞬でオーラを理解し、操れるようになりましたし。

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クラピカは全員に念能力を指南し、他の王子にもこの案件を全て話し参加の意思決定をそれぞれに委ねると宣言。

バビマイナはクラピカが膠着状態を作るために布石を打っていると判断します。

高度な心理戦を繰り広げるクラピカとバビマイナ

バビマイナはビルが排気口からゴキブリを逃したことを察知しており、ゴキブリを偵察機のようにも使えるという事もわかっています

クラピカとバビマイナの心理戦『ハンターハンター 367話』

クラピカはクラピカでバビマイナが1014号室全体に「円」を使っている相当の使い手ということを把握しています。

もちろんビルの動向もゴキブリの行方も目的も悟られていることも承知。

王妃が能力を使っていた可能性にもたどり着くかも知れないと懸念しています。

オイト王妃が操るゴキブリ疾走

排気口を疾走する、オイト王妃操るゴキブリは念獣の視認と警護兵・従事者の人員配置・配分の確認に急ぎます。

まずは第13王子・マラヤームの1013号室から探ります。

王妃のいる1014号室から一番近いからでしょう。

食事を終えたマラヤーム王子はミニカーと町のジオラマで遊んでいます。

ミニカーとジオラマで遊ぶ第13王子・マラヤーム『ハンターハンター 367話』

王族ともなれば玩具も豪華ですね。

この諜報活動を他の13人の王子全てに行うとなればかなり時間がかかりそうです。

『週刊少年ジャンプ』はお盆の合併号だったため今週は発売されません。

あと何回で冨樫義博が休載に入ってしまうのか、前回久々にクロロが出てきましたが、33巻で死闘を繰り広げたヒソカの動向が描かれるところまで行けばいいのですが。

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