ハンターハンター

ハンターハンター 386考察 感想 ハルケンブルグが一線を越える!? ツェリードニヒの豹変「仮説」

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

『ハンターハンター』【最新話】390話「衝突1」のネタバレ考察はこちらを見てください。

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2018年10月29日(月)発売の『週刊少年ジャンプ 48号(電子版)』収録の『ハンターハンター』386話「仮説」を読みました。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

385話「警告」のネタバレ考察はこちらを見てください。

前回、テータが「絶」の修行中で無防備になった第4王子ツェリードニヒの頭を銃で撃ち抜きました。

完全に脳漿も飛び散って、即死と思われたツェリードニヒ、なぜか無傷で完全に生きています。

テータがツェリードニヒを撃ったのは幻覚なのか?

テータの同僚であるサルコフが調べたところ、血痕は全く残ってなくて、血液を拭き取った後も残るルミノール反応もないとのこと。

テータちゃんは細心の注意を払って、確実にツェリードニヒの暗殺を完了したはずなのに、なぜこんなことになってしまったのでしょうか。

テータは自分が見たのが現実じゃなくて、幻覚だったのではないかとうたがっているようです。

ここで考えられるのは、やはりセンリツの念能力で幻覚を見たという可能性が高いですね。

ツェリードニヒには守護霊獣(念獣)のほかに、自分で生み出した念獣もいますが、「絶」状態であるなら、その念獣も動けないはずです。

ここでのテータちゃんの顔を見ると、ケロイド状に変質した痕《あと》が残っていないようです。一時的なものならとりあえず安心ですが、、

センリツ、司法機関に拘束される?!フウゲツはどうなる?

日曜日の晩餐会で第10王子カチョウと第11王子フウゲツの脱走計画を企て、失敗してしまったセンリツ。

第2層の司法局で取り調べを受けています。

独立した司法機関で、第1層には最高裁判官室があり、最高裁判官のクレオパトロが鎮座しています。

センリツはその部下の男(センリツに惚れているらしい)に尋問を受けています。

この男はカチョウ・フウゲツを脱出させた後、自殺したハンター協会・協会員キーニの遺書を信じていないようです。

センリツと司法機関の男:『ハンターハンター』386話「仮説」より引用

センリツと司法機関の男:『ハンターハンター』386話「仮説」より引用

キーニは侠気あふれる男で、すべて自分の単独犯であると罪をかぶって、センリツに疑いが及ばないようにしていたのです。

この男はセンリツの音楽で感動して、一時的に意識を失っていた王子たちが、センリツと会見を求めていることを告げます。

センリツは、この男が自分を司法機関に軟禁することで、他の王子から守ってくれていることに気づきます。

センリツは信じていないようですが、この男がセンリツに気があってアプローチをかけているのは、案外本気なのかもしれません。

この男はカチョウ・フウゲツが自ら逃げようとした可能性も排除できないため、やはり尋問するとのこと。

カチョウは実はもう死んでしまっていて、カチョウの姿をしているのはカチョウの守護霊獣(念獣)「2人セゾン(キミガイナイ)」なんですが、この男は気づくことはできるのでしょうか。

かなり有能そうな男ですが、フウゲツでさえもカチョウが入れ替わっていることに気づいていないため、難しいような気もします。

気づくとすれば、心音を聞きわける能力を持つセンリツでしょう。

センリツはカチョウを守れなかったことを悔いるでしょうが、カチョウの意志を継ぎ、フウゲツを全力で守ってくれるでしょう。そのとき、このセンリツに惚れた男も協力してくれたらありがたいんですが。

ハルケンブルグの仮説と覚悟、一線を越える?

ハルケンブルグは覚悟を決めて、新たな能力に目覚めました。

そして、第1王子ベンジャミンの私設兵であるシカクのカルドセプト(遊戯王)を破って、部下であるスミドリの人格と入れ替えてしまいました。

ハルケンブルグの部下・スミドリの精神がシカクに入ってしまったようですが、もともとのスミドリの精神はどうなってしまったのでしょうか。

ここでハルケンブルグは自分の能力について4つの仮説

  • スミドリの魂は死んだ=消失
  • スミドリの魂とシカクが入れ替わった
  • シカクの体内でスミドリとシカクの魂が共存
  • スミドリの魂がどこか(他の人体)に移った

を立てました。

普通に考えれば『君の名は』的な2つ目の入れ替わった説が有力そうですが、スミドリが目覚めないのは不可解です。

ハルケンブルグは部下を大事にし、第12王子モモゼの死にも涙を流す人格者ですから、部下の魂もどこかに温存されている可能性も高そうです。

カキン王・ナスビー=ホイコーロに銃を向けて、覚悟を決めているハルケンブルグは仮説を確かめようとします。

覚悟を決めたハルケンブルグ:『ハンターハンター』386話「仮説」より引用

覚悟を決めたハルケンブルグ:『ハンターハンター』386話「仮説」より引用

その仮説を確かめる方法とは、スミドリの精神が入ったシカクを自殺させてみるというとんでもない方法でした。

部下は第7王子ルズールスの部屋の前に行き、

ベンジャミン王子殿 万歳!

と叫んで銃で自らの頭を撃ち抜きました。

久々に登場したルズールス。のんきに映画を鑑賞中でしたが、いきなりの第1王子私設兵の自殺に戸惑っています。

ルズールス王子についている護衛・クラピカ同僚のバショウもわけが分からず混乱しています。

第1王子ベンジャミンはシカクがハルケンブルグの能力で自殺させられたことを盗聴し、察知しています。

ベンジャミンの能力「ベンジャミンバトン」は死んだ部下の能力を引き継ぐことができるという能力ですが、この場合、シカクのカルドセプト(遊戯王)は無事ベンジャミンに継承されるのでしょうか。

シカクと入れ替わった部下は目覚めて、ハルケンブルグに尋問を受けていますが、見たところ事情が分かっていないようなので、シカクの精神が入っている可能性が高そうです。

まだ確証が持てないので、結論は次週以降に分かりそうです。ハルケンブルグの顔が以前とはまったく違い、部下・スミドリの犠牲をも辞さない恐ろしげな容貌となってきました。

クラピカの念修行とヒュリコフ・バビマイナの動向は?

念講習中のクラピカもシカクの自殺には気づいているようですが、とにかく講習をすすめ、念能力の系統を見極める「水見式」まで来ました。

ツェリードニヒの修行に比べたらずいぶん遅いですが、これでもゴンたちに比べたらかなりの即席修行です。

クラピカのところには第1王子ベンジャミンの私設兵のヒュリコフとバビマイナが来ています。

この二人は無線を通じてリハンが第8王子サレサレを殺したこととか、状況は把握しているようです。

現在、リハンは第5王子ツベッパに張り付いているとのことですが、疑り深いツベッパの守護霊獣(念獣)もなかなか尻尾を出さず、リハンも為すすべがないようです。

しかし、守護霊獣(念獣)は身を守るために出てくるはずですから、ツベッパの危機となればカエル戦車っぽいツベッパの守護霊獣(念獣)も出てこざるを得ず、いずれリハンのプレデターに捕食されてしまうでしょう。

クラピカの念講習には暗殺者であるサイレントマジョリティー(11人いる!)の座敷人形(黒ぼっこ)と呪唇白蛇(ツチボッコ)が潜んでいますが、そろそろまた暗殺を開始しそうですね。

ヒュリコフはサイレントマジョリティーの使い手が誰か分かっているようですが、ヒュリコフは暗殺を見て楽しんでいるので、まだまだ犠牲者はでてくるでしょう。

バビマイナはクラピカが守る第14王子ワブルの守護霊獣(念獣)の情報をまだつかんでいないようです。

カチョウの念獣のように、ワブルの守護霊獣(念獣)が発動するにも何らかの起動条件があるのかもしれません。

バビマイナはワブルが赤ちゃんで幼すぎて、出てこないと推測しているようですが。

あとはバビマイナが言うように「迎撃型」のタイプの可能性も高いですね。今のところ、クラピカと母・オイト王妃が全力で守っているので守護霊獣(念獣)を出す必要がまだないのでしょう。

ツェリードニヒの豹変とは?

1004号室ではサルコフがテータちゃんの後を引き継いで、ツェリードニヒの念修行を続けています。

ツェリードニヒは四大行の応用まで進み、あとは「絶」のスピードを速めるだけ。サルコフもツェリードニヒの天才さに驚き、修行を意識的に遅らせることが不可能と判断しています。

そんな絶好調のツェリードニヒは、どんな心境の変化からか、いきなり「裏表のある女って可愛いよな♥」とか言いだしました。

ツェリードニヒの豹変:『ハンターハンター』386話「仮説」より引用

ツェリードニヒの豹変:『ハンターハンター』386話「仮説」より引用

ツェリードニヒは幼少期の何らかのトラウマからか、ウソをつく女性が大嫌いで、それが守護霊獣(念獣)の能力にも現れていました。君子豹変とはいいますが、突然すぎますね。

ツェリードニヒは自分の守護霊獣(念獣)の能力が、ウソをついた女性を「人間ならざるもの」とし、自分のコマとして扱えることを分かっているのかもしれません。

たぶんツェリードニヒの能力は対女性限定と思われますが、意識的に手駒を増やそうと思えばどんどん増やせるので、気づいているとしたら脅威です。

ツェリードニヒはこれ以上の修行には実戦が不可欠と分かっていて、サルコフと対戦するつもりです。

ツェリードニヒは念の使い方をつかむためには躊躇なくサルコフを殺しかねないですね。そうなると、またテータちゃんに危機が、、

『ハンターハンター』386話「仮説」 まとめ 感想

『ハンターハンター』386話「仮説」を簡単にまとめると

  • ツェリードニヒの死体はテータの見た幻覚だった
  • センリツは司法機関に保護されている
  • ハルケンブルグが能力の仮説を立て、部下・スミドリを自決させる
  • クラピカの念修行続き、「水見式」まで進む
  • ツェリードニヒの突然の心境変化

となります。

まず第9王子ハルケンブルグが、合意の上で、スミドリも望んでいるとは言え、部下を死なせるような決断をしたことに驚きました。

今まではただ優しいだけの王子でしたが、守護霊獣(念獣)が無意識にその人物の本質を現しているように、実は覚悟を決めたら恐ろしい人物です。

第1王子ベンジャミンも第9王子ハルケンブルグを最も危険な相手と認定したようです。

ひさびさにクラピカの念修行が進み、ヒュリコフとバビマイナが出てきましたが、サイレントマジョリティーの使い手が誰なのかまだ謎のままです。

いくら何でも引っ張りすぎなので、今回の連載中に誰か分かるといいのですが、、

ツェリードニヒは順調に念を身につけた上、守護霊獣(念獣)の能力も把握してきたようで、テータちゃんの安全も心配です。

人間ならざる怪物となったテータちゃんは見たくないです、、

『ハンターハンター』387話 展開予想

『ハンターハンター』387話「再現」のネタバレ考察はこちらを見てください。

386話も385話に続いて、王子の犠牲者は出ませんでした。

サレサレ、カチョウ死亡と続いたので、一気に王位継承戦が進むと思いきや、また展開がゆっくりになりました。

王子、警護兵、私設兵、そしてハンター協会、カキン・マフィア、幻影旅団という何重にも重なった頭脳戦と心理戦は面白いのですが、あと数回でまた休載かと思うと、ヤキモキしてしまいます。

この連載中でヒソカがまた出てくるとしたら、やはり10週目になりそうです。

第3王子チョウライや第6王子タイソンあたりはあっさりやられてしまいそうなのですが、今回の連載でほぼ出番がないですね。

48時間、プレデターが使えなかったリハンが復活すれば、また王子が狙われるでしょうし、「エイ=イ」一家も王子暗殺を第一に狙っています。

次回はまた王子の犠牲者が出そうな気がします。

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