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キングダム 566考察 感想「端和の選択」ロゾ、ゴバ、舜水樹の包囲で大ピンチ

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

2018年7月19日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 33号』(電子版)収録の原泰久『キングダム』566話「端和の選択」を読みました。

楊端和《ようたんわ》は趙軍の舜水樹《しゅんすいじゅ》の策略にはまってしまいました。

565話「前線にて」のネタバレ考察はこちらを見てください。

城から犬戎王ロゾの大軍が出てきて、挟み撃ちにされた楊端和の軍隊。

犬戎《けんじゅう》のゴバ軍とロゾ軍に挟撃されることになりました。

巻頭カラーの煽りでは

黄昏の空に響き渡る兵《つわもの》たちの叫び声。
橑陽《りょうよう》は今宵、修羅の刻《とき》を迎えん。

と不吉な未来が描かれています。

楊端和:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

楊端和:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

舜水樹の周到な作戦、公孫龍軍の動きとは?

楊端和を挟み撃ちにした舜水樹はさらに用意周到で、趙の公孫龍《こうそんりゅう》軍が楊端和軍の右と左を押さえています。

挟み撃ちだけではなく、左右も固められることにより、まさに四面楚歌の状況にある楊端和。

包囲された楊端和軍:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

包囲された楊端和軍:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

犬戎王ロゾと犬戎兵の攻勢に楊端和はどうする?

犬戎王ロゾは

西戎の祖
大犬戎族が王ロゾが
山の王とほざく愚かな女を折檻してやるとするかのォ

と楊端和を追い詰めて、余裕綽々《しゃくしゃく》です。

犬戎王ロゾ:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

犬戎王ロゾ:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

犬戎の兵士達も

バウバウ

と応じます。

「犬」戎だから犬の鳴き声っぽいのでしょうが、松村邦洋を思い起こして笑ってしまいました。

追い詰められた楊端和は

無念だが今は犬戎王まで刃は届かぬ
全軍脱出を図るぞ

と即時の撤退を決めます。

楊端和の驚きの作戦とは?

犬戎兵は山の民の軍に襲いかかり、左右の趙軍は弓兵の矢を浴びせかけます。

まさに一方的な虐殺になってしまいそうな時、楊端和は起死回生の作戦に打って出ました。

楊端和は公孫龍軍とゴバ軍の間にある切れ目をすり抜ける作戦が常套手段と思われました。

しかし、楊端和は犬戎王ロゾ軍に背後を撃たれることを覚悟で、ゴバ軍を粉砕することを選んだのです。

舜水樹もロゾもこの楊端和の動きには度肝を抜かれます。

そして、楊端和が橑陽の戦い9日目で狙いとしている、ゴバの首を取ることだけを考えて、諦めていないことをさとります。

楊端和はこんな危機的状況にあっても冷静で、初志貫徹をくずしません。

普通なら諦めてしまうところですが、勝利の最低条件を忘れることはありません。

山の民の兵達は楊端和の作戦をすぐに察知して、手練れのバジオウとシュンメンが楊端和のもとにかけつけます。

兵士達は楊端和がどのような状況にあっても冷静で合理的な判断をすることを信じているのです。

普段からそういう戦いを行っているから部下との以心伝心が保てているわけですね。

楊端和 対 ゴバの戦いの結末は?

ただし、長兄ロゾの軍隊は無傷のまま残っていますし、ゴバはバジオウと互角に戦う手練れの将軍です。

二刀流の楊端和に対して、ゴバも二刀流。

楊端和とゴバの戦い:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

楊端和とゴバの戦い:『キングダム』566話「端和の選択」より引用

どちらも高速すぎて手がアシュラの様になっています。

互角に打ち合っていましたが、次第に楊端和が押して、ロゾは両手を切られ、首を斬られてしまいます。

ゴバがすぐにやられてしまったため、舜水樹もロゾも驚愕します。

「窮鼠《きゅうそ》猫を噛む」という「ことわざ」がありますが、あまり相手を追い詰めすぎてはいけないのですね。まして楊端和は虎よりも強い女です。

楊端和はゴバを倒したことにより、四面楚歌の包囲から抜けることはできました。

しかし、ロゾ軍と舜水樹軍の追撃を受けることになります。

『キングダム』556話「端和の選択」まとめ

『キングダム』556話「端和の選択」を簡単にまとめると

  • 楊端和が舜水樹の包囲作戦に完全にはまってしまう
  • 趙の公孫龍軍が楊端和の左右を囲む
  • 楊端和は逃げずにロゾを討つ作戦を組む
  • 楊端和 VS ロゾの戦い、楊端和の勝利で決着
  • 犬戎王の長兄・ロゾ死亡
  • 楊端和は撤退するが、ロゾと舜水樹の猛追撃にあう

となります。

『キングダム』557話 ネタバレ考察

567話「明日の太陽」のネタバレ考察はこちらを見てください。

私の今までの予想では、楊端和は舜水樹のさらに裏を読んでいると思っていたのですが、完全にハメられていました。

それだけ趙の軍師、李牧の戦略がすごくて、舜水樹の用兵能力も優れていたと言うことでしょう。

また、独立独歩の精神を持っている犬戎王と兵士達を完全に思い通りに動かせたと言うことも大きいです。

山の民の兵士達の機動力はかなり高いため、楊端和軍は再起不能のダメージまでは負わないでしょう。

しかし、遊牧民族である犬戎の騎兵も同じくらい機動力があるため、多くの兵を失うこととなるでしょう。

同じく撤退中の壁将軍と合流、もしくはトアクを討って勢いがあるフィゴ軍のところまで行ければ、体勢を立て直せるかもしれません。


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