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キングダム 567考察 感想「明日の太陽」キタリの決意と絶体絶命の楊端和

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

2018年7月26日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 34号』(電子版)を買って、原泰久『キングダム』567話「明日の太陽」を読みました。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

566話「端和の選択」のネタバレ考察はこちらを見てください。

犬戎《けんじゅう》のブネン将軍に族長のカタリが討たれて、壁《へき》将軍の軍隊は退却しています。

壁将軍は見るからに疲れた顔をしています。

目覚めたキタリの行動と壁将軍の進言とは?

兄のカタリを討たれて絶望して、犬戎軍への壮絶な切り込みを行ったキタリが意識を取り戻しました。

矢で射られて満身創痍《まんしんそうい》のキタリは花と鳥の羽の寝床に寝かされています。

キタリ:『キングダム』567話「明日の太陽」より引用

キタリ:『キングダム』567話「明日の太陽」より引用

現代医学というより、呪術的な効果を狙っているのでしょうか。

起きたキタリは、なぜ決死の特攻をかけた自分が生きているのか疑問に思って、カタリの仇を取らずに自分が生きながらえていることを許せなくて怒りだします。

自分のふがいなさに直面し、悲しみより怒りがわき上がったようです。。

その怒りは壁将軍に向けられ、壁将軍にブチ切れます。

キタリは

お前らの戦争でカタリが死んだ
お前らが弱いから死んだ
カタリを返せ 兄者を返せ

と壁将軍に詰め寄ります。

通訳のポナンはその怒りの言葉をあえて訳しません。

ポナン、場にそぐわないカワイイお面をかぶっているのに空気が読める男です。

しかし壁将軍は言葉は分からなくても何となくキタリが言っている意味が分かってしまったようです。

壁将軍はメラ族の言葉を学んでいますし、状況から判断できるのでしょう。

そのキタリの怒りを分かった上で壁はあえてキタリにきついことを言います。

壁は「今だけでもカタリ殿の死の悲しみを忘れて立ち直ってくれ…!!」と願います。なぜなら、カタリが死んで、キタリが気を失っている間

  • 壁将軍たちは敗走した
  • ブネン軍の追撃で軍は半分以下になった
  • ブネン軍が足を止めて休息を取っている
  • すぐブネンの追撃が始まるだろう
  • メラ族の士気は完全に失われていて、つぎの攻撃には耐えられない

という危機的な状況になってしまったので、今メラ族を支えられるのは、つぎの族長のキタリしかいないのです。

カタリがキタリに伝えた族長の極意とは?

壁将軍の檄《げき》を聞いて、キタリはかなり小さな頃、カタリに聞いた族長の役割を思い出します。

カタリはキタリに、族長とは「親」のことであると教えました。

カタリが族長になる前は父親、つづいて母親が族長となり、両親が死んだ後、カタリが族長になりました。

メラ族の族長は代々受け継がれるもののようです。

そのため、カタリが遠征とかで不在の時はキタリが族長となる「決まり」があるのです。

急にそう言われても、心構えができてないキタリにたいして、カタリは「族長」とは

メラ族のために今何をすべきか考え実践する者
いついかなる時
どのような状況であっても
まずはメラ族のために何をなすべきかを

ということを教えました。

族長というのは、族内のいろいろな雑事や軍事をつかさどる長ですから、いろいろとやらなければならないことがあるでしょうが、カタリはその根本の精神を伝えました。現代のリーダーにも求められる精神ですね。

しかし、キタリはそんな抽象的なことを言われてもなんだか分からない様子です。

子供のキタリ:『キングダム』567話「明日の太陽」より引用

子供のキタリ:『キングダム』567話「明日の太陽」より引用

まぁ見た感じ小学生くらいの子供なので、分からなくて当然です。

そんなキタリに対して、カタリは

分かるようになるまでは私のマネゴトをすればいい

と優しく言います。

これは族長ということだけにはとどまりませんね。とにかく理想の人物に近づきたければ、まずその人の一挙手一投足をなぞってマネてみるのが一番近道でしょう。

カタリの言葉を思い出したキタリは兄カタリであったらどうするかを考えます。

復活したキタリの指令とブネン軍の意外な行動とは?

壁の言葉で完全に立ち直ったキタリ、壁に「言われなくても分かってるんだよ」と言って頭をグーで殴ってしまいます。

カツを入れてくれた壁をなぐるなんて酷いですが、いつものキタリにもどったことが一目で分かる描写です。

キタリはケトじぃ等の古残兵に自分が族長で本当にいいのかと聞くと、カタリに比べれば大分頼りないものの、カタリと同じくらい皆に愛されているキタリ以外にメラ族は導けないと言われ、決意を新たにします。

キタリはその言葉を受けて、「新族長キタリ」として、カタリの仇を討つまで一切の涙を禁じ、ブネンの追撃に映ることを皆に伝えます。

壁将軍とキタリ:『キングダム』567話「明日の太陽」より引用

壁将軍とキタリ:『キングダム』567話「明日の太陽」より引用

壁将軍の言葉があったとは言え、立ち直りが早いです。これもカタリの背中を見つづけてきたからこそ、すぐに気持ちを入れ替えることができたのでしょう。

ブネン軍の驚きの行動とは?

決意を新たにし、立ち直ったメラ族と壁将軍の前に、ブネン軍の様子を探っていた斥候から衝撃的な報告が届きました。

なんと、ブネン軍の姿が煙のように消えてしまったとのこと。

ブネンは隣の戦場、つまり楊端和《ようたんわ》やバジオウがいるところへ移っていたのです。

なぜブネンは壁将軍たちにとどめをささずに楊端和を攻めに行ったのでしょうか。趙の舜水樹はここまでの展開まで読んでいたと言うことなんでしょうか。

追い詰められた楊端和の驚きの命令とは?

楊端和将軍は犬戎のゴバを打ち破ったものの、趙の舜水樹《しゅんすいじゅ》と犬戎王ロゾの舞台に追撃されています。

ただでさえ危ない楊端和たちですが、ブネンもそこに加わると全滅もありえます。

楊端和は日没になり、夜が深まれば闇にまぎれて逃げられると思いましたが、ロゾと舜水樹はしっかりと楊端和の姿を捕らえ続けて楊端和の軍を削っていきました。

ロゾは地の利を生かして楊端和たちを「壁面の地」に追い込みます。

壁面の地とは、文字通り壁際で行き止まりの場所で、犬戎が狩り場として使っているところです。

ここで、ロゾと舜水樹は「橑陽の戦い」を終わらせるため、秦の「鄴攻め」の野望を砕くため、楊端和の息の根を止めに行きます。

こんな絶体絶命な状況ですが、楊端和はタジフ隊で中央を固め、バジオウ・シュンメンという精鋭を左右に展開し、カヒ族とエム族を第二波の刃として控えさせます。

山の民達は絶望していましたが、この楊端和の対応に目が覚めます。楊端和の「声」にはまだ諦めていない決意が宿っていたからです。

楊端和は

顔を上げろ 山界の勇達よ!
この戦いは盟友 秦国の夢と存亡をかけた戦いだ
我らがしくじるわけにはいかない
これまでの山界の力の結集はこの戦いのためであったと思い最後まで戦え

と檄を飛ばします。

さらに

明日の太陽は
我らの勝利を祝う太陽だ

とあくまでも勝利を口にします。

そして、楊端和が出した命令は「全軍突撃」

山の民の兵は楊端和の決意と希望あふれる声に最後の突撃をしかけます。

『キングダム』567話「明日の太陽」まとめ

567話「明日の太陽」を簡単にまとめると

  • メラ族のキタリが目覚め、壁将軍を責める
  • 壁将軍はキタリにメラ族をまとめてほしいと頼む
  • キタリは兄・カタリとの回想で族長の心得を思い出す
  • キタリは新族長となり、ブネン軍を討つことを決意する
  • ブネン軍は楊端和を倒すために戦場を移動してた
  • 楊端和はロゾと舜水樹の追撃で多くの兵を失う
  • 楊端和はロゾによって壁面の地に追い詰められる
  • 劣勢の中、楊端和は全軍突撃を命令

となります。

『キングダム』568話 展開予想

568話「最強の戦士」のネタバレ考察はこちらを見てください。

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壁将軍の軍隊、楊端和の軍隊ともにピンチが続きます。

メラ族のキタリはどうにか精神的に立ち直り、体勢を立て直すことができましたが、楊端和はより一層危ない状況となっています。

もう後がない壁面の地に追い詰められ、「背水の陣」よりさらに悪い陣形です。

追い詰められた山の民達は鬼神のような強さを見せるでしょうが、兵の絶対数で劣っている上、地の利もなく、苦戦することは目に見えています。

さらにブネン軍が加わるとなれば、もう逃げ場はないように思われます。

気になるのは、楊端和が全く動じてないように見えることです。

もしかしたら、この状況を一変させる何か策があるのかもしれません。

エンポじぃたちの部隊が別働隊として動いていて、起死回生の大立ち回りをするのかもしれません。


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