キングダム

キングダム 568考察 感想「最強の戦士」ガン族に追い詰められた楊端和とバジオウの驚きの行動とは?

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

2018年8月9日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 35・36合併号』(電子版)を買って、原泰久『キングダム』568話「最強の戦士」を読みました。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

567話「明日の太陽」のネタバレ考察はこちらを見てください。

岩山を背後に、周りを敵に取り囲まれて四面楚歌の楊端和《ようたんわ》たち。

バジオウの奮戦で楊端和はどうなる?

もはや全滅は避けられないというとき、バジオウが八面六臂の活躍をして、包囲を突破します。

そのバジオウが作った道を脱出口にして楊端和は脱出できました。

やはりここでもバジオウが突出しています。戦闘力だけなら楊端和以上でしょうね。

端和はラマウジに全族長に対して伝令を送らせます。

その伝令の内容とは

包囲を無事抜けることができた者達は各族ごと別れ走りさらなる追撃をかわし

日の出まで何としても逃げ切れ

日の出の後は再び結集

というものでした。

楊端和:『キングダム』568話「最強の戦士」より引用

楊端和:『キングダム』568話「最強の戦士」より引用

こんな絶望的な状況でも、まだ勝つ気でいるのはさすが楊端和の胆力です。結集の地は明らかにされていません。

犬戎軍と趙軍の思想の違いとは?

楊端和は包囲を抜けましたが、他の山の民の兵士達は逃げ切れず、死屍累々です。

しかし、山の民の兵士は犬戎・趙連合軍をほぼ道連れに殺しています。

犬戎王ロゾもその惨状を見て「一体何が起こった」と驚きます。

そこに公孫龍《こうそんりゅう》が現れ、包囲戦で楊端和を仕留め損ねたことを報告します。

ここでロゾ、二度ビックリ。

公孫龍たちも気を抜いていなかったものの、バジオウらの戦闘力が四面楚歌の状況であそこまで強くなると思わなかったんでしょう。

公孫龍は楊端和の姿は見失ってはなくて、趙軍・犬戎軍の両軍で追いつづけています。

公孫龍もバジオウとの戦闘で右腕の手首から先を失う大ケガをしています。

他の部位ならまだしも、右の手首から先をなくしてしまえば、もう戦うことはできません。

趙の将軍・舜水樹《しゅんすいじゅ》は公孫龍を下がらせ、手当をさせます。

それを見ていた犬戎王ロゾは楊端和を包囲していた犬戎軍の指揮官ガエズの一族を皆殺しにさせることを決定します。

そして、ギアオにガエズの首をはねてそのまま指揮をとれと言い放ちます。

ロゾは趙軍のやり方は手ぬるく、もし公孫龍が犬戎軍であれば右目もえぐって殺していたと言います。

犬戎のやり方は苛烈すぎ、恐怖で支配しているため足元をすくわれそうです。「信賞必罰《しんしょうひつばつ》」にはほど遠く、罰が強すぎます。

ロゾは犬戎のナワバリはさらに大きく包囲しており、逃げられないと豪語します。

楊端和は小さく分散して逃走していて、深い森に潜伏されると見つけられないと公孫龍が心配していると、ロゾはガン族を呼び寄せます。

「犬戎の鼻」ガン族の驚きの能力とは?

ガン族とは犬戎の追跡の専門部隊で、どこまでも追ってくる「狩人」とのこと。

たった10人だけですが、楊端和の位置を正確に把握して、見つけ次第「プォー」と笛を鳴らしていきます。

「犬戎の鼻」ガン族:『キングダム』568話「最強の戦士」より引用

「犬戎の鼻」ガン族:『キングダム』568話「最強の戦士」より引用

敵をまこうと思っていた楊端和たちですが、ガン族がいるせいでまくことができません。

敵をまけないとなると、兵力を分散してしまったことが裏目にでてしまいます。

各個撃破されてしまえばひとたまりもありません。

楊端和はこんな状況であっても、

ここに敵の目が集中していると 他が助かりやすい

とあくまでも自分の部下たちが助かることを気にかけています。

犬戎王ロゾの部下に対する冷酷さと正反対ですね。恐怖ではなく、自然と人が着いてくるリーダーシップが端和には備わっています。

もちろん、兵士が多く生き残っていた方が、兵力が再結集したとき強くなるという合理的な理由もあります。

前方から犬戎軍が二隊あらわれ、またピンチに陥った楊端和たち、端和は「自分の命だけを考えろ」と部下に言い残し、部隊は分断されてしまいます。

最強の戦士・バジオウの底力とは?

さらにバラバラになってしまった楊端和軍、さらに追い詰められてしまいます。

「犬戎の鼻」ガン族からは逃げきれません。

楊端和を最後まで守っていた戦士・トッヂも死に、端和は本当に一人きりになってしましました。

「武器を捨てて投降せよ 犬戎王が待っている」という犬戎兵。もう投降するか自決するかしかない端和ですが、

まだそうはいかない

と言います。

犬戎兵が端和の居場所を知らせるために笛を吹きまくっていたので、最強の戦士・バジオウも端和の居場所を察知して、助けに来たのです。

バジオウは

おゆるしを
間を阻む敵が多く一騎抜けてくるだけでも刻を要した

と、こんな状況にもかかわらず謝罪から入ります。

それに対して楊端和は

すまぬ その様子 無理をさせた お前にも 馬にも

と、なんと馬にまでねぎらいの言葉をかけます。

バジオウは端和の周りの敵をなぎ払い、楊端和も敵を倒していきますが、楊端和は足をケガして動きが鈍くなっています。

バジオウは足をケガした楊端和をかついで下に逃げていきます。

楊端和を担いで逃げるバジオウ:『キングダム』568話「最強の戦士」より引用

楊端和を担いで逃げるバジオウ:『キングダム』568話「最強の戦士」より引用

バジオウは犬戎兵が馬で追ってこられないよう、急斜面の茂みを走りつづけます。

楊端和は

すまんなバジオウ
結局いつもお前に一番血を流させる

と何度もバジオウを気遣いますが、バジオウは

構いません 昔そういう誓いを立てました

と、たんたんと答えます。端和は

立ててないだろバカ

とツッコミます。

バジオウは人を担いでいるのに速く、サハ渓谷に向かいます。

ガン族はそのまま走ると渓谷に落ちて間違いなく2人とも命を落とすと警告するも、

バジオウは楊端和をお姫様抱っこしてダイブ

してしまいました。

サハ渓谷はかなり幅があり、深く、さすがのバジオウでも向こう側には届きそうにありません。1人ならまだしも、楊端和を担いでますし。

『キングダム』568話「最強の戦士」まとめ

568話「最強の戦士」を簡単にまとめると

  • バジオウが敵の包囲を破り、楊端和が抜け出す
  • 楊端和たちは分散して退却し、明日再結集する計画
  • 犬戎王ロゾは「狩人」であるガン族を投入
  • ガン族は楊端和を追い詰める
  • 1人になって包囲された楊端和のもとにバジオウ参上
  • バジオウが楊端和をかついで、急斜面を降りる
  • バジオウが楊端和をお姫様抱っこし、サハ渓谷にダイブ

となります。

『キングダム』569話 ネタバレ考察

569話「バジオウの誓い」ネタバレ考察はこちらを見てください。

サハ渓谷でダイブしたバジオウと楊端和ですが、物理法則的に向こう側にまではいけないような気がします。

下に落ちてしまうと思うのですが、川が流れていれば命は助かるかもしれませんが、そうでなければ絶望的でしょう。

バジオウは楊端和を助けるために、自ら犠牲になるつもりかもしれません。

楊端和たちと同じように退却中の壁《へき》将軍とメラ族・キタリはどうなるのでしょうか。

楊端和の絶望的な状況に比べればまだ希望はありますが、同じように厳しい状況です。

もしかしたらキタリ達が向かう先も、楊端和が目指す目的地と同じなのかもしれません。

あらかじめ合流点を定めていて、そこで結集することができれば一転して秦国のターンとなりそうです。


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