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キングダム 580考察 感想 王賁の演説 玉鳳と飛信隊が同時突撃!「最強の瞬間」

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

『キングダム』最新話 『キングダム』605話「王翦の読み」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。

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2018年11月15日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 50号』(電子版)を買って、原泰久『キングダム』580話「最強の瞬間」を読みました。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

579話「十二日目の朝」のネタバレ考察はこちらを見てください。

朱海平原《しゅかいへいげん》の戦い・12日目。

秦軍右翼と趙軍の最後の戦いが始まります。

秦軍は亜光《あこう》将軍が負傷し、戦線離脱している上、兵糧もほぼ尽き、兵士達の疲労もたまっています。

一方、趙軍は

  • 馬南慈《ばなんじ》
  • 尭雲《ぎょううん》
  • 趙峩龍《ちょうがりゅう》

という歴戦の将軍がすべて健在の上、兵士達の状態もほぼ万全です。

飛信隊《ひしんたい》の信が大演説して、飛信隊が奮起しました。

580話では玉鳳隊《ぎょくほうたい》の王賁《おうほん》の大演説が始まります。

王賁の名演説・信の演説との違いとは?

王賁は

  • 王翦からの指示も援軍も来ない
  • 兵糧も尽き、右翼には後がない
  • 玉鳳の自力で打開するしか道がない

と赤裸々に自分たちの劣勢と窮迫した状況を隊に認識させます。

自分たちの弱点をさらすような言動ですが、正確な現状認識もなく希望的観測だけ言っても、話は空回りするばかりです。

そして、王賁も信と同じように自分たち玉鳳隊の歴史を思い出させます。

王賁は自分は王翦の息子だけど、王翦軍に入ったことはなく、最初から玉鳳隊として戦い続けて今に至ったことを語ります。

そして、一緒に戦ってきた仲間達を誇りに思っていることを素直に語りかけます。

さらに、今度の戦いはぜひとも勝たなければならない戦いであり、そのためには

友よ
力を貸してくれ

と静かに仲間達に協力を求めました。

普段は言葉が少なめでクールなリーダーである王賁のこの言葉はかなり玉鳳隊のメンバーの心に刺さり、泣きはじめる隊員も出て来ます。

そして、王一族を継ぐ者として、秦国の大将軍にならなければならないという決意を叫びます。

王翦の子供でありながらも、実の息子ではないのかもと冷遇されていた王賁の苦労を知っている兵士達には、響く演説です。

そして、玉鳳隊は王賁を先頭に全軍突撃をしかけました。

玉鳳隊隊長・王賁:『キングダム』580話「最強の瞬間」より引用

玉鳳隊隊長・王賁:『キングダム』580話「最強の瞬間」より引用

玉鳳隊と飛信隊が同時に全軍総攻撃!

王賁も信も同じタイミングで全軍総攻撃をしかけています。

秦軍右翼は中央の亜光軍を残し、玉鳳隊と飛信隊が大きく前進しています。

そして、戦局は

  • 玉鳳隊 VS 趙峩龍軍
  • 飛信隊 VS 尭雲軍
  • 亜光軍 VS 馬南慈軍

という形になりました。

趙軍は秦軍の突然の捨て身の総攻撃にかなり焦っています。

しかも、玉鳳と飛信隊が計ったように同時に突撃してきたので圧倒されています。

しかし、趙峩龍も尭雲も焦らず、矢を射かけます。

飛信隊の歩兵は矢を避けず、矢を受けながらも前進し、尭雲隊の兵士を蹂躙していきます。

飛信隊の軍師・河了貂《かりょうてん》は陣形無視の作戦とも言えない突撃でも問題ないと言います。

それだけでなく、

飛信隊は
今 この瞬間が今までで一番強い…!

と確信しています。

兵糧不足で兵士達にも体力がなく、疲労も蓄積しているはずですが、リーダーのヴィジョンを見せる言葉だけで最高のパフォーマンスをたたき出しました。

信も王賁も、未来だけではなく、過去からの「歴史」を想起させたのが良かったのでしょう。

ビジネスでもそうですが、自分が何のために一所懸命戦っているのか、その意味を再認識し、未来の展望を見せられたときがいちばん頑張れます。

逆に、自分が何のために頑張っているのか分からず、未来の展望もない仕事は頑張れませんし、パフォーマンスも引き出せません。

昨今の日本の仕事の生産性の低さは、信や王賁みたいなリーダーが書けているからですね。

亜花錦が亜光本陣も突撃を進言し、勝利を確信!?

左右の玉鳳隊、飛信隊が突撃をかけてしまって、置いてけぼりの格好となった亜光軍の本陣。

負傷した亜光将軍の代理となった段茶《だんさ》は唖然として見ているだけです。

段茶は信からも玉鳳からも、こんな作戦は聞いていないので、呆然としてしまうのも当然でしょう。

段茶大将代理の補佐として付いている亜花錦《あかきん》は、秦軍右翼は今日勝てるかもしれないという予想を立てます。

そして、亜光軍も全軍出撃をかけます。

亜花錦は混戦の中、やられそうになった亜光将軍を危機一髪で助けるほど状況を読む能力があり機転が利く人物です。

その亜花錦がこれだけ自信を持って語るところを見ると、今まで劣勢だった秦軍が大逆転するのも現実味を帯びていきます。

『キングダム』580話「最強の瞬間」まとめ 感想

580話「最強の瞬間」を簡単にまとめると

  • 王賁が玉鳳隊の兵士に語りかける
  • 友と言われた玉鳳隊の兵士が奮起
  • 玉鳳隊は飛信隊と同じように全軍突撃
  • 亜花錦は段茶大将代理に総攻撃を進言
  • 亜光軍も全軍総攻撃をしかける

となります。

信に続いて、王賁の演説も感動させるモノでした。

未来のヴィジョンを見せ、これまでの歴史を振り返るという内容は同じで、これはリーダーに必須の能力と言えるでしょう。

王賁はさらに王翦の子供という立場からではなく、あくまで裸一貫で玉鳳隊で戦場を駆け抜けてきた個人として語りかけました。

さらに、兵士を「友」と呼び、結束をよびかけました。

信の演説も、王賁の演説もどちらも甲乙付けがたいですが、王賁の方が兵士との距離がなくなり、士気が上がっているようです。

逆に言うと、もともと信と飛信隊の兵士達の距離はゼロに近かったのです。

王賁は今までのクールな仮面を自分で剥ぎ取ったぶんだけ、今後の成長のポテンシャルはすこぶる高いでしょう。

『キングダム』581話「見える景色」 展開予想

581話「見える景色」のネタバレ考察はこちらを見てください。

飛信隊は尭雲軍と激突し、玉鳳隊は趙峩龍軍と激突することになります。

尭雲も趙峩龍も歴戦の勇士ですから、簡単に崩れることはないでしょう。

しかし、戦局は実力よりも流れと勢いで決まることも多く、尭雲・趙峩龍が踏ん張ろうとしても押されてしまうでしょう。

趙軍は左右が押されることとなり、そこに真ん中から亜光軍本陣が来れば、秦軍が趙軍を包囲するような形となります。

そうなれば、一気に趙軍を殲滅するということも可能でしょうが、やはり事はそう簡単に進まないでしょう。

趙軍中央の馬南慈は、亜光将軍の鉄壁の防陣を打ち破ったほどの実力を持つ将軍です。

亜光の防陣は王翦が編み出したモノでしたが、馬南慈は北の大地で匈奴と戦った百戦錬磨の戦術で打ち破りました。

馬南慈は今回も冷静に柔軟に対応してくることでしょう。

となると、亜花錦がどれだけ馬南慈を押さえられるかが今後の展開の重要なカギとなってきそうです。

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