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キングダム 583-584考察 感想 カイネが李牧の助言を伝え、王賁がピンチに「十三日目」

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2018年12月13日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 2号』(電子版)を買って、原泰久『キングダム』583話「十三日目」を読みました。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

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扉絵は趙軍総大将・李牧《りぼく》の懐刀・女剣士カイネです。

カイネ(李牧の側近):『キングダム』583話「十三日目」より引用

【引用画像】カイネ(李牧の側近):『キングダム』583話「十三日目」より

キツい目つきの二刀流剣士カイネは久々の登場ですね。橑陽の戦いでは楊端和《ようたんわ》も華麗な二刀流で戦っていました。

カイネが趙軍・左翼の将軍たちに伝えた李牧のアドバイスとは?

李牧の弟子みたいな形で趙軍の軍略を見ていたカイネですが、朱海平原の戦い十二日目の夜に趙軍・左翼に来ます。

カイネは李牧から助言を言付かって、尭雲《ぎょううん》・馬南慈《ばなんじ》・趙峩龍《ちょうがりゅう》に伝えに来たようです。

尭雲たちは12日目に王賁の玉鳳隊・信の飛信隊の覚醒により、かなり押されていましたから、李牧も放っておけなかったのでしょう。

カイネは李牧の右腕とも言える実力を持っていますが、若い女性のため、尭雲たちが素直に話を聴くかなと思いましたが、杞憂でした。

馬南慈はカイネと同じく李牧の側近で気心が知れているのか、セクハラまがいの言葉をかけていますが、趙峩龍はかなりの紳士です。やはり大軍を率いるリーダーには相応のがあるのでしょう。

日本とかでは、若い女性が言っているというだけで侮る年配者が多いですが、実力主義の戦乱の世では女性や子供といえど、有能な人物の進言を聞く態度がなければ生き残れません。

日本も昔は吉田松陰が9歳で藩主の教師役を務めたように、年齢と実力は分けて考えていました。

今の日本も『キングダム』のように乱世に突入しつつあるので、若い人をもっと重用すべきですね。

尭雲はカイネを夢で見たことがあると不可思議なことを言いだします。

尭雲の主だった、名将であり趙を支える政治家でもあった藺相如《りんしょうじょ》は神がかり的なところがあり、予知夢を見ていましたが、尭雲は藺相如亡き後、その能力を受け継いでいるようです。

尭雲はその予知夢で「カイネが自分たちと同じように、主(李牧)を失う」という未来を見たと言います。

尊敬する李牧が死ぬという話を聴いたカイネは激怒します。当然の反応で、尭雲ももっと言い方とか考えた方が良かったですね。

尭雲は有能で強力な将軍ですが、ちょっと迷信的なところがあり、秦がそこをうまく突くことができれば突破口になりそうです。

尭雲の神がかりなところが部下からも好かれる原因になっている気がしますし、尭雲の弱点は趙峩龍と馬南慈がうまく補っています。

秦軍はまず趙峩龍か馬南慈を討つ必要がありそうです。

王翦が13日目で狙う勝利と王賁の不安要素とは?

朱海平原13日目はついに王翦の中央軍も進撃を始めます。

王翦軍の第3将・田里弥《でんりみ》は王翦が信と王賁の覚醒を見越していたとみています。

王翦軍の第4将・倉央《そうおう》もそう見ているようです。

奇しくも、王翦軍の有力武将たちも王翦が息子・王賁を見捨てていたわけではなく、覚醒を待っていたとみています。やはり実力のある武将ほど、王賁の出自に関するゴシップは考慮していないようです。

王翦は概ね認めつつも、飛信隊の覚醒は分かっていたけど、玉鳳が覚醒できるかは「五分五分」であったと述懐します。

王翦は息子である王賁より、信の覚醒を信じていたとは意外です。王賁が自分のプライドをかなぐりすて生まれに関する周りの噂を振り切れるかは確かにあの時点では未知数でした。

王翦は右翼の飛信隊と玉鳳隊が趙軍をまた追い詰めるだろうとはいいますが、頭脳である趙峩龍が残っているので、そう簡単に崩れることはないだろうと考えています。

やはり王賁と信はまだ若すぎますね。老獪な馬南慈・歴戦の名将・尭雲・冷静で大局を見られる趙峩龍相手にはまだまだ苦戦させられそうです。

李牧の助言で王賁が窮地に?!エリートの弱さが突かれる

カイネに託された李牧のアドバイスとは、「飛信隊か玉鳳隊、どちらか片方を先に仕留めろ」ということでした。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」で、亜光以上に勢いのある二つの部隊を同時に相手にするより、個別に撃破していくというのは合理的です。

そうなると、一つの部隊に「尭雲・馬南慈・趙峩龍」という3将軍が襲いかかることとなり、窮地に陥ってしまうでしょう。

カイネによると、李牧は「王賁を狙え」と言っていたとのこと。

普通ならまだ成長途中で、寄せ集め感がある飛信隊が狙われそうで、カイネの同僚・傅抵《ふてい》もそう思っていましたが、有能な側近が付いている王賁が狙われるというのは意外でした。

王翦は「王賁が覚醒できるかどうかは賭けだった」と言っているように、まだまだ王賁は不安定なところがあるのを李牧も見抜いているのかもしれません。

失うモノがなく、ハングリー精神で突き進む信と違い、王賁は生まれの複雑さゆえの葛藤など、揺れ動く心の隙間を突かれるともろいところがありそうです。

現代社会でもエリートほど脆いところがあって、有能な人でもちょっとしたことで躓き、崩れてしまうことはありますね。

そして、最後の引きの部分では、13日目に

王賁が討たれる

という衝撃の展開となると予告されます。

李牧の作戦通り、尭雲ら三将が王賁の玉鳳隊撃破に成功してしまうことが確定してしまいました。

王賁はここで死んでしまうのでしょうか?「討たれる」と言っても、亜光将軍のように危機一髪で亜花錦に助けられて、戦線離脱という例もあるので、死んでしまうとは限りません。

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「王賁が討たれる」という衝撃の予告が現実になってしまうのでしょうか?

趙軍の三将に同時に攻められたとしても、王賁と生え抜きの玉鳳隊の兵士はそう簡単に抜かれないと思いますが、カイネを通じ李牧から更なる秘策を授かっていたら分かりません。

玉鳳隊が趙軍の猛攻でだんだんと崩され、王賁を守るために側近たちが命を捨ててでも守り切る展開となりそうです。

王賁が死んでしまうとしても、亜光将軍のように戦線離脱しても、秦軍右翼で残るのは飛信隊だけになってしまいます。

いくら覚醒して、怒濤の勢いに乗った信たちでも、趙軍の三将軍を相手にするのは分が悪いでしょう。

王翦は右翼を信と王賁にまかせるつもりでしたが、このままでは右翼が総崩れとなり、李牧の中央軍と趙軍の左翼に挟撃されてしまうことになります。

さすがの王翦でも挟撃される陣形では勝利はないので、何らかの対策をするでしょう。

しかし、秦軍の右翼に援軍を派遣するにしても、援軍がたどり着くまでかなりの時間がかかります。

それまで飛信隊が耐えられるかどうか、かなりギリギリだと思います。

飛信隊の兵士たちにもかなりの被害が出てしまうでしょう。

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