『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。
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進撃の巨人 27巻【最新刊】考察 感想 エレン脱走と総統を狙ったテロ ガビとサシャの家族
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進撃の巨人 108話「正論」考察 感想 ヒストリアの結婚相手は?エレンの真意とライナーの決意
ガビとファルコがサシャ親族経営の牧場へ
ガビはサシャを殺した後、ファルコといっしょに拘留されていましたが、見張りをぶん殴って逃げました。
ガビはもっと遠くに逃げたほうがいいと言いますが、ファルコは闇雲に動いたってすぐに見つかると反対します。
ファルコは牧場で働きながら様子を見ることを提案します。
着いた先の家では、年配の男が
と九州なまりのような言葉で聞きます。
ファルコは自分たちがマーレから来たことを隠すために、兄妹という設定で、名前も「ベンとミア」と偽り、家出してきた子供という設定にします。
主とみられる年配男性は、そこを「ブラウス厩舎《きゅうしゃ》」と紹介し、あたたかく迎えてくれました。
年配女性のリサから頭をなでられるガビですが、思わず手を払いのけてしまいます。
ファルコはうまく取りつくろいます。
キヨミがヒィズル国から持ち込んだ「飛行艇」とは?
壁内のザックレー総統がヒィズル国から来たアズマビト家のキヨミを迎えます。
キヨミは「マーレ遠征作戦成功おめでとう」と賞賛して、ヒィズル国の首脳もエルディアをたたえていると伝えます。
氷爆石《ひょうばくせき》を燃料とした世界初の飛行艇「観測機」で上空から見るとのこと。
マーレでは飛行船が実用化されていましたが、観測機はより小型で機動力がありそうです。
ハンジとリーブス商会・新聞記者との対立とは?
リーブス商会の会長フレーゲルと、新聞記者のピュレとロイがハンジに迫っています。
フレーゲルたちは
- シガンシナ区から全住民強制退去
- 義勇兵が一斉に拘束された
- エルディア国に勝利をもたらしたエレン・イェーガーが幽閉
- 兵団に外界からの富が集中しすぎている
ことを糾弾します。
ハンジは4年前とは状況が変わったこと、壁が開かれ世界と繋がり情報の持つ意味が変わったとだけしか言えず、ピュレとロイも納得がいきません。
フロックたち「新生エルディア帝国」派の暗躍とは?
エレンが幽閉された情報を流したのは
- ホルガー
- ヴィム
- ルイーゼ
- フロック
でした。
フロックはマーレ急襲作戦の時も「新生エルディア帝国」設立と叫んでいましたが、急進派のようです。
フロックたちは勝利に最も貢献し、国民全員の命を救ったエレンを解放すべきと思っていて、巨人の「地鳴らし」は自分たちの生存権であると思っています。
それに対して、ハンジはエレンの行動を「世界中の国の軍がこの島に総攻撃をくらわせるこれ以上ない必然性を与えてしまった」と考えていて、自分たちの生存権が侵害されたと考えます。
それに、ハンジは
と言います。
フロックたちは「この国を導くのはエレン・イェーガー」と考えていて、エレンを今すぐ解放することを求めますが、ハンジは拒否します。
ハンジはフロックたちを懲罰房《ちょうばつぼう》に入れることにします。
ここで、ハンジはかつて中央憲兵団のハネスを拷問したときに、「こういう役には順番がある がんばれよ ハンジ」と言われたことを思い出します。
もともとハンジは研究者肌の人で、人の上に立ったのも成り行きでした。
ルイーゼとミカサの関係とは?
フロックと一緒に懲罰房に入ったルイーゼという少女はトロスト区防衛戦で、ミカサが巨人を倒しているところを母親に抱かれてみていた子です。
ルイーゼは、懲罰房の部屋がミカサが入ったところか聞くほど、ミカサを尊敬しています。
ルイーゼは
規則を守ることは必ずしも絶対であるわけではありませんよね
と自己正当化をします。
ルイーゼは巨人を人の力でねじ伏せたミカサを見て
と学びました。
ルイーゼは何の迷いも無い目で調査兵団の「心臓を捧げるポーズ」をミカサに行います。
ミカサはエレンに助けられた時のことを思い出してひどい頭痛に見舞われます。
イェレナとピクシス司令の化かし合いとは?
拘束された義勇兵のリーダー・イェレナをピクシス司令が尋問しています。
ピクシスはイェレナがフロックを洗脳して、味方に引き入れることでエレンに近づいたと推測しているようです。
ガビとカヤの「歴史認識」論争とは?
ガビとファルコはブラウスの牧場で暮らしながら、マーレの助けを待ちます。
ファルコはマーレにいる兄・コルトとライナーが助けに来てくれると信じています。
ファルコたちは、助けてくれた女の子・カヤたちが孤児で女王ヒストリアが建設した牧場で手厚く支援されていることを知ります。
ガビは4年前に獣の巨人たちが行った虐殺の話題をすると、
ガビは
と、詰問モードに入り
と問い詰めます。
ガビはエルディア人の一人一人が「罪の自覚を正しく持つことでようやく永遠の贖罪への道が開かれる」とマーレで教えられたとおりの言葉を言って、カヤを丸め込もうとします。
しかし、カヤは
と反論すると、ガビは「当然です」と即答。
そして、ガビはカヤに
と昔の人が起こした罪を現在のエルディア人すべてにかぶせます。
カヤはここで、
と衝撃発言をしますが、熱くなったガビは
と「歴史観」という言葉まで出してきます。
それよりも、ファルコはカヤがファルコたちが「マーレから来た」ことを知っていたことに驚きます。
カヤはガビとファルコを助ける前に二人の会話を聞いて、真相を知っていたのです。
ガビは「悪魔が正体を現した」と鋤《すき》を持って殺そうとします。
ガビの中ではパラディ島の悪魔が親切なわけがないので、騙されて陥れられたと思ったようです。
ファルコはどうにかガビをおさめて、4年前に巨人に襲われた自分が住んでいた村に連れて行きます。
カヤの村は3mの巨人に襲われ、カヤは足の悪い母を目の前で食べられるというショッキングな経験をします。
カヤはなぜ自分の母親がマーレによって残酷な殺され方をしなければならなかったのか、ファルコとガビに聞きます。
ガビはエルディアの呪われた歴史である
- 何千年もの間巨人の力で世界を支配し蹂躙してきた
- 他の民族の文化を奪った
- 望まない子を産ませた
- 数え切れないほど人を殺してきた
を蕩々《とうとう》と語り、世界はこの罪を決して忘れないから、被害者ぶるのはやめるように言います。
しかしカヤは母が生まれ育ったのはこのあたりで、昔の酷いことには加担していないと反論します。
ガビは100年前の巨人大戦でパラディ島勢力が犯した罪が問題と言い返します。
カヤは今生きている自分たちが一体何の罪を犯しているか聞くと、ガビは
と答えます。
カヤはここで感情をやっと表に出し、
と激昂します。
ファルコは、4年前のマーレの作戦は「威力偵察《いりょくていさつ》」であり、パラディ島の戦力を調べるために行った実験的攻撃だったとばらしてしまいます。
その上で、カヤに対して
お母さんには何の罪もありません
ごめんなさい 何も悪くないのに
と謝罪します。
ガビは軍の秘密を漏らしたファルコを攻めますが、カヤは教えてくれたことをファルコに感謝し、その上でマーレで生まれただけのファルコが謝ることはないと言います。
なぜカヤはファルコとガビを助けたのか?
カヤがなぜファルコとガビを敵と知りながら助けたかというと、それはカヤが巨人に襲われたとき、年上の女性に助けられたからでした。
その年上の女性は斧で巨人に対抗し、弓矢で巨人の足止めをしました。
諫山創と編集の川窪氏による対談(『オトメディア』の10月号 2013年)で、サシャは36話でカヤを助けるときに死ぬ予定だったとされています。
しかし、諫山創は「死ぬのはここじゃない。もっとふさわしい場所があるんじゃないか」と生かすことにしました。
サシャはガビにライフルで狙撃されて死ぬことになり、ガビはサシャが助けたカヤに助けられることになりました。
カヤはブラウスと一緒にマーレの人が働いているレストランに行くことになっていて、ファルコとガビを連れていき、マーレに帰る方法をさぐることにしています。
そうなれば、ガビは罪の意識を感じ、さらに悩むこととなるかもしれません。
最後の煽りは
生かす側、生かされる側
知らず知らず交錯したその先に…
とあります。
今回はバトルシーンはなく、心理的な描写が多い印象的な回となりましたが、今後もいろいろな葛藤が描かれそうです。
『進撃の巨人』109話「導く者」まとめ
109話「導く者」を簡単にまとめると
- ガビとファルコがサシャの家族が経営する牧場で働く
- キヨミが来訪し、「地鳴らし」の効果を見に来た。
- ハンジがリーブス商会と記者と対立する
- フロックたちがハンジに懲罰房に入れられる
- ピクシス司令が義勇軍イェレナを問い詰める
- カヤは4年前、サシャに助けられた女の子と判明
となります。
『進撃の巨人』110話 展開予想
110話「偽り者」のネタバレ考察はこちらを見てください。 111話「森の子ら」のネタバレ考察はこちらを見てください。 2018年10月9日(火曜日)発売の『別冊少年マガジン 11 ... 続きを見る
進撃の巨人 110話「偽り者」考察 感想ザックレー総統に爆破テロ!?エレン脱獄?
110話も引き続き、ガビとファルコの話となると思います。
サシャたちブラウス家はエルディア人ではなく、マーレ南方から来た他民族で、ガビは悪魔と思っているエルディア人以外の人を殺したという葛藤もあると思います。
ハンジが「地鳴らし」の実験をシガンシナ区で行い、旧王政時代の中央憲兵のように、民衆から恨まれるという展開もありそうです。
壁に閉じ込められている巨人は、超大型巨人に匹敵する大きさなので、無事では済まないでしょう。
「地鳴らし」の実験を見たヒィズル家のキヨミがどう判断し、本国にどう伝えるかも気になるところです。
ミカサが将軍の血筋というのは、氷爆石を手に入れるための口実に過ぎず、ヒィズル国本国の首脳部も今更将軍の末裔に帰ってこられても困るでしょう。
壁内が「地鳴らし」実験で混乱しているときに、ライナーたちマーレ軍来襲ということもありそうです。
妊娠したとされるヒストリア・レイス女王も再登場しそうです。
本当に妊娠したのかという疑問がネット上でも見られますが、時間稼ぎのための策である可能性も高いです。
その策にはアルミンが関わっていて、いずれジーク・エレンの策と衝突し、対立することになりそうです。
『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。