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進撃の巨人

ファルコとガビの恋愛進展? エレンの祖父登場『進撃の巨人』98話「よかったな」前半

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諫山創『進撃の巨人』ももう第98話目。今まではずっとライナー達マーレ国側の話でしたが、ついにエレンたちの話もでてくるようになります。以下98話のネタバレありの感想と考察なので未読の方はご注意ください。

『進撃の巨人』第98話「よかったな」はマーレ軍の作戦会議の場面から始まります。

エレンたちが住むパラディ島を攻撃する計画が議題のようです。

壁の中へ潜入していたライナーが島の地理を説明しますが、悪魔の末裔であるエルディア人であることから上官たちにバカにされています。

ファルコがガビに告白?

マーレ軍のなかのエルディア人によって構成された戦士候補生たちが訓練をしています。

短距離走か長距離走か分かりませんが、重そうな装備を持って競走をしています。

ここでファルコがガビに初めて勝利します。

『進撃の巨人』98話、ガビに競走で勝つファルコの画像

第98話の題「よかったな」というのは大人たちと戦士候補生たちのファルコに対する気持ちのことでしょう。

ファルコとガビはどちらもライナーが有する「鎧の巨人」を継承したいという目的を持ったライバル関係にあります。

現在は戦闘実績から見てもガビが有利となっていますが、ファルコはガビを「鎧の巨人」にしたくないため、勝とうとしています。

ファルコは兄のコルトが「獣の巨人」継承がもう決まっているため、差別されない「名誉マーレ人」になることが決まっている。

なのに何で鎧を目指すのかとガビは問います。

ファルコは「お前のためだよ!!」と思わず叫んでしまいます。

これは「ガビは自分にとって大事な存在だから鎧の巨人にして、戦場で危険な目に合わせて失いたくない」という間接的な告白のようなものです。青春ですね。

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しかし、ガビはファルコが意地が悪くガビの邪魔していると誤解しブチギレ。

ガビの頭の中は壁の中の悪魔=エレン達を殲滅することが自分たちエルディア人の使命であると心の底から信じていて、それ以外の色恋のことなどは頭のなかには無いのでしょう。昔のライナーのように、完全に洗脳されている状態と言えます。

ガビも壁の中の人達と実際に会い、実態を知ることでライナーのように苦悩するようになるでしょう。

タイバー家の「お祭り」

マーレ国を裏から操っているタイバー家当主ヴィリーは世界各国の首脳や実力者を集めて、「お祭り」をすると言っています。

「祭事」「お祭り」と言っているので、単なる政治的パフォーマンス以上のことが行われるのでしょう。

この「お祭り」の結果、世界中のみんながマーレの味方になるとヴィリーは言っているようですが、マーレの戦士候補生たちは先月まで殺し合いをしていた中東連合がそんなに簡単に仲間になるはずがないと至極まっとうな疑問を持っています。

戦士候補生のウドはマーレ以外の外国の収容区からここに移ってきた子供で、外国ではマーレの収容区以上のひどい目に遭ったとのこと。

マーレ以外の外国のエルディア人に対する敵意はマーレの比じゃないそうです。

エルディア人は現実社会のヨーロッパ全体で迫害されていたユダヤ人をモチーフとしていると考えられますが、『進撃の巨人』作中世界でも広範囲でひどい迫害を受けていることがわかります。

タイバー家当主ヴィリーとマーレ軍隊長マガト

マーレ軍隊長のマガトとタイバー家当主ヴィリーが話をしています。

『進撃の巨人』98話、タイバー家当主ヴィリーとマーレ国軍マガト隊長

二人は秘密の話をしているようで、比喩を使って議論をしています。

「家の増築」、「大がかりな解体工事が必要」、「老朽化が深刻」これらの比喩はマーレ国全体の話かマーレ軍のことでしょう。

マガト隊長はマーレに徴兵制を導入すべしという考えのようですから、「家の増築」というのはやはり軍事拡張を意味していると思われます。「老朽化が深刻」というのは、頭の固い軍部上層を示しているのかもしれません。そして「大掛かりな解体工事」というのは、軍の大幅な再編ではないかと思います。

ここで気になるのはマガト隊長がヴィリーから「元帥」と呼ばれているようにみえること。一介の現場の隊長がなぜ「元帥」という、一般的には軍のトップにつく階級で呼ばれているのか。

今後マガトはヴィリーと力を合わせで軍を掌握しようとしているのでしょうか。

タイバー家当主ヴィリーは自分はただ先代の誰も握ろうとしなかった「操舵輪(ハンドル)」を握ったものであって、本当はすぐ手を離してしまいたいところだが、握らざるをえない時代が来てしまったと言っています。

「握らざるをえない時代」というのは、近代兵器の戦力が巨人の力を上回ってしまうという時代なのでしょう。戦車や迫撃砲、徹甲弾、戦闘機、戦艦の艦砲射撃などによって巨人の力が完全に無力化してしまう前に、やらなければならないことがあるのでしょう。そしてやらなければならないことというのが世界各国の主要な人を集めた「お祭り」なのだとおもいます。

マーレに潜り込んだネズミ=スパイ

マガトは家は倒壊寸前だが、まだ使える柱も残っていたといい、まだ有能な人物がマーレにもいるということを示し、その有能な人物が「家にネズミが入り込んでいる」ことを突き止めたと言います。

ここでネズミというのはスパイのことでしょう。そのスパイは第97話でクルーガーと名乗った、長髪の男でしょう。そのクルーガーは実は誰かというのは第98話の後半で明らかにされます。

グリシャの父(エレンの祖父)・イェーガー登場

戦士候補生ファルコとクルーガーを名乗る男が病院で話しています。

祭りが終わったら故郷に帰るとするよとクルーガーは言います。

そこに現れるイェーガー、名前と後の話題からエレンの父であるグリシャの父、すなわちエレンの祖父ということがわかります。

『進撃の巨人』98話、エレンの祖父、グリシャの父、イェーガーの画像

イェーガーは区の診療医で、病院にはたまに茶を飲みに来ると自己紹介しファルコとファルコの兄が属するグライス家の苦難を理由に、ファルコにおつかいをさせるのをやめるよう諭します。

家族の話題となり、イェーガーはグリシャが子供の頃、妹と収容区の外に出てしまったことを悔やんでいることを言った後、大声で叫び出してしまいます。

そこへ本物の医者と看護婦が現れて、イェーガーをなだめます。イェーガーはもう医師ではなく、精神を病んでしまった患者だったのです。

後半の考察と感想はこちらです。

4年ぶりに再会するライナーとエレン(クルーガー)の画像
「ヒィズル国」考察と再会したエレンとライナー『進撃の巨人』98話「よかったな」後半

第98話の前半ではエレンの祖父が出てくるところまで考察しました。 第98話の感想と考察はこちらをごらんください。 物語の舞台はマーレ国とタイバー家主催の晩餐会へ移ります。以下、ネタバレ有りの感想と考察 ...

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