キングダム

『キングダム』552話 考察「身を切る作戦」感想 楊端和の作戦とは?

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

2018年3月22日発売の『週刊ヤングジャンプ 16号』収録の原泰久『キングダム』552話「身を切る作戦」を読みました。

『原泰久『キングダム』551話「伝者の報告」のネタバレ考察はこちらを見てください。

秦国軍の食料があと数日で尽きそうになり、軍の内部ではピリピリした空気が流れて、一触即発です。

怒る「山の民」の軍人に迫られる壁《へき》の運命は?

趙軍に兵糧を焼かれた壁が「山の民」の軍人に責められています。

飢えてしまったら、どうしても感情を押さえることができないんですね。

ラギ族長は壁を殺そうとしますが、カタリは「平地の者を斬るのは禁じられている」といさめます。

ラギ族長は「そんな禁 従えない」とブチ切れています。

さらに「食料を失ったバカは首を斬られて当然」とまでいいます。

カタリは「死王(楊端和《ようたんわ》)の禁」だぞとおどしますが、ラギは「それがどうした?」と聞く耳を持ちません。

楊端和(死王)の強烈なリーダーシップとは?

楊端和は音もなくラギに忍びより、拳をアゴにクリーンヒットさせます。

的確に脳を揺らされて、脳震盪になったラギはぶったおれて、楊端和にさらに蹴られます。

一瞬でいきり立つ男をノックアウトしてしまうとは、楊端和恐るべしです。

楊端和は「食料はあと3日」ということを族長たちに明かします。

その絶望的な状況にさらにキレる族長たち。

楊端和の二つの作戦とは?

そんな族長たちを前に、楊端和は二つの選択肢を提示します。

その二つの作戦とは

  1. 今すぐ撤退して死に物狂いで西の山界まで逃げる道
  2. 残るこの3日で敵を討ち破りその食料を奪い取る道

でした。

メラ族族長の女性は当然のように2を選びます。

楊端和はその選択に満足し、「1を選ぶ声をあげる者がいたら、この場で首をはねるつもりだった」と物騒なことを言います。

男たちは1の撤退を選ぼうとしていたので、安堵します。私も撤退のほうを選んでいたかもしれない。。

ただ、「敵を討って食料を奪う」ということは「3日であの天然の城を落とす」ことかとエンポじぃが聞きます。

エンポじぃは楊端和(ようたんわ)を「マンタンワ」と勘違いしています。恐ろしい、、長老でなければただではすまなかったでしょう。

いままでの8日の戦いでも、城に近づくこともできず、敵の総数すらわからないのに、どうするのか。

みんなの注目が楊端和に集まります。

楊端和は「明日から『大いなる犠牲』つまり我らの身を切る作戦で挑む必要がある」と言います。

そして、「大勢死んだら死んだで 食が浮いて助かる」と冗談を言うと、族長たちはウケて大声で笑います。

さっきまでの殺伐とした雰囲気が嘘のようです。このリーダーシップはさすが楊端和です。

族長は「もったいぶるな死王」と言い、これからの戦いにワクワクしっぱなしのようです。

犬戎軍を倒す起死回生の作戦とは?

楊端和が犬戎《けんじゅう》を倒す作戦とは

犬戎王ロゾの血族 ゴバ・ブネン・トアクの三兄弟

明日一日で その三将の首を取る

というものでした。

犬戎王ロゾの血族 ゴバ・ブネン・トアクの三兄弟:『キングダム』552話「身を切る作戦」より引用

犬戎王ロゾの血族 ゴバ・ブネン・トアクの三兄弟:『キングダム』552話「身を切る作戦」より引用

この三兄弟は「犬戎軍の大剣」なので、この三人を討ち取れば犬戎軍の武は半減し、瓦解するでしょう。

しかし族長はこの三人の手強さを知っています。

パン族とロカ族が皆殺しに遭いました。

楊端和はこの強敵の三軍に明日

  1. バジオウ率いる楊端和の直下軍
  2. フィゴ族
  3. メラ族

という「山の民」三軍をぶつけて敵の三将を倒すと言います。

ほかの族はフィゴ王ダント・メラ族長カタリ・バジオウのいずれかの統轄下に置くようにします。

どれだけの命を失おうと、必ず三将の首を取ると決意する楊端和大将。

壁の決意とは?

そこに「お待ちください!!」と壁が割って入ります。

壁はもともとこの戦いは「秦国と趙国の戦い」で「山の民は加勢に来ただけ」なのにどうしてそこまでしてくれるのかが分かりません。

特に今は秦国軍に食料を分け与えてくれていますし、命までかけようとしています。

疑問を投げかけられた楊端和は「今さらそれを聞くのか」と言い、

お前は「戦友(とも)」と思っていたが
楊端和:『キングダム』552話「身を切る作戦」より引用

楊端和:『キングダム』552話「身を切る作戦」より引用

と言います。

この楊端和の言葉に感動する壁は

どうか私に挽回の機をお与えくださいっ

と叫び、犬戎軍に突撃する三軍の一角に自分の軍に任せてほしいと願います。

楊端和の返答はいかに?といったところで552話は終わります。

また気になるところで終わらせるのがうまいですね!

楊端和はこの壁の願いにどう応えるのでしょうか。

壁の心意気を尊重して三軍の一角を任せるのか、それともあくまで決死隊は「山の民」の軍に任せるのか。

私の予想としては、冷静な楊端和は壁の心意気には感謝しつつも、『大いなる犠牲』の軍は「山の民」の軍勢を使うのではないかと思います。

次回、『キングダム』553話「ルーディン」のネタバレ考察はこちらを見てください。


『キングダム』最新巻50巻のネタバレ考察はこちらを見てください。無料で読める方法も書きました。


『キングダム』51巻収録予定の548話から558話をまとめました。こちらを見てください。

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