こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。
2018年5月10日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 23号』収録の原泰久『キングダム』557話「関節粉砕」を読みました。
『キングダム』556話「王翦の守り」のネタバレ考察はこちらを見てください。 2018年4月26日発売の『週刊ヤングジャンプ 21・22合併号』収録の原泰久『キングダム』556話「王翦《おうせん》の ...
『キングダム』556話 考察「王翦の守り」あらすじ 感想 亜光の弱点と李牧の秘策とは?
秦趙大戦が九日目を迎えました。
趙の四将に対する秦国軍ですが、前回どういう陣で戦うのか決まりました。
- 信の飛信隊と王賁《おうほん》の玉鳳隊が趙の4将の一角である岳嬰《がくえい》軍と相対
- 亜光軍が残りの趙三将の猛攻に耐える
という布陣で、信は敵将・岳嬰を討ち取るべく、正面から突撃し大混戦となっています。
岳嬰の猛攻で飛信隊に危機が訪れる
飛信隊は士気を上げて攻め込みますが、岳嬰軍の激しい攻めに押されてしまいます。
岳嬰は「黒羊4日目の苦痛を思い出せ」と檄を飛ばします。
岳嬰は「慶舎様の弔い合戦」だから
と狂気の奮戦をしています。
飛信隊の本陣では次々と苦戦を伝える情報に翻弄されています。信は
- 前線の歩兵団、騎兵が苦戦
- 羌瘣《きょうかい》隊も後手にまわる
- 楚水《そすい》副長の隊もジリジリと下げられる
- 松左《しょうさ》の歩兵隊も分断される
という苦境を聞いて、大将である自分も出て戦おうとします。
しかし、軍師である河了貂《かりょうてん》が正面からの力業は犠牲が多すぎるとたしなめます。
河了貂は、苦戦するだろうと思っていたものの岳嬰軍の士気の高まり方が予想以上であったことを感じています。
尾平隊からも援軍要請が届きます。
苦戦する飛信隊を見た王賁と玉鳳隊の反応とは?
王賁の玉鳳隊では、岳嬰軍を狙い所にしたのが誤りかと後悔する声も聞かれますが、王賁は「作戦通り」であると豪語します。
王賁は、玉鳳隊が出て「飛信隊に引き出された岳嬰の首を取る」ことを目標としています。
玉鳳が左から寄せれば岳嬰軍の勢いは弱まることから、信は一気に中央突破を画策します。
飛麃《ひひょう》に檄を飛ばし、
と叫びながら突撃します。
亜光軍は趙の三将軍の猛攻に耐えられるのか?
一方、亜光軍は趙の三将軍に一度に攻められても、鉄壁の守りで耐えています。
亜光は多層の壁で防陣を作り、敵が一壁目を抜けても防陣は崩れず、ビクともしません。
しかも、この防陣、たとえ中に入れても、中に入れば入るほど守りが岩のように固くなるという不思議な特性を持っています。
趙軍は亜光軍の前線さえ抜けず、第一隊も第二隊も軽くあしらわれてしまいます。
もし防陣を突破してもいつの間にか外に出されてしまうという不思議な防陣です。
趙の徐肖も攻めあぐねて、岩のように固めた防陣に刃が立ちません。
亜光軍は攻撃に持ちこたえるどころか、趙の三軍の同時攻撃を全くものともせず防ぎきってしまいます。
亜光は趙三将で同時に来られても王翦から授かった防陣が「貴様らごときに破られるわけがない」とかなり自信を持っている様子。
猛将・馬南慈に李牧が与えた秘策で亜光軍が大ピンチに!?
北の匈奴を粉砕したことがある猛将・馬南慈は「そろそろ行くか」と突撃準備をします。
李牧は王翦の防陣に対して、「この防陣には『関節』がある」と見抜いています。
馬南慈は難なく1陣目を突破し、ふつうはここで押し返されるところ、2陣目も突破してしまいます。
李牧は亜光の隊種は二種類あり
- 堅い「殻」に徹する小隊
- 殻をつなぎ合わせる「関節」の隊
に分けられると分析します。
ただ、これは李牧の目だから見抜けることであって、ふつうに見ているだけでは「全体がただうごめいているようにしか見えない」陣形です。
李牧によると、この防陣は外殻を破った侵入者に対して「関節」がものすごい早さで殻と殻をつなぎ合わせて、隊列を的確に変形させるという動きで成り立っているとのこと。
いかにも簡単で単純な動きに見えますが、こうして役割分担を明確にしてるからこそとにかく対応が早く、付けいる隙を与えないようです。
一つの巨大な甲殻類のようにうごめく陣形の中では、つっかえ棒のようにつないで壁を強固にするところもあれば、殻が割れないよう関節自身が趙の攻撃の力を分散させる役割を持っていたり、普通の敵なら全く刃が立ちません。
しかし、馬南慈はどんどん陣形の内側に入っていき、秦軍を侵食しています。
こうして一小隊にまで分散されてしまえば、さしもの精鋭・亜光軍といえども個別撃破されてしまいます。
焦る亜光将軍の陣形変更とそれに対する趙国軍の攻勢とは?
この状況を見て危ないと思った亜光将軍は防陣体制を変えてきます。
亜光は「冊《さく》」を作り馬南慈を止める方針で陣形を展開させ直します。
しかし、それが出るのを見て待つほど趙は遅くなく、趙将・尭雲が防陣の中に食い込んできます。
李牧は亜光軍の「関節」を狙っていましたが、実は防陣変化のこの時を虎視眈々と待っていたのでしょう。
対王翦の策を練っていたであろう李牧の一手で亜光軍は崩れてしまうのでしょうか。
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