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キングダム 565考察 感想「前線にて」楊端和と舜水樹の心理戦、犬戎王ロゾ参戦?

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

566話「端和の選択」のネタバレ考察はこちらを見てください。

2018年7月12日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 32号』(電子版)収録の原泰久『キングダム』565話「前線にて」を読みました。

橑陽の戦い 九日目の激戦が続きます。

前回の564話では壁将軍と共に戦っていたメラ族の族長カタリがブネンの酷薄な戦術で討ち取られてしまいました。

カタリの妹・キタリは犬戎《けんじゅう》の敵陣に切り込んだものの多勢に無勢でやられてしまいます。

壁将軍の軍勢はひとまず撤退しました。

564話「落日」の詳しいネタバレ考察はこちらを見てください。

一方、犬戎のトアク将軍は山の民・フィゴ王に討たれます。

トアクの死に対するゴバの反応とは?

犬戎の長兄・ゴバは実弟が死んだというのに全く悲しみもしません。

それどころか

最悪だな 大犬戎族の面汚しが

と吐き捨てます。

犬戎・ゴバ将軍:『キングダム』565話「前線にて」より引用

犬戎・ゴバ将軍:『キングダム』565話「前線にて」より引用

ブネンも味方の兵士を道具としか思っていないとんでもない将軍ですが、ゴバは家族すら大事にしない冷酷な将軍です。

将軍を失ったトアク軍は壊走《かいそう》してゴバ軍に合流しようとするでしょうが、ゴバはそれも許しません。

ゴバは「死に物狂いで戦え」と指令を出します。

これはある種の「玉砕《ぎょくさい》」命令ですね。犬戎の兵士達がよく離れていかないなと思いますが、家族を人質に取られていては逆らうわけにもいきません。

バジオウの快進撃、シュンメン、タジフも犬戎を削る

ただゴバがトアク軍の残兵を気にしていられないのには理由があります。

それは、山の民・バジオウの快進撃が止まらないからです。

バジオウは宮本武蔵も真っ青の「二天一流」で、まさに無双状態で犬戎軍を切り刻んでいきます。

バジオウは山の民の中でも奇抜な面をかぶっていますが、戦い方もトリッキーです。

バジオウだけではなく、楊端和軍の中でも最も速度がはやい鳥牙族《ちょうがぞく》のシュンメンも犬戎軍をなぎ倒していきます。

さらにタジフ隊も歩兵団を連れて前に出て、圧力を加えます。

タジフは自分の顔より大きな石の付いた武器を抱えて、見た感じ『ハンターハンター』の超兵器ブリオンみたいです。

山の民の精鋭に攻められて、さすがのゴバも絶体絶命のピンチです。

山の民の大進撃にゴバはどう対応するのか?

追い詰められたかに見えたゴバ、ここで「全軍撤退」の指令を出します。

ゴバの側近はバジオウにやられてばかりで撤退というのが不満でブーブー文句を言います。

バジオウの無双状態の進撃を見ても戦意を失わないあたり、やはり犬戎も戦闘民族ということが分かります。

しかし、ゴバは「バジオウ如き いつでも討てる」と聞く耳を持たず、撤退をさせます。

強がりとも思えないゴバのこの発言。単純な武力ではバジオウと互角くらいかもしれませんが、いざとなればブネンがカタリを討ったときのように、味方を犠牲にするくらい厭わないからこそ言える言葉ですね。

撤退するゴバの前に現れた将軍とは?ゴバ再び窮地に

逃げるゴバを見て、山の民たちは「ゴバは臆病者か」と嘲笑しますが、シュンメンは「ゴバが一番の切れ者だ」と言い、ゴバが楊端和の作戦を見抜いていると指摘します。

楊端和の作戦とは、九日目の今日、一気に犬戎の三兄弟を討つという作戦ですね。そうしないと兵糧が犬戎軍よりも先に切れてしまうからです。

ゴバが逃げた先に現れたのは、山の民の王で「死王」の異名を持つ楊端和《ようたんわ》でした。

山の民・死王・楊端和:『キングダム』565話「前線にて」より引用

山の民・死王・楊端和:『キングダム』565話「前線にて」より引用

楊端和は自分の作戦が読まれて、ゴバが撤退することを見越して陣を進めていたようです。

撤退するゴバ率いる犬戎軍はシュンメン達の軍と楊端和に挟み撃ちにされることになります。

驚かないゴバ、楊端和の読みの更に上を読んでいた舜水樹

ゴバは楊端和の出現にまったく驚いたような様子は見えません。

それどころか、

気に食わぬが 本当に貴様の思い描いた通りになったな…

舜水樹《しゅんすいじゅ》よ

とつぶやきます。

そして楊端和の背後の丘からは趙の将軍・舜水樹が現れます。

舜水樹:『キングダム』565話「前線にて」より引用

舜水樹:『キングダム』565話「前線にて」より引用

楊端和はゴバが自分の作戦を読んでくると思って、裏をかいてゴバを挟撃しました。しかし、舜水樹はそんな楊端和のさらに先を読んでいて、ここに待ち構えていたのです。

相手より何手も先を読み、戦術を立てていく、まさに将棋のような勝負になってきました。

舜水樹に挟撃され大ピンチの楊端和、さらに犬戎王ゾロ登場!

楊端和はこうしてゴバ軍と舜水樹の軍に挟撃される形となりました。

楊端和とシュンメンたちの軍勢はゴバ軍を挟み撃ちしている形になり、ミルフィーユみたいな戦場になっています。

この混沌とした状況の中、城から出てきたのは犬戎王・ロゾの本軍です。

これはさすがの楊端和も厳しそうです。舜水樹の趙軍だけならまだしも、犬戎王の精鋭まで出てきてしまうとは。ロゾはブネンやゴバよりもさらに情け容赦ない将軍でしょうから、味方の命をなんとも思ってないため、楊端和がカタリのようにやられてしまう可能性もあります。

『キングダム』565話「前線にて」まとめ

565話「前線にて」を簡単にまとめると

  • 山の民 バジオウ、シュンメン、タジフの軍勢が犬戎を圧倒
  • 犬戎のゴバ将軍は全軍撤退を決定
  • 秦軍・楊端和はゴバの撤退を読み、ゴバを挟み撃ちにする
  • 趙軍・舜水樹は楊端和の動きを読み、楊端和を挟撃する
  • 趙側の犬戎・ロゾ王が城から出てきて楊端和大ピンチ

となります。

『キングダム』566話 展開予想

566話「端和の選択」のネタバレ考察はこちらを見てください。

楊端和が舜水樹に行動を読まれており、挟撃されて大ピンチになっています。

しかも犬戎王ロゾまで出てきて、いくら楊端和とはいえ多勢に無勢です。

ここで戦局が好転するとすれば、トアクを討ったフィゴ王が楊端和の軍に合流することでしょう。

しかし、舜水樹の軍は楊端和の真後ろに迫っていて、フィゴ王が追いつくまでにはかなりの損害を食らってしまうでしょう。

高度な読みあいになっている楊端和と舜水樹+犬戎軍の戦いですが、楊端和は舜水樹のさらに裏をかいているという可能性もあります。

楊端和はエンポじぃを使って、何か策を講じています。こうして大ピンチの時に活きる作戦なのではないでしょうか。

ただ、楊端和のことを「マンタンワ」と言い間違えるほどボケているエンポじぃが緻密な作戦を遂行することができるかどうか、ちょっと不安です。

エンポじぃは昔ならいざ知らず、今の武力は現役の将軍ほどなさそうなので、一体どんな策を講じているのか予想がつきません。

私は敵の兵糧にダメージを与える作戦ではないかと思っていますが、どうなんでしょうね。

岳嬰を討った信はどうなったのかとか、亜光軍の動きなども気になるところです。

また新しく考察が思い浮かんだら追記していきますので、また見に来てくださいね。

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