ハンターハンター

381-380『ハンターハンター』考察「警報」感想「忖度殺人」で船内に戒厳令?

こんにちは! 月に50冊以上マンガを読むコウテツユウギです。

381話「捕食」のネタバレ考察はこちらを見てください。

2018年4月2日発売『週刊少年ジャンプ 18号』冨樫義博『ハンターハンター』第380話を読んで、ネタバレありの考察を書きました。

第379話「共闘(コラボ)」のネタバレ考察はこちらを見てください。

『ハンターハンター』の物語の展開がさらに複雑になり、第35巻を読んで復習していないとついていくのが難しいです。

35巻のまとめ記事があるので、35巻を未読の人や復習したい人はこちらを先に見てください。

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十二支ん ミザイストムが連続殺人犯の対策本部設立

ミザイストムが「エイ=イ」一家構成員のルイーニーがブラックホエール1号の第3層で起こした連続殺人事件に対する対策本部にいます。

ミザイストムはルイーニーがつぶやいたレベルのことなどから、この殺人事件がカキン王の王位継承戦「壺中卵の儀」と関連していると考えています。

「エイ=イ」一家の組長モレナ=プルードは「王子を殺せばレベル50上がる」と言っていたので、王位継承戦にも確かに関わってきていますね。

聞いている人々は、ミザイストムの言葉につぎつぎと反対し、王子たちが第1層を離れることが不可能なことから、考えられないと言います。

ミザイストムが語る忖度殺人と船内を襲う恐慌とは?

ミザイストムはブラックホエール1号が次期カキン王を決めるための場であり、継承戦が船内で最も優先されるものであることから、王子のあらゆる行為は責任を問われず免責されると言います。

王子が直接ほかの王子を殺すこと以外は何でもOKなんですね。

王子たちはみんな「王族特権」を持っています。

それは

  1. 「継承戦無罪」という矛
  2. 「王族殺人は極刑(死刑)」という盾

です。

ミザイストムは王子たちのこの特権から、「委託殺人」「忖度殺人」が起こると考えています。

ミザイストム:『ハンターハンター』36巻 380話「警戒」より引用

ミザイストム:『ハンターハンター』380話「警戒」より引用

「委託殺人」とは王子が誰かに頼んで殺人してもらうことで、「忖度殺人」は誰かが王子の心を忖度《そんたく》して殺人を行うということですね。

今、日本社会では「忖度」が大事件を引き起こしていますから、かなりタイムリーな話題を作中にぶっ込んできた冨樫義博先生。そこにシビれるあこがれる!!!

ミザイストムはカキンの「壺中卵の儀」が呪術的要素を持つことから、カキンは多くの血が流れることを望んでいて、そこから忖度して起こった事件であると考えています。

そして、これからもこの忖度殺人は起こり続け、船に乗る20万人の恐怖・疑心暗鬼が極まったとき、暴動が起きて船が沈むと予想しています。

ブラックホエール1号船内の暴動:『ハンターハンター』36巻 380話「警戒」より引用

ブラックホエール1号船内の暴動:『ハンターハンター』380話「警戒」より引用

ミザイストムは船内の特に下層では国王軍・護衛の数が圧倒的に足りていないため、3層以下の兵士を800人増員することを提案します。

増員するのは正攻法ですが、下層のマフィアと小競り合いなどの衝突が頻発しそうです。

会議の参加者は反対しますが、ミザイストムは第1王子ベンジャミンなら、自分の策を採用すると自信を持っています。

確かにベンジャミンなら合理的な判断を下すでしょう。最初はDQNかと思いましたが、かなり冷静な判断力を持っています。

ミザイストムは念能力のことを明かさず、どうにか事態を収めようとしていますが、ボトバイとの会話で船内に恐慌がおこるのは時間の問題とも考えています。

幻影旅団にシビれて憧れるツドンケ(「シャ=ア」一家)とは?

「シャ=ア」一家の事務所では、事務所に侵入したルイーニーが映った防犯ビデオを見ています。

舎弟頭のツドンケは舎弟たちの前なので、イキがっていますが、心の中では

うおおおお 旅団(クモ)の人達だ!!
色々聞きたい!!
でも舎弟に示しがつかない!!

と思っていて、なんとか旅団の人たちと一対一になり、サインを書いてもらいたいと思っています。

ツドンケ:『ハンターハンター』36巻 380話「警戒」より引用

ツドンケ:『ハンターハンター』380話「警戒」より引用

旅団がマフィアから憧れられていることは前にもありましたが、サインをねだられるほどとは。アイドル並みですね。

ブラックホエール1号船内に敷かれる戒厳令

ミザイストムとボトバイの狙い通り、ベンジャミンは国王軍を動かして、連続殺人犯の捜索のため、船内に戒厳令をしきました。

乗客は軍の指示があるまで、許可なく室外へ出てはいけないと指示されます。

緊急放送を聞いていなかったゾルディック家のイルミとカルト(どちらも今は幻影旅団員)は国王軍に囲まれます。

イルミとカルト:『ハンターハンター』36巻 380話「警戒」より引用

イルミとカルト:『ハンターハンター』380話「警戒」より引用

イルミはIDを見せて、とりあえず包囲を解かれました。

そこへミザイストムが来て「旅団(クモ)が船内にいるんだな?」とたずねると、イルミは全員そろっていると答えました。

ミザイストムはイルミが旅団に入ったことをなぜ知っていたのでしょう?

ミザイストムはゾルディック家の5男カルトが旅団に入ったことを知っていたというので、同行していたイルミも入団したとカマをかけてみたのでしょうか。

ミザイストムはクラピカに旅団が船に乗り込んでいることを知らせるかどうか迷います。

旅団がクラピカへの復讐のために乗り込んでいるなら、クラピカに注意するように言った方が良いけれど、王位継承戦の警護で神経をすり減らしているクラピカに伝えて動揺させるのも避けたいと思っているのでしょう。

冷静で頭が切れるクラピカですから、クモが乗っていると知っても任務を淡々とこなしそうです。しかし絶対時間(エンペラータイム)を使いすぎていて余力がないのも事実。

旅団の方も、今はコルトピとシャルナークを殺したヒソカを追っていますが、ウヴォーギンとパクノダを殺したクラピカが乗っていると知れば、クラピカにも復讐しようとするでしょう。

ミザイストムに極秘の連絡が入り、あり得ない人物が発見されたことが伝えられます。

ミザイストムが行ってみると、そこにいたのは第11王子フウゲツでした。

フウゲツ:『ハンターハンター』36巻 380話「警戒」より引用

フウゲツ:『ハンターハンター』380話「警戒」より引用

フウゲツは自分の能力である「魔法の抜け道(マジックワーム)」で第3層まで来たのでしょう。

しかし、なぜ第3層に来たのでしょうか。

現時点ではフウゲツが第3層に来る理由が全く思いつきません。

フウゲツは自分の魔法の抜け道(マジックワーム)の発動条件をいろいろ自分で調べていたので、そのとき偶然発動して、第3層まで来てしまったのかも知れません。

もしくは、自分の姉である第10王子カチョウになにか重大な事態が起きたため、誰かに助けを求めてここまできたのでしょうか?

フウゲツの服装が髪を覆い隠すような服なので、変装してきたのかも知れません。

もしかしたら保護されたときに着せられた服なのかも知れないので、服装だけでは判断できません。

ここで380話は終わってしまい、さらにまた長期休載に入ってしまいました。

380話「警戒」のまとめ

今回の380話を簡単にまとめると、

  1. ミザイストムが連続殺人事件の対策本部を設立
  2. 「シャ=ア」一家と幻影旅団が一時的に手を組む
  3. ブラックホエール1号に戒厳令が敷かれる
  4. ミザイストムは幻影旅団が船内にいることを知り、クラピカに伝えるか迷う
  5. 第3層で第11王子フウゲツが発見される

となります。

結局今回の連載再開(371話~380話)では新キャラがたくさん出て、物語はほとんど進みませんでした。

暗殺者サイレントマジョリティーの座敷人形(黒ぼっこ)、呪唇白蛇(ツチボッコ)の使い手も結局誰か分かりませんでした。
ルイーニーと旅団員とのバトルも持ち越しです。ノブナガさんの技がついに見られると思ったのに。

新キャラはそれぞれ面白いキャラなので、良いのですが、続きがしばらく読めないのは辛すぎます。

ブラックホエール1号の現況:『ハンターハンター』36巻 380話「警戒」より引用

ブラックホエール1号の現況:『ハンターハンター』380話「警戒」より引用

380話の中で、現在のブラックホエール1号の船内の状況がまとめてあります。

この中ではまだレオリオたちが登場してないですね。クラピカの苦境を知れば、レオリオの性格なら助けに行くと言い出すかも知れません。

381話「捕食」のネタバレ考察はこちらを見てください。

次の連載再開時の予想としては、王位継承戦が進み、何人かの王子が脱落するでしょう。

「エイ=イ」一家が、王子を殺せばレベルが50上がるというボーナスを付けているので、「エイ=イ」一家の誰かが暗殺を成功させるのではないかと思います。

位置的にも王子の居住区に一番近いマフィアですし。

ヒソカが結局36巻でも出てこないことが確定してしまいましたが、次の連載再開のサイクルではでてほしいものです。

クラピカが旅団が船内にいることを知れば、ヒソカとクラピカが共闘するという展開も考えられますね。

ゴンの父・ジンとアイザック・ネテロの息子ビヨンドが全く出ていないのも気になります。

裏でなにか画策しているのかも。

いろいろ想像はつきませんが、36巻に収録予定の371話から380話までをまとめておきましたので、ぜひ読んでみてください。

『ハンターハンター 36巻』収録分のまとめ

『ハンターハンター』の36巻収録分のまとめを書きました。こちらを見てください。

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『ハンターハンター』380話と同じ『週刊少年ジャンプ』18号に収録された『ワンピース』900話「バッドエンド ミュージカル」のネタバレ考察はこちらを見てください。





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