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キングダム 584-585考察 感想 李牧の作戦で王賁が尭雲に討たれる?「数十騎」

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『キングダム』最新話 『キングダム』605話「王翦の読み」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。

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2018年12月20日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 3号』(電子版)を買って、原泰久『キングダム』584話「数十騎」を読みました。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

583話「十三日目」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。

秦国軍と趙国軍の中央軍が対峙する「朱海平原《しゅかいへいげん》の戦い」12日目では、秦軍右翼の飛信隊《ひしんたい》と玉鳳隊《ぎょくほうたい》が覚醒し、趙軍左翼を大きく後退させました。

秦軍総大将の王翦《おうせん》の読み通りの展開となったわけですが、王翦にとっても息子・王賁《おうほん》の玉鳳隊が覚醒できるかは賭けでした。王翦ほどの慎重な将軍でも五分五分の賭に出なければいけないほど趙の総大将・李牧《りぼく》は手強いということでしょう。

趙軍左翼の尭雲《ぎょううん》、馬南慈《ばなんじ》、趙峩龍《ちょうがりゅう》には李牧の使いであるカイネが派遣され、李牧の秘策を伝えました。

この秘策によって、13日目で王賁が討たれるという展開になると予言されていましたが、本当に王賁はやられてしまうのでしょうか。

趙峩龍に番陽を当てた王賁の作戦はどうなる?

朱海平原の戦い 13日目が始まり、王賁の玉鳳隊には趙峩龍将軍の隊が張り付いています。

王賁は老将・番陽《ばんよう》を趙峩龍にぶつけます。

亜光将軍を失っているため、王賁はうかつに動くことはできません。仕方ないのですが脂の乗りきった趙峩龍を、かなり年老いた番陽が止められるのでしょうか。
王賁(玉鳳隊隊長):『キングダム』584話「数十騎」より引用

【画像引用・出典】王賁(玉鳳隊隊長):『キングダム』584話「数十騎」より

王賁は番陽に気をつけていくよう温かい言葉をかけていますが、これが死亡フラグにならなければ良いのですが。。

王賁はこういう「イイ話」の後に腹心の部下を尭雲に討たれてしまっているので、不吉な予感しかしません。

王賁も13日目の状況が、今までと違うことに感づいていますが、意図が読めないうちは対症療法でいくしかありません。

尭雲軍の動きと岳嬰軍の復讐戦はじまる

一方、信が率いる飛信隊には尭雲が当てられています。

尭雲は羌瘣《きょうかい》のいる辺りを狙っているようです。

さらに馬南慈軍の後ろに控えていた岳嬰《がくえい》軍の生き残りが飛信隊に迫ります。

岳嬰は趙軍右翼の四将の一人でしたが、信によってアッサリと一刀両断にされていた武将です。

趙軍の四将の中では実力はあまり上ではないようですが、部下の信頼は厚かったため、復讐のため怒り狂って飛信隊に迫ります。

羌瘣隊の驚きの防陣と練度の高さ

しかし、羌瘣軍の練度は滅法高く、岳嬰軍の突撃をまったく受け付けません。

羌瘣軍の防陣「連結剛力」は岳嬰軍の騎兵の突撃をノーダメージで跳ね返した上、馬も兵士も5メートルくらい上空に吹っ飛ばすほどの威力です。

これでは吹っ飛ばされた岳嬰軍の騎兵は無事では済まないでしょうし、落馬した兵士はすかさずトドメを刺されてしまうでしょう。

王賁と「本能型」武将・尭雲の戦いはどうなる?

尭雲は飛信隊に襲いかかると思いきや、どこかへ消えてしまいます。

信と尭雲は同じ「本能型」の武将であるため、信は尭雲の動きをある程度読むことができました。

しかし、ここにきて信は尭雲の動きが読めなくなります。

信が尭雲の考えが読めなくなったのは、尭雲がカイネを通じて李牧の策を受け入れたからです。誇り高そうな尭雲が李牧の策を素直に受け入れるのは意外でした。

李牧は尭雲と信が同じ「本能型」の武将であることを見抜き、相性が悪いと考えています。

飛信隊の軍師・河了貂《かりょうてん》」も同じ考えであるため、信に作戦をまかせていました。

尭雲はもともと趙の三大天「藺相如《りんしょうじょ》」の部下で李牧よりも古株ですが、李牧の軍師としての才能は認めているということでしょう。

李牧は王賁は「本能型」ではないと見抜き、尭雲を王賁にぶつけることにします。

たしかに王賁は理知的な面があり、王翦の息子として英才教育を受けているでしょうから、尭雲のような定石を外れた策を講じてくる相手には苦戦しそうです。

尭雲軍の精鋭「雷雲」と「十槍」が王賁を襲う

尭雲軍は300騎という少ない兵力で王賁の玉鳳隊に突っ込みます。

王賁は300騎ということで、尭雲部隊を見くびっていましたが、この300騎は尭雲直下の精鋭騎兵「雷雲《らいうん》」だったため、王賁の陣は次々と突破されます。

玉鳳隊の兵士たちも精鋭ぞろいですが、李牧の策を取り入れた尭雲に虚を突かれた形になってしまいました。

王賁の腹心・関常《かんじょう》が雷雲部隊に当てられます。

しかし、この対応も李牧の策では読まれていて、尭雲は数十騎を率いて王賁の首を取りに来ます。

この数十騎の中には「十槍《じゅっそう》」という尭雲直下の最強の10人が含まれていたという悪夢のような展開です。

十槍が王賁の側近を蹴散らし、尭雲が王賁に迫ります。

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この展開だと、王賁と尭雲の一騎打ちという展開になりそうです。

一対一の一騎打ちの場合、王賁と尭雲、どちらが勝つでしょうか。

『キングダム』558話では王賁の腹心・虞寧《ぐねい》が尭雲に討たれています。そのとき、尭雲は「人外の武」であると評されています。

虞寧を一太刀で討ち取る尭雲、かつての三大天の「武」の実力はまだまだ衰えていません。

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王賁は実力的には信や蒙恬《もうてん》に引けを取らず、尭雲にいきなりやられてしまうというのは考えづらいです。

しかし、今回のような奇襲作戦で虚を突かれた場合、一気に討ち取られるという可能性も否定できません。

「人外の武」が破竹の勢いをもって押し寄せてくるのを止められるのは秦国の大将でも難しいでしょう。

ここで本当に王賁は討ち取られてしまうのでしょうか。

「討ち取る」といっても亜光のように死にまでは至らないのか、それとも虞寧のように殺されてしまうのか、現時点では分かりません。

亜光将軍が殺されそうになったときに、危機一髪で助けた亜花錦《あかきん》のような武将が側にいれば良いのですが。

王賁には長年連れ添った直参の部下が大勢いるため、その部下たちが命をはって助けるけれど、王賁も重傷を負い戦線離脱という展開になるのでしょうか。

王賁が死ぬにせよ、生き残るにせよ、戦線離脱するというのは避けられないと思います。そうなると、秦軍右翼を支えるのは飛信隊だけになってしまいます。

飛信隊は朱海平原の戦い12日目で覚醒し、もともと強かった羌瘣軍の調子も良いですが、さすがに尭雲・馬南慈・趙峩龍を信だけで止めるのは無理でしょう。

飛信隊が崩れてしまえば、王翦の中央軍が李牧と趙軍左翼に挟撃されることとなり、秦国軍が大敗北という事態になりかねません。

王賁の生死、中央軍の戦い、目が離せない展開になってきました。

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