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キングダム 596-597 考察 感想 趙峩龍本陣発見!松左の死を乗り越え、撃破できるか レビュー【最新話】

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2019年4月11日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ 19号』(電子版)を買って、原泰久『キングダム』596話「趙峩龍本陣」を読みました。

以下ネタバレありの考察と感想(レビュー)なので、未読の方はご注意ください。

595話「最高の隊」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。

595話では、長年飛信隊を支え続けてきた松左が信の腕の中で死亡。

助けられた干斗たち新兵は男泣きに泣きます。

古参兵でずっと一緒に戦ってきた

  • 渕副長
  • 尾平

は最初信じられない感じでしたが、さすがに戦場で冗談はないと悟り、男泣きに泣きます。

松左の死を知った河了貂、後悔の念にかられるが

飛信隊・本陣では

松左の訃報を聞いた河了貂《かりょうてん》がヒザから崩れ落ちています。

河了貂は松左に優しい少佐にトリアージという苛酷な使命を与えた張本人であるので、とりわけ責任感を感じてしまっています。

とにかく落ち込む河了貂、でも松左がふんばって、多くの兵士を助けてくれたおかげで被害が格段に少ないことを悟り、少佐の死を無駄にしないために立ち直ります。

戦場では感傷にひたっている暇はありません。

これはビジネスにも当てはまる話で、いくら自分の責任の範疇で部下がダメージを負ってしまっても、作戦遂行を優先さえなければなりません。

人情深い人であればあるほど、弔い合戦に行きたい気持ちが高くなるでしょうが、それではやられてしまった部下も浮かばれません。

だからといって、部下の犠牲を淡々と扱い、人間味が欠ける上司と思われれば、結果的に部下の心が離れてしまうので、河了貂のように哀しみながらも前に進む姿勢というのが大事となってきそうです。

那貴一家が趙峩龍の本陣をいち早く見つける

松左の死に嘆き悲しむ河了貂のもとに、趙峩龍本陣発見の報が入ります。

那貴一家がいち早く、見つけたようです。敵地でアウェーなのにさすがの索敵能力です。

崇原歩兵団までさがり、松左の死をその胸で受け止めて、悲しんでいた隊長・信も一気に先頭に戻り、自ら趙峩龍を討つ体勢を立てています。

最前線に戻った信は案外冷静です。

信は

松左は俺の腕の中で死んだ そんでお前達の分までしっかり泣いてきた

と告げ、目の前の戦いに集中できるようにつとめます。

信は最前線で感情をあらわにしてしまっては、士気に影響するし、冷静な判断ができなくなるという懸念があったのでしょう。

しかし、信は趙峩龍本陣から土雀の槍を受けて、負傷しています。

平静を装っていますが、かなり失血していて満身創痍でしょう。

そんな信をたすけるべく、羌瘣《きょうかい》もかけつけます。

羌瘣は身体の外から見えるダメージはないものの、身体にダメージが蓄積する呼吸を続けていたため、あまり長くは動けなさそうです。

とにかく満身創痍の飛信隊ですが、趙峩龍の首を獲るため、もう一度全力で挑みます。

受けているダメージとしては飛信隊のほうが趙峩龍より深手ですが、士気や勢いは信のほうが上です。

尭雲は鎧を着けずに寝ていた。勝利を確信していたのか

玉鳳隊の隊長・王賁《おうほん》を討ち、余裕の尭雲は、副長の番陽《ばんよう》相手に自分が出るまでもないと思っているのか、鎧すら着ずに寝ています。

右腕を負傷しているとは言え、信や他の武将は深手を負っても前線で踏ん張っています。

尭雲らしからぬ気の抜けようですが、確かに王賁なき玉鳳隊は精鋭の十槍だけでも対応は出来そうです。

尭雲も趙峩龍の勝利をうたがっていなかったようで、いぶかしがっています。

元・三大天の「盾」にあたる趙峩龍が討たれてしまえば、趙軍左翼は総崩れになってしまうことは尭雲も理解しています。

尭雲も馬南慈も一級の武将ですが、攻撃型の武将で、防御は一手に趙峩龍が担っていたのでしょう。

趙峩龍としては、はやく玉鳳隊を始末して趙峩龍本陣を救いに行きたいところですが、番陽たちが必至の抵抗を見せているため、救援に駆けつけるのも一苦労です。

飛信隊 VS 趙峩龍本陣 最後の激闘が始まる

趙峩龍はまんまと森の中に逃げましたが、すぐに那貴一家に捕捉されてしましました。

しかし、そこはさすがに趙峩龍、きちんと防陣を張っているため、なかなか飛信隊を近づけさせません。

玉鳳隊が尭雲隊をとめ、那貴一家が馬南慈隊を止めているため、いましかチャンスがありません。

趙峩龍は絶対に勝利すると確信していた戦いがなぜこんなことになってしまっているのか、静かに回想しています。

そして、主である趙三大天・藺相如《りんしょうじょ》が語っていた「中華」についての話を思い出します。

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趙峩龍が大ピンチの時に思い出す、「藺相如の語る中華」とは何なのでしょうか。

もしかすると、その「中華」の形は「秦王・政」が思い描く統一された「中華」と似ているのかもしれません。

当時の中国は戦国七雄と呼ばれているように、さまざまな国に分かれて熾烈な領土争いをしていました。

そのため紛争が絶えず、商売も滞り、経済もなかなか回りません。

世界史でも学んだように、度量衡も貨幣も、馬車の幅も違うので、交流する上で大変な不便を強いられていました。

天才・藺相如はその現状を憂いていたと考えて間違いないでしょう。

そのため、中華を統一する必要性を感じていたのは政と同じだったと考えられます。

しかし、その統一中華はやはり「趙」国が中心となるものを構想していたでしょう。

やはり趙峩龍にとっても、主の構想を実現するための戦いであり、最終的には同じところを目指していても、秦と存亡を賭けた戦いをしなければいけないことは変わりません。

ただ、この状況では勢いに乗った飛信隊のほうが趙峩龍を破ってしまいそうです。

となると、守りの要をうしなった趙軍・左翼は総崩れとなってしまいます。

となると、中央で膠着状態にある秦・中央軍の王翦《おうせん》将軍と趙・中央軍の李牧《りぼく》将軍が全面対決に入ると考えられます。

両方とも名将で、小手先の技は通じなさそうなので、削りあいになります。

このとき、王翦が鄴《ぎょう》に放っていた密偵が燃やした食料庫の情報が李牧の動揺をさそい、一気に形勢が動くと思います。

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