進撃の巨人

『進撃の巨人』99話 考察「疚しき影」3 感想 タイバー公・ヴィリーが語る真実の「歴史」反逆者エレン

『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。

諫山創『進撃の巨人 第34巻』 (週刊少年マガジンコミックス) 表紙画像


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タイバー公・ヴィリーは現在広く流布されている歴史の物語を一通り説明した後、タイバー家だけが受け継いだという本当の歴史を語り始めます。

今まで信じられていた歴史の話はこちらの記事に書いています。

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『進撃の巨人』99話 考察「疚しき影」2 感想 タイバー公・ヴィリーの語る歴史&ピークとポルコはどうなる?

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以下、『進撃の巨人』の核心部に迫るネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。

反逆者エレン。諫山創『進撃の巨人』第99話「疚しき影」

引用:諫山創『進撃の巨人』第99話「疚しき影」

タイバー家が受け継いできた本当の「歴史」

タイバー公・ヴィリーは、先程まで語っていた誰もが知る公式の歴史は、事実と異なると言い出します。

その事実とはタイバー家が「戦鎚の巨人」の継承の時にともに受け継いできたとのこと。

タイバー家の当主以外に明かされなかった「本当の」歴史を今ここで明らかにすると宣言します。

ヴィリーはフリッツ王であった「カール・フリッツ145世」は「始祖の巨⼈」を継承する前からエルディア帝国の残虐な歴史を嘆いていたそうです。

それとともにエルディアの同族同⼠の醜い争いに疲れ果て、虐げられ続けたマーレの人々にも⼼を痛めていたとのこと。

天皇家よりも長い歴史?

フリッツ王が145世までいるとは驚きでした。日本の今上天皇は125代で、もうすぐ元号が変わって126代になるとしても、20も多いです。現実のその他の国は10~20代くらいで滅びているので、145代も続くというのは驚異的です。

フリッツ王とタイバー家の画策

フリッツ王は「始祖の巨人」を継承して後、タイバー家と結託しました。

そして「巨人大戦」ではマーレ⼈のヘーロスを活躍させ、英雄に祭り上げます。

大戦は計画通りエルディア同士討ちさせることで終結させます。

フリッツ王は出来るかぎり多くのエルディア国民を島に移動させ、壁の中に引きこもりました。

フリッツ王は自分が死んだ後も「始祖の巨人」継承者に自分の思想を引き継がせるため「不戦の契り」を作成し、「始祖の巨人」の力を行使できないようにしました。

そのため、パラディ島の巨人が攻めてくることはありませんでした。

「不戦の契」というのは現代日本の「憲法9条」の戦争放棄に少し似てますね。人々の記憶を改竄し、真実を知らせないようにするところは差し詰めGHQの検閲などの思想統制を思い起こします。

フリッツ王の本当の意図

フリッツ王はユミルの民の虐殺行為と巨人同士の争いに疲れて、パラディ島に引きこもりました。。

もし、パラディ島に他国が干渉してくるなら、壁の巨人が地をならすだろうと言い残して。

これは第100話「宣戦布告」で言及された世界を滅亡させる巨人の行進のことですね。

ただ、フリッツ王は壁の中の超大型巨人を実際に使おうと思ってはいなかったそうです。

核兵器のように抑止力となると思っていたのでしょう。

もし本当にマーレなど他国が攻めてきたら、フリッツ王は罪を償うために反撃しないつもりだったとヴィリーはいいます。

フリッツ王が世界を救ったという物語

タイバー公・ヴィリーが語る「事実」では世界の救世主は実はフリッツ王であり、へーロスではないということです。

大国の都合で、英雄に仕立て上げられる人物がいますが、へーロスもそのように利用されたのでしょう。

立体機動装置もなく、対巨人徹甲弾もない時代、生身の人物が巨人に対抗できるとは思えません。

フリッツ王が目指すのは第一に平和であり、虐げられ続けたマーレの人々の解放も目指していたとのこと。

もしマーレ人がエルディア人の絶滅を願うのなら、それも受け入れると言いました。フリッツ王は、そもそもエルディア人がこの世に存在してはいけなかった存在であると思っていたようです。

ただ、滅びるまでの少しの時間、壁の中で束の間の平和を享受したいと考えていたとのこと。

パラディ島脅威論の嘘

タイバー公・ヴィリーのこの話を聞いたマーレの人たちとエルディア人はポカンとして、信じられないようです。

今の世界で言えば、学校の教科書で習った歴史が全部嘘で、事実は正反対であると言われたのですから無理はないです。

ヴィリーの話が本当なら、悪魔の王と信じていたフリッツ王が実は平和をもたらした英雄で、タイバー家もマーレもエルディア人もフリッツ王の手のひらの上で踊っていたようなものですから。

エレンが世界を滅ぼす?

ヴィリーの話が事実なら、パラディ島に攻めいる大義はありません。

平和を求めて引きこもっているフリッツ王を襲ったら、自分たちが侵略者になってしまうわけですから。

ヴィリーはここで事態が変わったと宣言します。

近年、パラディ島で反乱が起きて、フリッツ王の平和思想が覆されたと。

たしかにパラディ島の壁の中では革命が起きましたが、その遠因を考えると、マーレ側からの攻撃がきっかけとなっているので、ヴィリーの話も変です。

ヴィリーは全ての巨人を操る能力を持つ「始祖の巨⼈」がエレン・イェーガーによって奪われたことで世界が再び危機にせまっているといます。

フリッツ王の平和な世界に⻭向かう者、平和への反逆者という超極悪人になってしまったエレン。

ヴィリーは自分が話している舞台の下にエレンがいることが分かっているのでしょうか。

真下にいるとまでは思っていないかもしれませんが、近くから見ているということは分かっているのでしょう。

だからこそ、世界の要人の前でエレンという個人に言及したと考えられます。

ヴィリーの話は「本当」なのか?

ヴィリーが死を覚悟しながらも、本当の事実の歴史を語ったので、わたしも最初は素直に「そうだったのか」と思いました。

でも、ヴィリーがタイバー家から受け継いだという歴史も一つの見方、一つの物語でしかなさそうです。

そもそもパラディ島に攻め入ったのは、島にある天然資源を奪うためだったという話もありました。

なのに、ヴィリーの演説にはそのことには全然触れられていませんでした。

ヴィリーは継承した歴史を本当だと信じているから、堂々と演説しているのかもしれませんが、それが事実なのかどうかはまだ分かりません。

現実の世界でも「事実」だけを語ろうと思ったら、もうちょっと歯切れが悪くなってしまうものだと思います。

ヴィリーの歴史も、ライナー達の歴史も、エレン達の歴史も相対的なものでしかないでしょう。

つづきの第100話「宣戦布告」はこちら。

『進撃の巨人』25巻のネタバレ考察まとめはこちらを見てください。

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