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ハンターハンター

クラピカの限界と敵の「11人いる!(サイレントマジョリティー)」『ハンターハンター』369話「限界」

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『ハンターハンター』368話「凶行」の続きです。

第368話のネタバレありの感想と考察はこちら

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2017年8月28日発売の『週刊少年ジャンプ 第39号』掲載のHUNTER X HUNTER 第369話「限界」では、クラピカの念能力の限界が語られます。

そしてクラピカが王子の側近たちに念能力を使えるよう指導するために集まります。

一癖も二癖もありそうな警護兵と従事者が集まり、不穏な空気が流れます。

以下ネタバレ有りの感想と考察なので、未読の方はご注意ください。

ブラックホエール1号の照明の格差

波濤を越えて、ブラックホエール 1号が漆黒の闇の中走り続けます。

王子達の乗船する上部の船はきらびやかで贅沢な照明で溢れています。

ブラックホエール1号の照明『ハンターハンター』369話「限界」

それに対して窓すらもないと思われる一般渡航者の乗船区。現代の格差社会を思い起こさせます。

第358話「前夜」ではこのブラックホエール1号の構造がくわしく説明されています。

358話「前夜」の感想と考察はこちらです。

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1日目ですでに第12王子モモゼが犠牲となり、波乱の中2日目が始まります。

出航からまだ18時間しかたっていません。

暗黒大陸に行くまであと何巻かかるのか気が遠くなりそうです。

目を覚ましたクラピカ

前回急に倒れてしまったクラピカですが、なんとか意識を取り戻します。

同僚のビルはリスク覚悟で医者を呼ぶか迷っていたほど心配していました。

ビルはとっさにクラピカが倒れたことを周りにさとられないようにしていたようです。クラピカの意識がないということが敵にばれれば格好の標的とされてしまうのでビル・グッジョブです。

9時間のブラックアウト

ビルによるとクラピカはだいたい9時間寝ていました。

オイト王妃もクラピカが倒れると同時に気を失っています。

しかし、クラピカの念能力で出ていたドルフィンは解除されていません。

クラピカとオイト王妃とドルフィン『ハンターハンター』369話「限界」

なんとエンペラータイム(絶対時間)は12時間も発動されたままでした。

エンペラータイム発動時はその経った時間分だけ寿命が縮んでしまうのに、失神しているときでも解除されていないとは。

クラピカは

エンペラータイム(絶対時間)は3時間が発動の限界で、それを超えると9時間(3時間の3倍)失神して気を失ってしまう

と予測します。しかし、奪った能力の強さによるかもしれず、まだまだ能力の条件は未知数です。

サイールドの能力「裏窓(リトルアイ)」は小動物を操る能力で、そんなにオーラを消費しなさそうなので、もっと強力な能力をハックした場合、稼働できる時間はもっと少なくなりそうです。

オイト王妃の「ゴキブリ・アイ」再始動

気丈にも探索を続けるオイト王妃。

下位の王子から探索していく予定だったのに、第4王子ツェリードニヒを探索しようと言い出すクラピカ。

オイト王妃はクラピカの都合ではないかといぶかしがります。

クラピカは緋の眼をめぐってツェリードニヒと因縁があるのでオイトの読みは当たりです。

でもクラピカは優先順位を論理的に説明し、ワブル王子とオイト王妃を守るのが最優先ということを再度表明します。

奪われた緋の眼を取り戻すことはもちろんクラピカの悲願であり、人生の目的となっています。

しかし、ワブル王子を大切に思っていることもまた事実。

性別が未だに論争の的(多分男)ながら、ワブル王子をいだくクラピカには母性が感じられますし。

ワブル王子と握手するクラピカ

クラピカのそんな心に信頼感を寄せたのか、ワブル王子はクラピカと握手します。

クラピカと握手するワブル王子とオイト王妃『ハンターハンター』369話「限界」

それを見たオイト王妃もクラピカへの疑念をいちおう解いた模様です。

クラピカの負担を考えつつオイト王妃の「ゴキブリ・アイ」再始動です。

しかし、第4王子ツェリードニヒの部屋まで来たところでツェリードニヒの守護霊獣(念獣)が現れ、ゴキブリをパクりと食べてしまいました。

ツェリードニヒ王子の守護霊獣(念獣)とゴキブリ・アイ『ハンターハンター』369話「限界」

あまりにも気持ち悪いツェリードニヒの守護霊獣(念獣)を見て、またまた叫んでしまったオイト王妃。

サイールドの念能力「裏窓(リトルアイ)」は強制解除されてしまいます。

9時間も失神していたのにゴキブリを失い、ほとんど王子達の動向をさぐれませんでした。

クラピカは5年ほど寿命を失ってしまったことになります。

失神したのに身体は回復せず疲れはまだたまったままのようです。

クラピカの能力はほんのわずかなミスが命取りになる猛毒の両刃、ツェリードニヒとの対決のあと、どうなってしまうのでしょうか。

オイト王妃の念習得

オイト王妃は自分も念能力を習得したいと申し出ます。

知ることで生き残る確率が上がる世界で、できるかもしれないことを増やしたいとクラピカに懇願します。

我が子ワブル王子のための真摯なるお願いですが、断るクラピカ。

なぜならドルフィンをつかい、オイト王妃にサイールドの「裏窓(リトルアイ)」を使わせたことでオイト王妃はもう念能力を目覚めさせられてしまっていたのです。

念習得のために集まる各王子の警護兵と従事者

午前9時、ワブル王子の部屋「1014号室」に各王子から派遣された警護兵が集まります。

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第13王子 マラヤーム 警護

ベレレインテ(ハンター協会員)
バリゲン(セヴァンチ王妃所属兵)

ベレレインテは次の回とあわせてみると、何かオネェっぽい感じです。

第11王子 フウゲツ 従事者

イラルディア(非戦闘員)
ラジオラス(非戦闘員)

警護兵ではなく、なぜ戦闘員ではない自分たちが選ばれたのか動揺しています。

第10王子 カチョウ 従事者

ロベリー(非戦闘員)
ユウリ(非戦闘員)

こちらもフウゲツの派遣した2人と同様、非戦闘員です。

フウゲツとカチョウは示し合わせて同じような女性の非戦闘員を派遣したんでしょうか。

カチョウはワガママばかり言うので嫌われているため、派遣された2人は一時でもカチョウ王子の元から離れられて嬉しそうです。

第9王子 ハルケンブルグ 警護

シェジュール(ハルケンブルグ私設兵)
ユヒライ(ハルケンブルグ私設兵)

左手にハルケンブルグの守護霊獣(念獣)のものと思われるマークが浮かんでいます。

ユヒライいわく王子が説く「覚悟の刻印」そのものとのこと。

第8王子 サレサレ 警護

ムシャホ(スィンコスィンコ王妃所属兵隊長)

堅物そうなムシャホ。王子にうまく厄介払いされたと思っていますが、任務に前向きです。

第7王子 ルズールス 警護

サトビ(ドゥアズル王妃所属兵隊長)

こちらも堅物そうなサトビ。

この場を他の警護兵の動向を探り、交渉できる機会と捉えています。

でもクラピカという一介の警護に踊らされていることには不満を持っています。

第5王子 ツベッパ 警護

マオール(ツベッパ私設兵隊長)
ロンギ(ツベッパ私設兵)

ツベッパはクラピカの能力を高く買っていて、ワブル王子ごと仲間にしたいと思っています。

マオールはその任務を手紙で果たそうとしています。

第4王子 ツェリードニヒ 警護

ミュハン(ツェリードニヒ私設兵)
ダンジン(ツェリードニヒ私設兵)

ツェリードニヒ王子は約束の2週間で念を覚えられなかったら全員殺していいと言っています。

ミュハンはかなりヤバいやつで楽しんで人を殺すようなキャラみたいですが、さすがにここに集まった手練相手に多勢に無勢でしょう。

第3王子 チョウライ 警護

テンフトリ(チョウライ私設兵)

チョウライも第5王子ツベッパと同じくクラピカが今後のカギと思っていて、警戒しています。

第1王子 ベンジャミン 警護

ヒュリコフ(ベンジャミン私設兵)

冷酷で既に念能力を持っている第1王子ベンジャミンの私設兵。

さすがバビマイナの同僚の私設兵、かなりの手練っぽいです。

ヒュリコフの観察眼

ヒュリコフは外見や、念の教え方・しぐさ・話し方などからでも相手の力の系統や能力のヒントは得られるほどの観察眼を持っています。

これは念能力ではなく、あくまでヒュリコフ自身の経験によるスキルとのこと。

ヒュリコフはこのスキルを奥義、生命線と捉えています。

ヒュリコフは相当の死線と修羅場をくぐり抜けていると考えられます。

念能力者と非能力者の違い

そのヒュリコフによると念能力者とそうでない人で最も違いが現れやすいのが横から見た眼球周辺のゆらぎとのこと。

念能力者は、念を使えない人とは見ている世界が違い、普通の人には見えないオーラなどを捉えているので、視線がゆらぐということなのでしょうか。

この奥義を使い、ヒュリコフはハンター協会員以外に4人も念を使えないフリをしていることがわかります。

ヒュリコフは自分と同じ任務(暗殺?)なら防衛権を行使すると心で誓います。

「暗殺者」の「11人いる!(サイレントマジョリティー)」発動

そんなイキったヒュリコフを見た「暗殺者」は念能力を発動します。

その念能力とは、ネットでも散々話題となった

11人いる!(サイレントマジョリティー)

ヒュリコフの念能力「11人いる!(サイレントマジョリティー)」『ハンターハンター』369話「限界」

「欅坂46」の平手友理奈と「11人いる!(サイレントマジョリティー)」

「サイレントマジョリティー」とこの人型のフォルムから、まちがいなく冨樫義博は「欅坂46」をモチーフに描いていることが分かります。

「サイレントマジョリティー」は欅坂46のデビュー曲ですし、服装と髪型からこの人型はセンターをつとめた平手友梨奈を意識しているでしょう。

萩尾望都のSF少女漫画『11人いる!』が元ネタ?

「11人いる!」というのは何かわからなかったので、欅坂46の曲の名前か何かと思いましたが、萩尾望都作のSF少女漫画が元ネタのようです。

「11人いる!」はもともと10人しかいないはずなのになぜか11人目がいるというミステリーとSFをあわせた名作として名高いそうです。

となると、この本来いるはずのない欅坂46っぽい人型が紛れているという念能力の名称としてはしっくりきますね。

しかし、カキン王子達のバトルロイヤルも暗黒大陸編も今後何年もかかりそうなので、今は時事ネタとして新しい欅坂46のモチーフもいつの日か忘れ去られてしまう可能性もありますね。

最後の引きには「群れの中に紛れし狩人!!」と書いてあります。

その引き通り、次回からこの「11人いる!(サイレントマジョリティー)」が猛威を振るう展開となります。

第370話「観察」の感想と考察の記事はこちら

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