『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。
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『進撃の巨人』【最新話】118話「騙し討ち」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。 2019年6月8日(土曜日)発売の『別冊少年マガジン 7月号』収録の諫山創『進撃の巨人』118話「騙し討ち」を読みました ... 続きを見る
進撃の巨人 118話 考察 感想 ピーク VS ジークの師弟対決!ファルコ巨人化?
『進撃の巨人』【最新巻】27巻を無料で読む方法、考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。 2018年12月7日(金曜日)に『進撃の巨人 27巻』が発売されました! ⇒ 無料で『進撃の巨人』27巻を見る方法はこち ... 続きを見る
進撃の巨人 27巻【最新刊】考察 感想 エレン脱走と総統を狙ったテロ ガビとサシャの家族
4月9日発売の『進撃の巨人』28巻の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。 2019年4月9日(火曜日)に『進撃の巨人』28巻が発売されます。もうAmazonでは限定版の予約が出来ます。 kind ... 続きを見る
進撃の巨人 28巻 考察 感想 リヴァイ死亡? ジークの過去とエレンとの共鳴
2019年2月9日(土)発売の『別冊少年マガジン 3月号』収録の諫山創『進撃の巨人』114話「唯一の救い」を読みました。
113話「暴悪」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。 2019年1月9日(水曜日)発売の『別冊少年マガジン 2月号』収録の諫山創『進撃の巨人』113話「暴悪」を読みました。 ... 続きを見る
進撃の巨人 113話「暴悪」考察 感想 リヴァイとジーク再戦、クサヴァーがの使命とは?
『進撃の巨人』27巻を無料で読む方法、考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。 2018年12月7日(金曜日)に『進撃の巨人 27巻』が発売されました! ⇒ 無料で『進撃の巨人』27巻を見る方法はこち ... 続きを見る
進撃の巨人 27巻【最新刊】考察 感想 エレン脱走と総統を狙ったテロ ガビとサシャの家族
113話で、獣の巨人・ジークが策を講じたものの、あっさりとリヴァイ兵長に倒され捕獲されました。
113話ではジークの思想の鍵となる人物・クサヴァーが現れました。
114話ではクサヴァーとジークの関わりと、なぜジークがこんな複雑でねじ曲がった思想になったのかが明らかになります。
父・グリシャと祖父の間で揺れ動く不安定な子ども・ジーク
ジークはリヴァイに拘束され、昔のことを思い出しています。
マーレ国内にある、エルディア人を隔離するゲットー「レベリオ収容区」では、ジーク達は容赦ない差別にさらされています。
人の良さそうなマリオみたいな掃除のオジサンにさえ、悪魔の末裔と言われて水をかけられる始末です。
ジークはそんな差別に負けないよう、ファルコやライナーのように「マーレの戦士」になれるよう日々軍事訓練をしています。
「マーレの戦士」となれば、巨人を継承でき、「名誉マーレ人」としての特典を享受できるようになります。
しかし、ジークの親・グリシャの思惑は子どもを名誉マーレ人にすることではなく、ジークを「戦士」とすることで、エルディア国の復権を目指すというものです。
ジークはそんな父母の思惑を悟っているのか、訓練に身が入りません。
エルディア人を差別から救うために武力による革命を企てるグリシャですが、グリシャの父母は穏健派です。
ジークは実の父親と祖父の思想の違いによって板挟みとなり、ダブルバインドの状態となっています。
父が教える歴史・思想と祖父の教える歴史・思想が全く違うのですが、ジークは双方傷つけたくないので、どちらにも話を合わせてしまうのです。
このころの無邪気なジークから見ると、後の虐殺を繰り返し、ガビやファルコを騙す卑劣な大人というイメージは全く見られません。
子どもとして父に愛して欲しいジークだが、道具としてしか扱われない
今のガビ・ファルコくらいの年のジークは、ただ父に関心をもってもらいたくて、遊んでもらいたくて、父・グリシャに接近しようとします。
しかし、グリシャはとにかくジークをエルディア人復権の道具に仕立て上げたいだけで、自分の思想をたたき込むばかりです。
やはり長男と次男ということで、接し方が違うんでしょうか。
ジークを道具として仕立て上げようとして、裏切られてしまったので、その償いとしてエレンには正反対の育て方をしたのかもしれません。
前「獣の巨人」トム・クサヴァーとの出会いはキャッチボール
家では父と祖父の思想の違いに引き裂かれ、愛されない子どもとして育ったジーク。
当然こんな精神状況では軍事訓練にも身が入るわけがなく、落ちこぼれています。
そんなとき、出会ったのがトム・クサヴァーでした。
クサヴァーはこのとき「獣の巨人」所有者で、「巨人学」の研究者でした。
クサヴァーは戦力にあまりならないので、ボールを壁に当てて遊んでいるような大人でした。
ジークに声をかけるキッカケとしてわざと兵舎でボール遊びをしていたのかもしれません。
ジーク、公開訓練で落伍 父・グリシャに見捨てられる
ジーク・イェーガーはどれだけ冷酷に接せられようと、父・グリシャに気に入ってもらいたくて、認めてもらいたくてマーレの戦士になるべく努力しています。
しかし、父母の目の前で落伍してしまい、父に見捨てられてしまいます。
母はジークをかばいますが、エルディア人復権のことしか頭にないグリシャはジークの気持ちなど微塵も考えません。
親に見放されたジークをやさしく励ますトム・クサヴァー。
ジークの前では「戦士になるのは馬鹿らしい、他の国を侵略するのはアホらしい」と正直に告げます。
これはジークも心の中で思っていたことでした。
クサヴァーは、ジークが初めて心を許せる大人であって、自分を対等に扱ってくれるやさいいオジサンです。
ジークが実の父・グリシャと母を裏切った理由が明らかになる
実の父・グリシャに見捨てられながらも、クサヴァーという理解者をえて、平穏に生きていたジーク。
そんなジークに危機が迫ります。
父・グリシャのエルディア復権派の運動が、マーレ当局にバレてしまったのです。
ジークは唯一の理解者であるクサヴァーに相談すると、
を提言されます。
そうすると、ジークと祖父母の命は助かるからです。
さすがに実の父母を告発することをためらうジークですが、
クサヴァーは、グリシャ達がジークにした仕打ちを数え上げて、
と断言します。
クサヴァーの告白と研究成果とは?
クサヴァーの読み通り、父母を告発したジーク・イェーガーは「楽園」送りにされず、順調に育って青年になりました。
ジークは昔のようにクサヴァーとキャッチボールをしています。
クサヴァーはもうすぐ「獣の巨人」の任期を終え、死ぬこととなります。
死ぬまでにクサヴァーは研究成果をまとめていたようで、
「始祖の巨人」の力を行使すれば、記憶の改変だけではなく、身体の設計図(現代科学で言う遺伝子のようなもの?)を改変できる
ことが解明されました。
現代科学でいうところの、「遺伝子治療」がすぐにできるということで、チートすぎる能力です。
それを聞いたジークはなんと「始祖の巨人」の力を得て、「ユミルの民(エルディア人)」が子どもを作れなくするという野望を抱くようになってしまいます。
ジークが行おうとしていることは、ナチスが行った「民族浄化」という名のユダヤ人へのジェノサイドを、自ら自分の属する民族に行おうとしているようなものです。
ジークにとっては自らの短い人生の中で得た最良の回答がこういう悲しい狂気だったのです。
クサヴァーはそんな悲しい狂気をはらんだ思想を持つジークに、自分がかつてエルディア人であることをかくして結婚していて、息子がいたことを告白します。
クサヴァーの妻は夫がエルディア人と知った後、息子と心中してしまうと言う悲劇を起こしてしまいました。
クサヴァーは自分の死んだ息子の面影をジークに重ねていたというのもありますが、この「自分は生まれてこなければ良かった」という思想が2人を引き寄せたのでしょう。
ジークは育ての父という存在のクサヴァーが、自分と同じ思想を持っていることで確信を深め、「始祖奪還計画」を決意します。
このジークが言う「エルディアの安楽死」という思想、彼の生育環境を思えば、うなずけるところもあります。
でも、いくら収容区で差別的な環境を受けていても、日々の生活で些細な喜びを見つけ、ささやかな幸せを感じている人たちのことは全然考慮に入れられていません。
現実世界でもそうですが、「民族」で一括りにして最終的な解決を急ぐと碌な事はありません。
ガビもファルコも、そしてライナーもここまで過酷な運命に巻き込まれた遠因はジークのこの決意と思うとやりきれないです。
リヴァイがジークを爆破し、2人とも吹っ飛ぶ
リヴァイ兵長はジークの回想なんて全然分からないし、もし言葉にして伝えたとしても理解できないでしょうから、ブチ切れます。
リヴァイはキレたあまり、ジークに刺した雷槍を爆発させてしまいます。
馬車もリヴァイ自身も吹っ飛んでしまっていますが、大丈夫なんでしょうか。
『進撃の巨人』115話 展開予想
115話「支え」の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。 2019年3月9日(土曜日)発売の『別冊少年マガジン 4月号』収録の諫山創『進撃の巨人』115話「支え」を読みました。 ... 続きを見る
進撃の巨人 115話「支え」考察 感想 リヴァイ死亡!? ジークを腹に飲み込んだ巨人少女は誰?
ジークの過去が明らかになり、実父・グリシャを裏切った経緯も分かりました。
ジークは自分の「エルディア人の民族としての安楽死」という名の「ジェノサイド(大量虐殺)」思想をエレンに伝えたのでしょう。
エレンはその思想に少なからず共鳴したからジークに従っているのでしょうか。
ただ、エレンはジークとは違い、実父・グリシャに十分愛されて育てられたように見えます。
グリシャもジークに裏切られたことにより、次男に対する教育には十分注意したことでしょう。
そんなエレンが、長年暮らした父よりも、いきなり現れた兄・ジークをいきなり盲信するものでしょうか。
エレンは「始祖の巨人」の記憶に加えて、「戦鎚の巨人」の記憶も継承しているので、ジークが知らない事実を知っている可能性が高く、エレンにはエレンの独自の考えがあるように思います。
エレンやジークの思惑はともかく、「新生エルディア帝国」の運動は高まりを見せています。
マーレ側も動きを活発化させています。
ライナー達はガビとファルコを救うために、パラディ島に潜入し、ピークはすでに壁内に潜んでいます。
ジークは自ら裏切ったライナーやピークに再び出会ったとして、平静でいられるのでしょうか。
ガビやファルコの苦しんでいる姿を見て、動揺せずにいられるのでしょうか。
ジークの理念の中では「エルディア人はすべからく生まれるべきではなかった」と思っていますが、ライナーもガビもそうは思っていないはずです。
『進撃の巨人』はすでに最終回のプロットまで作成されているとされています。
諫山創先生は民族問題を盛り込む等、ここまで複雑化した物語をどう収束させるのか、不安を感じつつも期待しながら毎月9日を待っています。
『進撃の巨人』27巻の考察と感想(ネタバレ有レビュー)はこちらを見てください。 2018年12月7日(金曜日)に『進撃の巨人 27巻』が発売されました! ⇒ 無料で『進撃の巨人』27巻を見る方法はこち ... 続きを見る
進撃の巨人 27巻【最新刊】考察 感想 エレン脱走と総統を狙ったテロ ガビとサシャの家族
『進撃の巨人』がついに完結しました。最終34巻の考察と34巻を無料で読む方法はこちらを見てください。